子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

福島市民測定所と野菜カフェ「はもる」を訪問しました

予告なしで申し訳ありませんが、8月18日から20日までちば市民測定室しらベルが主催した福島市の現地調査ツアーに参加しました。

初日(18日)は原発事故以降福島現地で最初に市民測定所を立ち上げた福島CRMSと同じく「子どもたちを放射能からまもる福島ネットワーク」の活動として西日本の食材を販売している野菜カフェ「はもる」を訪問しました。

(1)福島CRMS

  福島市民測定所はJR福島駅から徒歩7,8分の繁華街にある商業施設「パセナカMisse」の中にありますが、施設が経産省の補助金によるものなので商業活動の振興が目的のため市民測定所も「ブックストア」という名目になっています。(看板に「食品測定出来〼」の文字が)

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当日は測定責任者の清水さんを含め3人のスタッフの方で運営されていました。
施設も新しいので非常に明るく清潔なイメージです。

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入り口では群馬大学早川先生の「放射能汚染地図7訂版」をはじめ「子どもたちを放射能からまもる福島ネットワーク」主催の講演会などのイベント情報やパンフレットが展示、配布されていました。

最初にスタッフの方から、設立の経緯、運営形態や検体受付の実際や市民測定所の課題などについてお話をうかがいました。運営資金(経費、スタッフの人件費)はほとんどが寄付によるものだということですが、本年度から行政が市民の持ち込む食材などの無料測定を始めたので依頼数が大幅に減少して苦戦しているとのことでした。

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  食品測定器           WBC(ホールボディカウンター)

その後、実際に稼働中の装置を見学させていた抱きました。食品の放射能測定器は手前からATOMTEX社製のAT1320A、応用光研製FNF-401 、その奥がPrinceton Gamma-Techの検出器と自作の遮蔽体を組み合わせたゲルマニウム半導体検出器です。「自作」といっても鋼鉄製のフレームに鉛ブロックを積み上げTHKのガイドレールを組み合わせたスライド式の「ふた」など重量1トンの本格的なもので、元々技術者だった清水さんが中心で製作し体積線源を使って校正した本格的なもので、3時間測定で下限値は0.5Bq/kgだそうです。
細かい話は省略しますが技術的な問題についての質問に丁寧に答えていただき大変参考になりました。

福島CRMSは内部被曝測定用のWBC(ホールボディカウンター)も保有して希望者の測定を行なっています。同じく導入の経緯などについて説明のあと、早速ツア参加者の一人が測定をお願いして実際の測定や結果の読み方などについても清水さんから詳しく説明していただきました。
導入にあたってはATOMTEX社の技術者の調整のほか東大の早野龍五先生を講師に講習会を開催して技術的な研鑽を行なっているほか、月に1回程度山田真医師をお迎えして「健康相談会」を開催しているそうです。(その講習会の映像のDVDはしらベルにも送っていただきました。)

最後に千葉からお送りした試料のゲルマニュウム半導体検出器による測定(クロスチェック)についてお願いした所快諾していただきました。市民レベルで運用しているゲルマニウム半導体検出器は「市民の公共財」としてなんとしても維持していきたい思いもあり、僭越ですが多少なりとも支援になればと思っています。

(2)野菜カフェ「はもる」

福島CRMSから歩いて数分の場所に「子どもたちを放射能からまもる福島ネットワーク」の代表でもある佐藤幸子さん(千葉でもお話をうかがいました)が中心となって進めているプロジェクト野菜カフェ「はもる」があり訪問しました。(本来はお盆休みで閉店中でしたが佐藤さんにご無理をお願いしてお話をうかがいました。)
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佐藤さんからは「はもる」を立ち上げるまでの過程、目的について最初にお話をうかがいました。「はもる」では西日本の野菜、食材を販売するほか料理教室も開催していますが、元々川俣町の有機農家である佐藤さんにとって福島の農産物を安心して薦められないという苦渋の選択でもあるのですが、なによりお母さんたちが気兼ねなく話せる居場所つくりを考えているとのことでした。

福島こどもネットでは保養のコーディネートにも取り組んでいるそうですが、人口流出に対する行政の危機感は凄まじく「移住、避難」と言った途端にお金を出さない、チラシの配布もしないという対応だそうです。
その反面「復興」と名のつくものや福島県内でのイベントについてはなんでも予算がつくという状況だそうです。先日福島で行われたエネルギー問題の公聴会でも保養の必要性を語ると細野大臣から「関係ない話をするな」と一喝されたそうですが、保養について国が責任をもって予算措置を講ずるという発想が全くなかったようです。

保養についても個人の善意だけでは長期間継続するのは難しいので何としても行政からお金を引き出さなければいけない、またインターネットの普及率の低い福島県で本当に困っているお母さんたちに保養の情報を伝えるためには行政を利用してチラシを配布するなどの方策がどうしても必要で、不本意だが「移住、避難」を一旦下ろさざるを得なかったというお話をうかがって言葉が出ませんでした。

本当に過酷な状況の中であきらめずに粘り強く柔軟に活動している佐藤さんにはあらためて敬意を評します。ご自分の農業に対する思いなど沢山お話をうかがいましたが、他の参加者がまとめてしらベルHPなどで公開されると思いますので、その際は是非ご参照ください。

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佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)のお話


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