子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

茶葉とセシウムの微妙な関係(その3)

(前回のつづき)
静岡県HPの
静岡茶をお飲みいただいている皆様へ
の一部を引用しておきます。

飲用茶では、放射性セシウム量は荒茶の85分の1になりますので、お飲みいただいても健康への影響は心配ありません。
(静岡県茶業研究センター調査)

【静岡県茶業研究センター(菊川市)の調査】
生葉荒茶(A)飲用茶(B)B/A
放射性セシウム 111        367 4.3 1/85
暫定規制値(準用値) 500 500 200
(注1)生葉とは、製茶等加工する前の、お茶の木より刈り取った若葉のこと。
(注2)荒茶とは、産地の製茶工場で生葉が加工された一次産品の茶のこと。
(注3)飲用茶とは、製茶した茶葉10gを430mlの90℃の湯で、60秒間浸出したもの


一見して単位が省略されているので直感的に理解するのは難しいですが、けっして嘘が書いてあるわけではありません。この図表の意味しているのは

20グラムの荒茶を430ミリリットルのお湯で浸出させれば濃度は2倍、
逆に10グラムの荒茶を860ミリリットルのお湯で浸出させれば濃度は4分の1

になるという事だけです。(メールで表記を統一しないとわかりにくいという御指摘があったので修正しました。)

なぜなら「抽出率」は変わらないわけですから「1kgのお茶を50回に分けて飲むのか100回に分けて飲む(摂取のするか)」という違いだけです。もちろん体内に取り込んだセシウムは全部が蓄積するわけではなく、体外へも排出されます。(生物学的半減期)
これについてはちゃんと計算した方がいますのでご覧になってみてください。この場合の抽出率は50%になるようです。
3.11東日本大震災後の日本 6/15 静岡県のお茶騒動はまだ終わらない これ以外の記事も非常に参考になります。

放射線医学総合研究所のレポートだと 野菜は洗ったり、ゆでたりするとほとんどセシウムがなくなるという夢の様なことが書いてありますが、事実だとすると「抽出率」もっと高いのかもしれません。農水省と放医研にコネクションのある方は是非聞いてみてください。
念のためですがここで書いているのは静岡茶は飲用に適さないとか、安全とかの判断をしているのではありません。あくまでも素人がデーターをどう理解したらよいのかという話である事を御理解ください。

「校庭20mSv」問題やお茶をめぐる話もそうですが、原発事故による放射性物質の大量放出という「想定外」の事態に現行の法や諸基準、当然それに準拠する行政の対応が追いついていません。
こういう時期には個人が自助努力でリスク評価をする必要があると思います。(政府を信じてなにもしない、というのもひとつの見識です)
リスクの評価は(例えば)、子どもが自立したご夫婦、独身男性、妊娠中か子どもを持つ女性、そのパートナーなど立場によって当然異なります。
お茶についても気にせず飲む人、産地を考慮して購入する人と色々だと思います。まずは違いを認めて、他人とのリスク評価の違いについては寛容であるべきだと思います。

本質的な問題は、リスクは東京電力と政府が負うべきであって消費者が負う理由はない、そういう意味で生産者と消費者の間に対立があるわけではないこと、自力でリスクを取れない子どもは社会が守らなければならない、ということは政治、宗教を超えた普遍的なルールだと考えますが、皆さんはどう思われますか?

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Comment

非常に参考になります。ありがとうございます。
セシウム:お茶をいれてもあまり浸出されないけど、野菜は水洗or茹でて殆ど出てしまうと言うイメージは、嬉しい話ですがまるで盾と矛の話のよう。
私は1分でなくもっと時間をおきますし、茶碗に入らなかった分はそのまま放置で、濃〜くなったのを飲んだりします。
ほうじ茶なんかは煮出すことがありますから、今後は気をつけます。
お茶の飲み方も人それぞれです。
カモフラージュして安全を装うのでなく、最大や最小のケースを示してほしい。
>リスクは東京電力と政府が負うべきであって消費者が負う理由はない、そういう意味で生産者と消費者の間に対立があるわけではない
は、まさにおっしゃる通りだと思います。
商業的損害をお客の身体で支払わせるような現状を政府が放置するのは、国として情けなさ過ぎです。
2011.06.17 11:57 | URL | アミ #- [edit]
Re: タイトルなし
> 私は1分でなくもっと時間をおきますし、茶碗に入らなかった分はそのまま放置で、濃〜くなったのを飲んだりします。

お茶を食べる料理もありますね。「使用状態」がわからないのだから乾燥状態で評価するのは合理的だと思います。
話がややこしくなるのは「生茶葉 荒茶 製茶 飲用茶」とか各段階での評価が錯綜しているからだと思います。(荒茶から枝などを除き大きさをそろえたものが製茶だそうです)
すでに静岡県のHPにはありませんが、お茶の葉からお茶(湯水)への「抽出率」が100%を超えているデーターもあるようですが、誤差というより測定方法の違いだと思います。

煎茶はパウダー状のものをよく使います。
「お茶は健康に良い」ので、全部食べられるよう作られたお茶です。
あれだと茶葉完食ですね。
測定方法の違いとは言え、「抽出率」が100%とは。。
「お湯で入れればセシウムはたいして出ないから安全」なんて言っていいのでしょうか。
2011.06.17 15:03 | URL | アミ #- [edit]
「院長さんの」独り言」
番外編で紹介した「院長さんの独り言」でも抽出率の話をされています。私が書いたものよりはるかに判りやすいのでおススメです。
http://onodekita.sblo.jp/article/46098018.html

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