子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

土壌採取深さと放射能濃度

以前から土壌放射能濃度(Bq/kg)と汚染密度(Bq/m2)の関係、土壌採取方法と濃度の差について議論されてきましたが、確認のため簡単な実験を行いました。

1)実験目的
・決められた面積から表層土だけを採取
・従来の採土器で5cmまで採取し放射能濃度を測定
して
①重量当たりの放射能濃度を比較
②採取面積から直接汚染密度を直接求めた数値と換算係数(65倍)から汚染密度を計算で求めた結果を比較するものです。

アーススクレイパーやライナー付きのオーガーの様な器具があれば断面(深さ)毎に土壌を取り分けることも可能ですが、今回は簡易的な方法で比較し、雨水による濃縮が予測される場所や草地、礫混じりの場所は避けました。

2)採取方法

採取場所は花見川区朝日ヶ丘の畑台公園で周囲で、採取箇所は事前に放射線量を測定しましたが千葉市の平均値と比べても低い線量です。結果は2012年3月以降の空間線量測定マップに追記しました。
3360.jpg 3361.jpg
採取場所 1m放射線量 0.044μSv/h   同 5cm 0.036μSv/h

3362.jpg 3363.jpg
地面に30cm×30cmの正方形をけがき、表層の土壌をヘラで均一に削りとります。

3366.jpg 3367.jpg 
周囲の土壌を採土器での深さ5cm採取   採取深さを確認

3371.jpg 3381.jpg
採集後は地ならしして復旧しました。 土壌は乾燥後よく撹拌しましたが、乾燥には雨天のため室内で白熱球を使用しました。

3)土壌放射能濃度測定結果
採取した土壌はちば市民測定室しらベルに依頼しEMF211γ線スペクトロメーターを使用、900mlポリ容器で30分測定しました。(検出下限値はセシウム合計 9~10Bq/kg)

  Cs137 Cs134 Cs合計 K40 134/137比 比重
5㎝採取 29 17 46 333 0.59 1.33
1㎝採取 166 98 264 377 0.59 1.28

表層1cm採取した試料の放射能濃度は5cm採取の約5.7倍で、昨年3月から20ヶ月経過していますが降下した放射性セシウムのほとんどが地表付近にあることがわかります。(この比率は土質などの条件により異なり調整池の泥土などは数10cmの深さまでセシウムが浸潤している例もあります)
Jaea.jpg
「放射性セシウム濃度の現場迅速分析技術」より引用

4)土壌放射能濃度から汚染密度への換算


1㎝採取試料(1150g)に含まれるベクレル量は 246×(1150÷1000)=282Bq (1)
採取面積 30×30=900cm2 から汚染密度(Bq/m2)を求めると 
         264×(10000÷900)≒2933Bq/m2 (2)

5㎝採取試料を文科省方式(比重1.3 65倍)で平米換算すると
             46Bq/kg×65≒2990Bq/m2  (3)

となりおおむね一致しました。

(1)と同様に5㎝採取試料(1210g)に含まれるベクレル量を求めると
      46×(1210÷1000)=55.6Bq  (4)
採土器による採取断面積は
      半径7cmとして(7÷2)2×3.14≒38.5cm2  
採取面積(6回採取)から
      55.6×(10000÷(38.5×6))≒2407Bq/kg (5)

となりました。前記の数値とやや異なりますが、直接平米換算するには鉄パイプなどを地面に打ち込むなど採取時の精度を上げる必要があるかもしれません。

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