子どもを放射能からまもる会in千葉
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しらベルの線量計比較測定会に参加しました

11月15日にちば市民測定室しらベル開催された「線量計比較測定会にまもる会のMrGammaと自作フローブ(CsIシンチ+ロシア製PMT)を持参して参加しました。当日のデーターはしらベルのブログでも公開されています。

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線源A:土壌試料(Cs134+137)  奥に見える腕時計も線量計です。

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線源B:Cs137密封標準線源    黒Terra、RD1706 Radiが測定中

(1)線源
A線源は中濃度の土壌試料をU8容器に密封してさらに砂(セシウムND)を詰めた350mmポリ容器に封入してあります。10cmの位置で0.4μSv/hですが30cm以上離れるとバックグラウンド線量レベルまで減弱します。B線源はアイソトープ協会が頒布しているCs137標準密封線源をアクリルでモールドしたEMF211の備品で10cmの位置で0.1μSv/hと、線源としては微弱なものです。
10万ベクレル以上の土壌試料なら1メートル離れても0.2~0.3μの線量当量で測定精度は上がりますが、そんなものを一般市民が参加する測定会で使うわけにはいきません。

(2)測定方法
行政、文科省などのデーター採取に使用されているデファクトスタンダードとも言うべき日立アロカTCS-172Bで線源の中心から10cm、20cm、30cmの線量当量を測定し、その数値を基準に同心円状に線量計をならべてそれぞれ表示値を読み取り比較します。

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浜ホトのCsIモジュールと自作プローブ Pripyat、DC-100、NHEなど

測定は3回~10回ですがアイドリング時間、測定回数は参加者の皆さんにお任せしました。
今回の測定会の目的は「行政が測定、公開している172Bの数値と同じ条件で自分の線量計の数値がどのくらい違うのか(または同じなのか)」を知ることで、絶対値の精度を問題にしているわけではありません。したがって「比較測定会」と称しているように「機器の校正」ではありません。(そのような言い方をしている人もいますが大間違いです)

また希望された方の線量計をEMF211の50mm鉛遮蔽容器に封入して5分程度放置し環境放射線を遮断した時(内部は5nSv/h以下)の「最低表示値」を確認しました。

(3)線量計
シンチレーション式:TCS-172B RT-30  Mr.Gamma(2台)Radi PA-1000(2台) PA -1100   DC-100  DoseRAEⅡ(2台) GammaMasterⅡ HSF(C12137-01)   東芝製サーベイメーター(1971年製) 自作CsIプローブ(CsI+ロシア製PMT)
GM管式:TERRA MKS-05  RD1503 (2台)RD1706  RD1008(2台) Prypat
半導体式:MHE2  エアカウンター(2台)エアカウンターS 
の全25台です。メジャーなところではSOEKSやINSPECTORが抜けているのが残念です。

(4)測定結果
終了時に皆さんから寄せられた測定データーをGoogleSpreadseat(Excel形式)でまとめました。

2012/11/15線量計比較測定会まとめ(まもる会Version) GoogleSpreadseat

PCでExcelが使える方はEXCEL版も参照して下さい。

短時間に30名近い参加者が一斉に測定するという工程で不備な点も多々あり解釈に苦しむデーターもありますがアバウトな測定方法なりに傾向は出ているので、そのままのの形で簡単にまとめました。
シンチ
上図はTCS172Bを基準に他のシンチレーション線量計の結果をグラフ化したものですが
・0.4μ付近で新旧RadiとDC-100の数値が高めなのが目立つ(新旧の差は少ない?)
・DoseRAEⅡは全体的に低め(個人線量計なのでサーベイは不利?)
・MrGammaも結構個体差があり。

GM管
・Terraは0.2μ以下の領域が盛り上がる特異なパターン
・Terraを除くと「高め」と言われるガイガーカウンターでも0.2μ前後は172Bと大差ない

半導体
・半導体式ではエアカウンター(初代)のCs標準線源のデーターが特異
・それ以外のエアカウンターS、NHEは振れ幅が小さい

 エアカウンターの異常値?ですがエアカウンターSにもわずかですが同じようなCs線源測定時に屈曲点が見えます。原因は不明ですがβ線や他の核種の影響というより検出器の指向性(扁平な板状のため線源に対して45度傾けた時最も検出効率が高くなる)やノイズの影響が考えられます。

腕時計型線量計GammaMasterⅡはPOLIMASTERのPM1208MのOEMらしいのですが本来DoseRAEⅡと同様の個人(積算)線量計なので(たぶん)低計数率のGM管が使用されていてサーベイ(線量測定)用途には向いていないかもしれません。

比較的安価なDC-100ですが中、高線量域では数値が暴れてきますが0.2μ以下では十分な精度があること以前の記事で確認したとおりです。エアカウンターSについては 機械的な衝撃、振動、外来ノイズや指向性に注意し十分時間を掛ければそれなりに信頼出来る数値が得られると思います。(値段を考えたらこれ以上高望みはできませんが)

線量計の向きを変えて何度も測定されている方をお見受けしましたが、今回のような点線源を近距離で使用した場合、検出器と線源の幾何的位置関係の影響が大く精度的には不利ですが、線量計(検出器)の特性を理解する上では有用だったと思います。
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