2013-04-16 ホットスポット・ファインダーによる放射線量の詳細調査-千葉市若葉区六方調整池 昨年(2012年)の8月に近隣住民の方から依頼があり千葉市若葉区と稲毛区に接する六方調整池の一部について放射線量を測定するとともにご提供いただいた土壌の放射能濃度を測定しました。六方調整池(若葉区)の空間線量と土壌放射能濃度(6200ベクレル)広大な敷地のため、MrGammaの様なハンディタイプの線量計で全域を調査するのは難しくペンディングになっていました。今回はHSF(ホットスポットファインダー)を使用することで線量分布の概要を確認することができました。前回の記事と重複するので簡単に触れますが六方調整池(多目的施設)は東西に細長く伸ばした「M」字形で東側は人工水路と舗装遊歩道、西側が草地の広場になっています。もともとの地形を生かしたと思いますが調整池を取り囲む2層の回廊は近隣住民の方の抜け道(生活道路)として利用されているようです。施設用の駐車場等も整備されていないので、前回は通りかかる人もまばらでしたが今回は気候もためか小さいお子さん連れの家族やベンチで昼食をとる人を初めてみました。中央付近から見た草地広場 同じく人工水路(せせらぎ)と遊歩道草地広場との境界には柵などもなく自由に入ることができ、ところどころに石のベンチや石碑が設置されていますが、もともと降雨時に大量の雨水をバイパスさせているため、ぬかるんでいて長靴がくるぶしまで沈む場所があり、通常人が立ち入ることは少ないようです。測定方法はすこし変則的ですが草地広場は高さ1mでの放射線量、人が多く立ち入る遊歩道側は高さ5㎝での放射線量を歩きながら連続的に測定しました。六方調整池(西側)草地広場 画像をクリックすると拡大します。 六方調整池(東側)遊歩道 画像をクリックすると拡大します。 六方調整池(西側)草地広場(GoogleMap版)より大きな地図で HSFによる放射線量マップ_千葉市若葉区六方調整池草地広場 を表示六方調整池(東側)遊歩道(GoogleMap版)より大きな地図で HSFによる放射線量マップ_千葉市若葉区六方調整池遊歩道 を表示測定結果の概要ですが・草地中央部よりの北側(水路側)に1m線量が0.3~0.4μSv/h超の高線量ゾーンが島状に存在・遊歩道部分の線量は草地より低め、ただし地表部に高濃度汚染土壌が点在元々調整池は雨水による下水道のオーバーフローを防ぐための緩衝であるため高線量部分(高濃度汚染土壌)の分布は外部からの雨水の流入経路と関係があると推定されますが詳細は不明です。なお、生活道路として利用されている中段回廊部分の放射線量は0.05~0.07μSv/h程度で千葉市の平均的な数値と変わりませんでした。これらの測定結果はGoogleEarth用kmlファイルにまとめてありますのでよろしければ以下のURLリンクからご参照ください。20130414_六方調整池.kmz〈関連記事〉六方調整池(若葉区)の空間線量と土壌放射能濃度(6200ベクレル)あやめ台調整池周辺の放射線量測定など花見川区2公園の土壌採取とこてはし台調整池のその後調整池の水中、土中の放射能測定(こてはし台)宇那谷調整池と大日公園周辺の空間放射線量東寺山調整池付近の空間線量みはる野、こてはし台調整池の土壌調査結果みつわ台、あやめ台調整池の追加調査結果こてはし台調整池の再測定をおこないました(その1)園生市民の森などの調査を行いました。 関連記事 HSF(ホットスポットファインダー)測定結果まとめページ ホットスポット・ファインダーによる放射線量の詳細調査-千葉市若葉区六方調整池 GM管サーベイメーターによる汚染土壌のβ線測定 ▲PageTop