子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

宇都宮泰氏の「ガイガーカウンターワークショップ”その後”」に参加しました

「よくわかる最新線量計の基本と作り方」の著者である宇都宮泰氏についてはあらためて紹介するまでもありませんが、アドバイスいただくばかりでなく、SIM-05,AtomSpectraの入手についてもお世話になっています。
メールでのやりとりは多いものの、これまで直にお目にかかったことはありませんでした。
宇都宮さん主催の「ガイガーカウンターワークショップ”その後”」と題するワークショップが8月31日に大阪日本橋共立電子産業さんのセミナールーム開催されると聞き参加しました。(持ち込み歓迎というお話なのでHSFとアルマジロを持参しました。)

講師の宇都宮泰さん
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今回は宇都宮さんがこれまで開催してきたガイガーカウンターワークショップで製作、紹介してきた機器を展示、解説しながら振り返るというのが企画の一つの柱です。

宇都宮さんによってリペアされたDP-5V、最近外観は同じですがスルーホール基板使用など内部変更された「新品」が出ているそうです。
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DP-5Vがやってきた!

校正用のSr90線源が内蔵されたDP-5Vのプローブ
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謎のパンケーキ管ベクレルモニターBETA、奥側がプローブであるSBT10Aと宇都宮さん製作の遮蔽体
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BETAというベクレルカウンターについて

ワークショップの最後で用意されたウラン鉱石に見事に反応し健在ぶりを誇示しました。

宇都宮さんのメインガイガー SBM-20 4連装!強い指向性とβ線感度を有しているそうです。
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ガイガーミュラー管の複数接続についての考察


パンケーキ管ガイガー(右)とユニバーサルカウンター用のゲートパルサー(左)
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ゲートパルサー(ユニバーサル・カウンターTUC162のための)の製作


私も持参したHSFで各種の線源を使ってのスペクトルや午前中に測定した清水寺のマップなどを表示させていただきました。
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今回のワークショップのもう一つの柱は宇都宮さんが現在取り組んでいるγ線スペクトロ・サーベイについての報告ですが、盟友ともいうべきTAKAさんもワークショップに参加し自作のシンチレーションプローブを展示されました。
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TAKAさんの毎日が発見


基板にずらりと並んでいるのがフライバック方式安定化電源の高圧発生用コッククロフト-ウォルトン回路のコンデンサー、実装技術が素晴らしく惚れ惚れします。TAKAさんとも(短い時間ですが)お話出来たのも今回の収穫です。
このプローブのためにTAKAさんが開発されたサーミスタ使用の温度補償回路ですが、宇都宮さんによれば回路定数は他のプローブにも流用できる普遍性があるそうです。
後半の宇都宮さんのレクチャーは現在utsunomiya.comで公開(執筆中)しているγ線シンチレーター、特にAtomSpectraの話がメインになります。

シンチレータを用いたγ線スペクトロメータの仕組みについての概説

AtomSpectraと銅製遮蔽体(カメラが電池切れで写真をutsunomiya.comから拝借しました)
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例えばベクレルモニターは試料のセットとジオメトリの再現性を重視して遮蔽体の底に穴をあけ検出器を差し込む形式になっています。京都成就院での例でもγ線の大部分は大地からやってくるので遮蔽効率から言えば不利です。(そもそも上から来る宇宙線は防ぎようがない)
実際EMF211やAT1320Aなどベクレルモニターの検出器回りの遮蔽は手薄ですが全部塞ごうとすると大変な物量になってしまいます。
定量性は損なわれますが、定性的なスペクトルの確認に絞れば底面と側面を塞げば必要充分なS/Nは稼げることになります。

京都の測定例でいけば福一由来の汚染が皆無とは言いませんが、事故後2年半以上を経過している現時点では高濃縮の苔や側溝の土をベクレルモニターorゲルマで測定するならともかく、コリメーターなしで地面に検出器を直置きしてもCs134 の存在を確認できる訳がありません。
それどころか、いわゆるトリウム系列の自然核種も無遮蔽の野良スペクトルでは弁別が難しいのですが、こうした移動可能な簡易遮蔽体なら充分使えるのではないかと期待しています。
材質は鉛(キロ700~800円?)にこだわらず鉄や銅(キロ1000円くらいだそうですが、鉛と同じ物量を使うわけではないので)でも利用可能だと思います。(銅を多用しているのは宇都宮さんの低エネルギー側分解能へのこだわりのようです)

AtomSpectraの評価については「定量」についての細部については宇都宮さんとは意見が一致しないかもしれませんが、計数効率の高さ=短時間で十分な統計が得られる点は分解能云々より重要だという点には異議ありません。(シンチの分解能はどう頑張っても6%台、こだわるならLaBr3かCdZnTeというのが個人的意見です)

それ以外でも色々お尋ねしたい点も多々ありましたが、対面ではなくワークショップなので、ほどほどで引っ込みました(そうでもない?)

当初帰りの新幹線でのHSFによつスペクトル採取を予定していましたが、電池が心細いのとGPSデーターが取得できないのであきらめ、漠然と数値を眺めていましたがトンネル内で線量が急上昇したのには驚きました。岩盤の影響なのか、電気的なノイズなのか宿題を持ち帰ることになりました。

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