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シンチ線量計DC-100 とMr.Gammaの比較データー

日本精密測器のシンチレーション線量計DC-100を入手された方から依頼があり、ClearPulse A2700(Mr.Gamma)との比較データーを取ってみました。

DC-100メディキタスのCK-6とデザインが酷似していますが半導体式ではなくMr.GammaやRadi PA-1000 とおなじCsI(Tl)+P.Dのシンチレーション線量計で積算線量も測定、表示可能です。以前は4万円程度してましたが現在Amazonなどで2万円台前半で購入できるようです。エステーの「エア・カウンターEXに対抗して値下げ」という話もありましたが、メーカーHPによると後継機のDC-200が主力になるのかもしれません。

取説やメーカーHPを見てもシンチレーターのサイズや感度(cpm/[μSv/h])などの技術情報はほとんどありません。
LCD表示には「放射線を検知すると点滅するインジケーター」がありますが、これがリアルタイム表示だとすると計数率は200[cpm/μSv/h]程度になってしまいますが......。さすがに人様の機械を勝手に分解するわけにもいかないので詳しいことは不明です。

SIMG3138.jpg CIMG3137.jpg
   Mr.GammaとDC-100      セシウム標準線源での測定

実験方法は、室内線量(バックグラウンド)を測定、その後線源として塩化カリウム、セシウム標準線源、マントル(トリウム線源)、土壌試料などを用いて表示値を読み取り記録します。
DC-100はMr.Gamma(60秒の平均、その後は10秒ごとの移動平均)の様に時定数が明示されていないので、とりあえず最初の30秒と10秒おきに20回測定して平均値を求めました。

DC-100.jpg

Mr.Gammaを基準にしてDC-100の表示をプロットしたのが上のグラフです。~0.2μSv/h程度の低線量域では比較的よく一致していますが、高線量域では乖離が大きくなり、近似曲線の一次式を求めるとMr.Gammaの3割増しという結果になりました。
測定中に気がついたのですが装置の上下方法(垂直方向)と横方向(水平方向)の感度差(指向性)が結構あるように思えます。これは半導体式の場合も同様ですが、おそらく検出器が扁平な板状のためではないかと思います。(今回は時間の関係で詳しく調べることができませんでしたが、DOSE RAE2と同様にサーベイメーターなのか個人積算線量計なのかというやっかいな問題がありそうです)

というわけで総合的な評価は評価は保留しますが、SOEKSやRD-1503の様に「どこを測っても0.1μSv/h」ではなく現在の関東近辺の放射線量であればそれなりに信頼出来る数値を表示します。(エア・カウンターの様に突然高い値が表示されることはなく、時間変化も最初の数値と極端に異なることはありませんでした)

また30秒で数値が表示されるのはMr.Gammaと比べても大変便利で、マイクロスポットを探すという目的にも使えるかもしれません。
ただし上記の指向性の問題?なのか地表直置きで使用すると極端に高い値を表示する場合(2倍程度)があるので、数値は目安程度と考えたほうが良いと思います。

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