子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

千葉市少年自然の家の放射線量・土壌調査結果

「子どもを放射能からまもる会in千葉」は千葉市こども未来局に申請、許諾を得て2013610日に「千葉市少年自然の家」(長柄町)の放射線量と土壌放射能濃度を測定しました。当日の調査には千葉市職員も同行しましたが、この結果は千葉市の公式のデーターでないことはご了解下さい

測定結果(pdfファイル)は7月3日に千葉市こども未来局に提出しました。
千葉市少年自然の家(長柄)測定結果報告書

1)放射線量測定

 HSF(ホットスポットファインダー)を使用し地表50㎝の高さを歩行しながら連続して測定しました。

(HSFについては当ブログのまとめページを参照して下さい。)

ホットスポットファインダーによる千葉市少年自然の家線量マップ(画像をクリックすると拡大します)
長柄少年自然の家

GoogleEarthでデーターを参照する場合は以下リンクからkmzファイルをダウンロードして下さい。
2013年6月10日千葉市少年自然の家.kmz

2013年6月10日千葉市少年自然の家放射線量測定マップ(GFT版)

大きい地図で2013年6月10日千葉市少年自然の家放射線量測定マップを見る

建物近傍で0.1μSv/hを超える箇所が検出されましたが、敷地全体として大部分の箇所が0.1μSv/h50㎝)以下の範囲でした。 比較的線量が高く計測された箇所は雨水と人工物による濃縮が要因と思われますが石材などに含まれる自然核種の影響で数値が底上げされている可能性があります。

2)土壌放射能濃度

従来と同様、人工構造物のない広場の中心などを選び土壌採取に先立ち採取地点の5㎝50㎝1mの放射線量を測定し測定ポイントの周辺からランダムに採取深さ5㎝1リットル程度採取しました。

採取した土壌試料の放射能濃度の測定は「ちば市民放射能測定室」に依頼しEMF211γ線スペクトロメーターで行いました。


土壌採取箇所
土壌採取位置

測定結果は以下の通りです。
空間放射線量(μSv/h) 土壌放射能濃度(Bq/kg) ※
5cm 50cm 100cm Cs134 Cs137 Cs合計
芝生広場 0.048 0.048 0.044 76.9 155.5 232.4
キャンプ場 0.027 0.031 0.029 10.8 17.8 28.6
田んぼ 0.031 0.032 0.031 38.1 81.3 119.4

※土壌は乾燥させた後、篩にかけ小石、ゴミや枯草、藁なと有機物を除去し概ね含水率15%程度の状態で測定しています。

放射線量が0.04~0.05μSv/h程度の本館前の芝地が最も数値が高く、232Bq/kgで、これまでの調査結果からの知見では草地、芝地では風雨等による拡散、減弱の影響が少なく2011年3月当時の状態が比較的保持されていると推定されます。
キャンプ場(砕石)を除く2ヶ所のCs134/137存在比は0.5程度で自然核種の影響を受けているものの理論値と大きな乖離はないと考えています。

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芝生広場 1m空間線量測定

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芝生広場 土壌採取

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キャンプ場 1m空間線量測定

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キャンプ場 土壌採取(砕石)

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田んぼ  5cm空間線量測定

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田んぼ 土壌採取




3)本調査と結果公開についての許諾条件について

3.1)千葉市の管理する公共用地、施設の土壌調査の経緯と概略

○2011年9月千葉市議会でまもる会in千葉の「放射能対策を求める陳情」が採択
  環境経済委員会資料

○上記結果を受けて2012年12月より公園、市民の森、調整池について公園管理課、下水道維持課に申請許諾を受け土壌調査を開始
  千葉市内土壌調査プロジェクトを立ち上げます

○約50地点の土壌調査を行い結果を公開(一部には千葉市職員が同行)
  土壌調査結果まとめページ

○2012年7月-9月 千葉市内小中学校の土壌調査を教育委員会に申請、許諾を受け開始(父兄、教職員が同行)
  まもる会in千葉による千葉市内小中学校15校の土壌調査結果

○千葉市立保育園の土壌調査を保育支援課への申請に対し不許諾通知 
  保育所の土壌測定をめぐって

土壌調査の実施については陳情が議会で採択されており、これを行政が実施しないため、市民自らが費用負担し測定したいとの申入れた経緯があります。市が予算を使い調査を実施するかどうかの判断と、市民が公的な場所を調査することを許可するかどうか性質が違う問題です。
実際これまで公園、調整池、小中学校などの公的施設については許可されてきています。今なぜ、保育所の許可ができないのか、議会の採択の意味をも無視する判断は理解できない所です。盛 田議員は「市民団体が行う調査まで断る姿勢は、『市民の知る権利』を認めないもので改めるよう求めます」と主張されています。

平成24年第4回定例千葉市議会:日本共産党千葉市議団 盛田真弓議員一般質問

○2013年2月市立保育園調査は「放射線量測定」に限定して実施
  千葉市公立保育所12ケ所の放射線量測定結果

○2013年2月「放射能を気にするママの集い」より
保育園、学校、公園等子ども達が過ごす公共施設について、保護者や市民団体が自費での土壌の放射能濃度測定を求めた場合以前のとおり、土壌採取の許可することを求める陳情書」を千葉市議会に提出、採択

  「放射能を気にするママの集い」の千葉市議会への陳情書
  「ママの集い」の陳情が1本採択されました

3.2)千葉市が提示した許諾条件と交渉経過

○2013年4月、上記の陳情の採択されたことにより千葉市環境局環境総務課よりまもる会に市としても「採決を尊重し土壌採取を認める、ついては採取する上での条件 をまとめた」と連絡がありました。

千葉市環境局より提示された条件
市有施設において、市民や市民団体等が土壌の放射性 物質濃度測定を目的とした土壌採取を認める際の条件

1.採取日時、場所、採取方法 等について、施設管理者と事前に協議し、その許可を受けること。また、土壌採取にあたっては、施設管理者の指示に従うこと。

2.採取箇所については施設管理者が事前協議の中で指定する場合は、併せて採取するこ

3.土壌採取と同時に1m及 び50㎝の高さでの空間放射線量率を測定すること。

4.検出器は公定機関において校正を終えていること。

5.測定結果は、施設管理者に報告した後でなければ、公表しないこと。

6.測定結果を公表する際に は、市の公式データではないことを明記するとともに、測定データの説明責任は測定者側が負うこと。また、市が認めた公的機関に所属 する放射線の専門家の意見を付すこと

 
○2013年5月8日提示された条件について千葉市環境総務課との話し合いが行われました。

環境総務課の説明
・偏りのある土壌採取とならないように指定することがある。
市が指定した所の測定費用を市は負担しない。
・測定結果の数字が独り歩きしてしまう。専門家の評価が必要。
・市が認めた公的機関に所属する放射線の専門家とは、現在のところ放射線医学総合研究所の島田義也氏と国立保健医療科学院の欅田尚樹氏の二 人。他の方の場合示してくれれば検討する。


まもる会in千葉より意見表明
・1項目に管理者との事前協議が入っておりこれで十分、2項目は削除してほしい
・検体が増えれば測定費用もかかる。例えば保護者が「砂場」だけ調査したいということもあり、市が指定した所も測定せよと指示されるのは納得出来ない。
・被曝の危険性については専門家でも意見が違う。市民が自費で調査した一つ一つに、市の指定した専門家の意見を聞いて付けなければ許可しな いというのは納得出来ない
・意見を付けたいというのであれば、講演会で話された内容などの文書を添付するというので良いのではないか。
京大原子炉実験所の小出助教、今中助教はみとめないのか→市の回答:これまでの研究テーマなどを見て判断する。

○2013年5月15日上記の話し合いを踏まえ環境総務課より修正条件が提示されました。

5月8日(水)の「子どもを放射能からまもる会」との協議を踏まえ、再度、条件を提示します。

市有施設において、市民や市民団体等が土壌の放射性 物質濃度測定を目的とした土壌採取を認める際の条件

1 採取日時、場所、採取方法 等について、施設管理者と事前に協議し、その許可を受けること。また、土壌採取にあたっては、施設管理者の指示に従うこと。
2 採取箇所について は、施設管理者が事前協議の中で指定する場合は、併せて採取すること。【削除】
3 土壌採取と同時に、1m及 び50㎝の高さでの空間放射線量率を測定すること。
4 検出器は公定機関において 校正を終えていること。
5 測定結果は、施設管理者に 報告した後でなければ、公表しないこと。
6 測定結果を公表する際に は、市の公式データではないことを明記するとともに、測定データの説明責任は測定者側が負うこと。また、市のホームページに掲載する放射線の専門家の意見を掲載(リンクを貼る)すること。

まもる会in千葉として必ずしも納得できる内容ではありませんが、市民の皆さんから寄せられた調査要請に応えるること、実際に測定し数値を出すことにより自ずと結果は出ると考えています。

なお、今回の条件は父兄の方が非公開を前提にお子さんの通う保育所や公園の砂場の土壌を採取する等の場合はこの限りではありません。ただし同じ園、学校に通うお友達のママさんに結果を教える場合が「公開」に当たるのかなど細目については必ず施設管理者にご確認ください。


守る会として「信義」は重んじますので提示された許諾条件通りに千葉市HPにある欅田先生の見解のリンクを提示します。
欅田(くぬぎだ)先生の見解は専門家のご意見として拝聴しますが、まもる会の見解ではありませんし内容について解説する立場にないことはご了解下さい。
欅田先生の見解についてのご意見ご質問は
千葉市環境局環境総務課
 電話:043-245-5234 FAX:043-245-5557
                  mail:
somu.ENP@city.chiba.lg.jp
にお願いします。
以上をご了解の上以下のリンクをご参照下さい。
http://www.city.chiba.jp/kankyo/kankyohozen/somu/housyasenshitumon.html
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