子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

勝浦市の荒茶で2,300ベクレル

生茶葉とセシウムの関係は過去の記事で何度か取り上げましたが、静岡県の二番茶のデーターを見ると一番茶より確実に低下しているので「古葉についたセシウムが吸収され成長の盛んな新葉に蓄積した」というメカニズムがほぼ正解と言えそうです。(NHKで放送された シリーズ原発危機 第2回 広がる放射能汚染 でも同様の見解でした)

そこで前回気になった八街、大網白里のその後を調べようとして千葉県のHPにある 県産農産物の放射性物質検査結果 のうちの全県版というpdfファイルを見たのですが、八街、大網白里のデーターは更新されていませんでした。
その代わり目に入ったのが勝浦市の荒茶で2300Bq/kgで規制値を超えるものが検出されたという結果です。(新聞等で報道されたか記憶が?)同資料をみても過去に勝浦の生茶葉が検査されたという記録がありません。※1
農産物1

以下の表が5月25日の生茶葉の検査結果です。千葉市も規制値は下回った?ものの高い数値だったことがわかります。
農産物2

もうひとつ気になった点は小麦のセシウム量です。あまりにもデーターが少ないので印象論ですが千葉県内でも空間線量が比較的高いといわれる印西市より線量の低いはずの市原市の小麦の方が高い数値になっていることです。(野田市は30Bq/kg、第28報によると長南町の小麦で115Bq/kg、もちろん基準値以下ですが)
生産者ごとに細かいロット(かたまり)で出荷、消費される葉物野菜などに比べて、同一地区で大きなロットを作る小麦ではロット内でのばらつきが少ないというのが農水省の見解のようです。

麦の栽培時期ですがJA愛知三河のHPに「小麦の栽培方法」という判りやすい図がありました。千葉とは作付け時期は少し違うのかもしれませんが11月~12月上旬に播種、問題は3月下旬に穂肥(ほごえ)という 穂を形成するための肥料(窒素・カリウム)を与えるようです。カリウムとセシウムが原子構造が似ている事はこれまでも説明してきましたが(完全に仮説ですが)降下したセシウムが穂先に取り込まれた可能性があり、野田、印西より市原、長南の数値が高いのは放射性降下物の到来時期や生育条件などに関係があるのかもしれません。※2
素人測定で早々と「安全宣言」をした市民団体もあるようですが放射能と生体(農作物)の関係は解明されていないことがたくさんあるというのは肝に銘じておく必要がありそうです。

それ以外でも県産農産物の放射性物質検査結果を読むと3月中は葉物類でヨウ素131が数千ベクレル単位で検出されますが4月以降はほぼ消失、それ以降はセシウムの影響が現れてくるのがわかります。シリーズ原発危機 第2回 広がる放射能汚染 では茨城県が保有する検査装置4台を24時間体制でフル稼働させている様子が放送されていましたが、千葉県の検査品目、検体数では、消費者を納得させるだけのデーターを提供しているとは言えないのではないでしょうか。

下図は放射線研究センター が公開している「暮らしの中の放射線」というpdfファイルの中から引用したものです。
ビールの原料になるのは主に二条小麦ですが、50~60年代の核実験の影響と同時に、現在問題にしている数百ベクレルと言う数値が途方もないものだという事が良くわかります。
米、麦汚染度

※1 生茶葉の産地と荒茶の産地は必ずしも同じでない、という御指摘がありました。
※2 市原市では4月28日の公表データーで牧草のセシウム量が1,110Bq/kgを超えていたという情報をいただきました。
(by otto)


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