子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

土壌放射能濃度(Bq/kg)から土壌汚染密度(Bq/m2)の換算について

前回の実験で土壌放射能濃度と採取深さの関係について調べましたが、追加の実験を行いました。

場所は前回と同じ畑台公園に隣接したゲートボール場の植栽前です。(採取に先立って前回分の土壌を返却しました)ゲートボール場であることから競技の妨げにならないように中央からの採取は避け周辺部の採取しやすい場所を選びましたので、結果の絶対値はこの場所や地域の数値を代表するものではない事はご理解ください。
今回採取箇所の放射線量は1m:0.066μSv/h 5cm:0.036μSv/hと1m高さの方が高く直下の土壌より周辺からの飛来するγ線の影響が強い可能性もあります。

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15cm角の正方形をけがき、周りを崩さないように5cm深さで土壌を採取します

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採取深さと面積を最後に確認しました。

採取した土壌は 15×15×5=1125cm3 で重量は1701gから密度≒1.5 となります。
含水率によりますが通常の土壌は 密度が0.8~1.3程度で有機物(草の根、腐葉土)を多数含むものは0.6程度で、逆に砂質を多く含む土壌は比重が増加する(砂単体だと1.6)傾向があります。

土壌は良く撹拌した後、1L (1491g)をマリネリ容器に充填して測定しました。
Cs137 Cs134 Cs合計 K40 134/137比 比重 測定下限値
8.5 5.3 13.8 234 0.62 1.5 4.3

この結果から採取土壌全体に含まれるベクレル量は
13.8×1.7≒23.4
平米(㎡)に換算するには
23.4×(10000÷152)≒1038Bq/m2 
文科省方式で直接65倍すると
13.8×65≒897Bq/m2 
となりますが文科省方式では密度を1.3と仮定しているので補正すると
897×(1.5÷1.3)≒1031Bq/m2 
となりほぼ一致します。(逆に密度が1.0程度の場合には65倍ではなく50倍するのが妥当です)

汚染密度(Bq/m2)=採取深さ0.05m(5cm)×土壌密度(kg/m3)×土壌の濃度(Bq/kg) (土壌密度は1300 kg/m3 として計算)


以前コメント欄で「65倍ではなく20倍が正しい」というご意見をいただきしたが(その根拠をお尋ねしたところナシのつぶてになったのは残念ですが)、別に文科省を擁護するつもりはありませんが、字面だけでなく「実」を読む必要があり文科省換算方式は「5cm採取で土壌密度が1.3(いわゆる生土)と仮定した場合」の係数であり、条件が異なればその通りにならないのは当たり前です。

何度も書いていますが、土壌放射能濃度は採取位置、方法により測定系の誤差よりはるかに大きなバラつきが生じます。(今回の採取位置は前回と10数メートル離れた場所ですが土壌放射能濃度は1/2以下という結果です)

念の為ですが、この実験結果は「5cm採取以外は間違い」という主張をしたいのではなく「同一方法で評価しないとA-B 比較が出来ない」という単純な事実を述べているのにすぎません。
やはりメールで「まもる会の土壌調査はチェルノブイリの方法と同じか?」というお問い合わせがありましたが、「ある面積から採取した土壌中の総ベクレル量を定量して1m2単位に換算する」という意味では同じだと思います。ただし厳密にどの様な採取方法や換算式を用いたまでは承知していません。(ご教示いただければ幸いです。)
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