子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

エアーカウンターSの性能比較をおこないました

以前、「習志野ママの集い」に参加しているママさんの依頼でご自宅の測定を行いましたが、その時「子どもが安心して外遊びできる場所を探したい」というお話があり線量計(エステー エア・カウンター)について質問を受けました。多忙の為お約束した公園の測定ができず申し訳ないので、とりあえずエア・カウンターについてシンチレーション線量計(MrGamma、Radi)との比較データーを取り性能を調べてみました。

エアカウンターの旧型は千葉市が寄付されたものを市民に貸し出していますが、データーを取るために順番に割り込むのは忍びないので、新型のSをAmazonで購入しました。

ACS.jpg

詳しい説明はエステーのHPにあるので省略しますが、検出器にフォトダイオード(シリコン半導体)を使用したもので、はっきり言ってGM管を使用したガイガーカウンターより感度が低いのは仕方ありません。
ただしSについては計測時間が2分程度と旧型より大幅に短縮されていいるようです。あと注意点は0.05μSv/h以下は測定範囲外というところです。

電源を入れると赤いLEDが点滅し、液晶画面でのカウントダウンが始まり35秒後に数値が表示されます。その後LEDが消えると測定値が確定し、その後は10秒ごとの移動平均を表示するようです。
今回はたまたま「まもる会」の会員の方からお預かりしたRadiPA-1000 が手元にあったので3機種の比較をしてみました。(SIM-05ナタ-シアについては別途まとめますのでご期待?ください)

実験方法は屋外でのフィールド計測だと外乱要素が大きいので、線量の安定している室内で位置を固定して標準線源に近づけて数値を記録しました。(一部については千葉市民測定室の設備をお借りしました)

A2700(MrGamma)とRadiは1分の平均と10秒ごとの移動平均を25回、エアカウンターSはLEDが消えて確定した測定値を記録し、その都度電源を切り15回(2×15≒30分)繰り返し、平均値を求めました。

SIMG1900.jpgSIMG1910.jpg
右からSIM05,Radi,A2700      50mm鉛容器中のRadi

SIMG1913.jpgSIMG1915.jpg
遮蔽容器内のA2700       Cs137標準線源を使ったエアカウンターの測定

結果は以下のグラフにまとめました。A2700の結果を「正」として比較してありますが、他意はありません。(どちらを基準にしても両者に強い相関があるのは同じ事です。)
ACs_A2700_PA1000.jpg

結果を見ると、やはりRadiやMrGammaなどシンチレーション検出器は(絶対値はともかく)低線量域で直線性に優れているのが判ります。エアカウンターは数値自体はRadiに近い傾向ですが値段から言ったら大健闘です。
ただし、シンチが25回測定といっても300秒=5分の平均値であるのに対して2×15≒30分の結果だというのも値段相当です。

エアカウンターの問題は澤井正子さんの講演会に参加された方からもご指摘(質問)がありましたが「突発的に高い値が出て判断に迷う」点です。ご質問には5回程度測定して平均を求める、あるいは中間値を採用する用にお答えしました。

値がばらつくのはカウント数自体が少ない(分母が小さい)ので瞬間的にカウント数が上がると影響が大きいためだと推定していますが、平均化ルーチンに問題があるのかもしれません。24万円の富士電機製のNHEも同じ傾向なので半導体検出器の宿命かもしれません。
長くなったので高線量域の特性については別途まとめます。

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