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HSFによる柏市大津川(手賀沼)周辺の放射線量マップ(3)塚崎、高柳周辺

継続して手賀沼周辺(大津川)を調査していますが、前回調査した上沼橋―権現橋(大津ケ丘)から更に遡上して大津川中流域の堰堤、護岸周辺をHSFで測定しました。
「放射線量等分布拡大表示サイト」の図版(平性年9月18日換算のセシウム合計沈着量)に赤のハンチで今回の調査範囲を示します。(ピンクの四角は前回、前々回調査範囲)
Rmap_tega03.jpg
上図に示しましたが大津川の上流には
・柏市高柳付近で合流する上大津川(松戸市高柳新田付近の調整池を経由)と
・柏市塚崎(宮下橋)付近で合流する支流(柏市南部クリーンセンター付近を経由)があります。
上大津川は準用河川で柏市の所管の様ですが、後者について調べましたが名称が判らないため(大津川左岸第6号雨水幹線?)とりあえず「大津川支流」と呼ぶことにします。

今回の調査結果についてGoogleEarth表示用のKMZファイルとWebブラウザでマップを参照するためのGFT版マップを作成、追加しましたのでご参照下さい。
2015年10月07日_柏市大津川中流域.kmz

HSFによる柏市大津川(塚崎周辺の放射線量マップ(GFT版)

大きな地図で HSFによる柏市大津川中流域(塚崎周辺)の放射線量マップ を見る

マップに表示している数値は検出器を地表50cmの高さに固定し歩行しながら放射線量を連続して記録した5秒間の平均値ですが、連続測定の他に任意のポイントで静止し5cm、50cm、100cmでの15秒間の平均値も測定した「平均値マップ」に今回分を追記しました。(フレーム右上の□アイコンをクリックすると拡大表示します)

マーカー脇の数値は高さ5cm(または直置き)の線量率でマーカーをクリックするとサイドパネルが開き5,50,100cmの測定値を表示します。

以下詳細について説明しますが各測定部位の位置関係を以下の全体図に示します。
大津川M-00A


①権現橋下橋(左岸)
OM-01.jpg
下橋間の左岸(下写真)周辺、草、灌木が密生し歩行もままなりませんが釣り人の踏み跡を頼りに水辺まで降りて線量を測定しました。
IMG_2452.jpg
斜面を降りると堰堤上より線量はいったん上がりますが、水辺では逆に下がります。
水辺 5cm:0.065μSv/h
IMG_2453.jpg
前回記事に書きましたが千葉県が下橋周辺の底質を定期的に測定しており、最新の調査結果では約300Bq/kgと比較的低濃度の様です。

②下橋-支流合流点間(左岸)

OM-02A.jpg
支流合流点付近から下流側の左岸で一部0.4μSv/h(50cm)を超えるなど急激に線量が上昇しています。

同箇所の測定情況を動画で記録しました。

蛇行しながら記録していますが、水辺から堰堤斜面直下まで広範囲に汚染されていることが判りました。

支流側から見た合流点(下写真)、写真奥が大津川右岸(写真左が大津川下流、右が上流側)
IMG_2440.jpg
左岸河川敷から見た大津川(下写真) それなりの水流があります。
IMG_2448.jpg
左岸河川敷の水辺(下写真) 河川敷は下層に上流から運ばれた砂質が分厚く堆積して形成されたもののようで、歩くと砂浜のように足が沈み込みます。
IMG_2445.jpg
下図は高さ5cm(地表)の線量 水流に洗われ下層が露出している岸辺では線量が下がる傾向です。
OM-02B.jpg


③大津川支流合流点―宮下橋(左岸)
OM-03.jpg
宮下橋上から見た下流側(左岸河川敷) 河川敷の線量は堰堤上の2~3倍程度あります。
IMG_2501.jpg
同箇所で土壌を採取して持ち帰りEMF211で放射能濃度を測定しました。

Cs137:2100Bq/kg Cs134:490Bq/kg Cs合計:2600Bq/kg
soil_tusukazaki-2.jpg
採取ポイントの線量は
5cm:0.44μSv/h 50cm:0.35μSv/h 100cm:0.30μSv/h
と他の河川敷や調整池と同様に測定高さによる線量率の低下が小さいのが特徴です。都市型濃縮によるマイクロスポットは面積が数10センチオーダーだと地表近くで1マイクロ程度でも高さ1mでは周囲の線量と区別がつかない程度に低下しますが、河川敷の場合は水を介して土壌深くまで放射性降下物が浸潤しているので「厚み」と「広がり」があるためだろうと推定しています。


④宮下橋-芦川橋
(左岸)

OM-04.jpg
0.2μSv/h台が連続していますが0.3μSv/hを超えるポイントはありません。(堰堤上も0.06台)

左岸河川敷から見た下流側(下写真) 右岸は草や灌木が密生しています。左岸が水流で削られて護岸の杭が取り残されていますが、流失した土砂が下流(手賀沼)に流れているのかもしれません。
IMG_2506_201510101905583e9.jpg

⑤芦川橋北(右岸)
OM-05.jpg
④の対岸(右岸)の宮下橋以南、右岸は草が繁茂していますが、藪こぎして水辺まで降りて見ました。線量はほぼ0.2μSv/h以下で、特に堰堤上も0.04μSv/hと非常に低線量です。

まとめ
以上の様に大津川支流合流付近を中心に放射性降下物の顕著な沈着が認められました。下橋-芦川橋間の約0.5kmの範囲の土壌放射能濃度2000~3000Bq/kg程度と推定されますが、「総量」としてはかなりの物量で、その一部は継続的に下流(手賀沼)に流出しているのではないかと思われます。(土壌の採取は深さ5cmとしましたが、元々水を介して浸潤したものなので表層の砂質より深部の方が放射性セシウムの濃度が高いかもしれません)

現時点で情況証拠的には合流点付近(下流側)の線量が最も高く上流側では低下していくことから大津川支流からの流入の可能性が高いように思えますが、河川敷に堆積した砂の出所がヒントになるかもしれません。いずれにしろ今後大津川、上大津川上流域の調査を行い比較する必要があると思います。
なお「大津川支流」の調査結果については別記事(次回)とします。

大津川の橋の名称等については以下のサイトを参考としました。
手賀沼散歩
大津川をきれいにする会HP

〈関連記事〉
HSFによる柏市大津川(手賀沼)周辺の放射線量マップ(2)上沼橋-大津ケ丘
HSFによる柏市大津川河口(手賀沼)周辺の放射線量マップ(1)

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