子どもを放射能からまもる会in千葉
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GM管サーベイメーターによる汚染土壌のβ線測定

4月11日の記事で2700Bq/kgと定量した本町公園脇歩道から採取した堆積土壌をあらためてアロカのGM管サーベイメーター TGS-146Bで測定しました。
土壌の一部を風のない日に天日干しした後シリカゲル(乾燥剤)を使用して乾燥させました。乾燥前後の重量比から10%程度濃縮しているので約3000Bq/kg程度の濃度ではないかと思います。

土壌は良く撹拌して固まりをつぶし100g計量してビニールを敷いたトレイの上にできるだけ均一に広げました。TGS-146Bは端窓型とよばれる一端がマイカ膜のGM管を使用しているので、側面に対し前面の感度が高く強い指向性を持っています。
(感度的には裸で使用したいのですが汚染防止のためポリエチレン袋で検出部の前面を覆っています)
β線の測定は前段取りが重要ですが、今回はあまり厳密なものでなく「まね事」レベルのものだという点はご了解下さい。

A4316.jpg
室内中央(高さ1m)でのバックグランド30~40cpm

時定数10秒、メーターのフルフルレンジは1000cpmですべて同じ条件です。
同位置をMrGammaなど通常?のシンチレーション線量計で測定すると0.04μSv/h程度ですがTGS146Bには「μSv/h」(線量当量)表示はありません。β線を計測するので表示はあくまでも計数率(cpm)だけでBq/cm2への換算も手順に則ってに行う必要があります。

計数率(cpm)から放射能面密度(Bq/cm2)への換算

A4321.jpg
汚染土壌(推定3000Bq/kg) の計数率 120~130cpm

やはり現場で計測したのと同様(絶対値は異なりますが)バックグラウンド計数の3~4倍程度の様で思ったほど計数率は上がりませんでした。(誤解される方がおられると困るので書いておきますがCs134,137はβ核種です)

Cs-137-decay.jpg

A4317.jpg
塩化カリウム(KCL)の計数率 700cpm

減塩調味料として知られている「やさしお」は塩化ナトリウムの一部を塩化カリウムに置き換えたものですが、この試料は塩化カリウムそのもので土壌と同じく100gをトレイ上に薄く広げたものです。バックグランド計数率の約17倍の計数率で塩化カリウムのβ線は思いの外強力だというのが判ります。(KCLは約16Bq/g なので100g全体で1600Bq)

40-decay.jpg

以前メールで「InspectorはMrGammaより感度が高い」とお知らせくださった方がおられましたが線量当量率(γ線)の場合話は逆でインスペクターが260cpm/[μSv/h]であるのに対しMrGammaは2500cpm/[μSv/h]と10倍程度なので、「低エネルギーγ線(散乱線)や特性X線、β線とγ線を含めて」と考えていたのですが今回の結果だとそれを加味してもセシウム線源だと数倍程度の気がします。
ただしカリウムを多量に含む土壌の場合計数率が非常に高くなる可能性があるのでGM管で数値が上がったからといって「ウランやストロンチウムがある」というのはあまりに早計です。確かに「ほかの核種がある」という事自体は間違いではありませんが。

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