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エステーがシンチレーション(CsI)線量計を発売

Twitterでも発信しましたが、エステー化学がシンチレーション式の線量計「エアカウンターEX」を発売します。

エステー化学HP プレスリリース

rsz_t1240.jpg 初代エアカウンターと同形状で約82mm×62mm×34mm程度のコンパクトなものですが、さすがにシンチレーション式(CsI)なので
           価格は19,800円
 
と一挙に大台超えで 事業者、自治体向けに先行販売、8月から専用通販サイトで一般向けに販売 を開始するようです。

なにより検出部にHoriba Pa-1000やMrGammaと同じCsI(ヨウ化セシウム) を使用しているのが最大の「売り」で測定時間30秒をうっています。
実力のほどは未知数ですが、大量生産すればこの程度の価格になるとすれば堀場やClearPulseにとっても脅威です。
エステーのHPでは「年1回の簡易校正に応ずる」とありますが、こちらも価格等の詳細は不明です。

行政が使用している日立アロカの線量計TCS-172Bやしらベルで使用しているγ線スペクトロメーターEMF211のシンチレーターはNaI(ヨウ化ナトリウム)ですが、CsIシンチレーター結晶は感度やエネルギー分解能はNaIに劣りますがシンチレーション発光の波長がフォトダイオード(エアカウンターSの検出器)に適応するため、検出器を安価に構成することができます。

NaI結晶は性能は優れていますが、空気中の水分を吸収して溶け出す潮解性がある、機械的に弱くクラックが入りやすいなどの欠点がある他、受光部に光電倍増管(PMT)と呼ばれる部品を必要するので高価になります。(PMTは浜松ホトニクスが世界でも9割以上のシェアを占めていますが、ほとんど手作りで小さいものでも30万程度)

検出器の感度を決めるのはシンチレーター(CsI結晶)のサイズですが、エステーのHPではそうした技術情報は一切ありません。

実はCsI結晶は市販されていて、非常にマニアックですが検出器を自作している人も沢山います。

秋月通商HP CsI(Tl)個体シンチレーター

P-05293.jpg I-04806.jpg
   CsI結晶(10mm)          フォトダイオード S6775(浜ホト)

左上の10mm角の立方体で4,500円、5mm角だと2,500円ですが、あくまでエンドユーザー向け価格なので1000個単位のロットなら半額程度かもしれません。ちなみにClearPulseのMrGammaに使用されているシンチレーターのサイズは公開されていませんが10mm角で厚さ3mmの様です。
大嘘を書いてしまいました。ClearPulse 2700のシンチレーターサイズは1.58×1.58×1.25(cm)=3.125cm3
で1×1×0.3はRAE Systems DoseRAE2の推定形状です。
 
検出原理は、シンチレーター結晶にγ線が飛び込むと相互作用により発生するよるわずかな発光を右上にあるフォトダイオードをCsI結晶に貼り付けて電気信号に変換して検知するものです。
(エアカウンターSの様にフォトダイオード単体を遮光してガンマ線を検知することは出来ますが、感度が低いので測定には非常に時間がかかります)

以前の記事でも書ましたが1μSv/hの空間に線量計をおいた時の1分間の概算のカウント数は
TCS-172B(1インチNaI)  15,000
MrGamma(CsI)        3,000
エアカウンターS          30  程度と推定されます。

自作検出器は「検出部+FET一石のバッファアンプ+バーブラウン、新日本無線などのオーディオ用OPアンプ(2段)」という回路構成が定石のようですが、多くの製作例が公開されています。

ガンマ線検出器 「ベニクモ」

CsIシンチレーターとフォトダイオード(PD)で放射線検知

エアカウンターEXも発売されれば「人柱」になって分解してデーターを上げてくれる人が出てくると思いますのでおおいに期待しています。

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