子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

千葉市の放射線量測定結果

6/11追記
熊谷市長のブログには「炎上」とまでは言えませんが沢山のコメントがついています。それだけ不安に思っておられる方が多いのでしょう。熊谷市長の応答で「いまのままで安全ではないという証拠があるのか」(正確な引用ではありません)というコメントがありました。
このブログでは欧州放射線リスク委員会アメリカ科学アカデミーの見解はふれてきませんでした。御存知の様に両者ともICRP(国際放射線防護委員会)より公衆被曝については厳しい見解ですが、日本はたまたまICRP勧告に準拠して法律を作ったということです。「一般公衆の被曝量は年1ミリシーベルト」は「反原発派」が勝手に非現実的なことをいっているのでありません。国際的に認知された日本原子力機構という推進団体が言っているのです。「放射線の安全基準」

ですからしろうと同士が「どこまで安全か」と議論してもある意味では徒労なのです。わたしたちしろうとが理解できるのは「被曝について明確な線引きはない」という事実だけです。
たとえば日本では放射線管理区域の指定とか放射線作業従事者の年間被曝量などの諸法規はICRP勧告に基づいています。それを行政の裁量だけで「100ミリはへいき」「20ミリはおっけー」とか勝手に変えられたら困るのです。
ですから問題は行政の長として「自分の信念に従うのか」あるいは「法に従うのか」さらに「一般公衆年1ミリシーベルトが結果として保証できないならどうするのか?」というしごく単純な問題だ、と放射線防護医学や疫学のしろうとしては考えます。あえて市長を弁護するならこの問題は「市長でなく国が考えるべき」だと思います。

以前の記事で紹介した千葉市独自の取り組みとして市内の保育所、小学校等における空間放射線量の結果が公表されましたのでコメントします。測定結果のみ引用しましたが全体については千葉市のホームページ
市内における空間放射線量率の測定結果についてを参照して下さい。

測定結果の評価について
既知の情報から大きく外れるものではありませんが花見川、稲毛が他に比べて高い線量が確認されています。
厳密に計算するために
日本地質学会 のデーターから千葉市の自然放射線量を求めました。(2つのカテゴリにまたがっているためその中間(境界値)を採用)
自然放射能 0.0178μG/h≒0.0178μSv/h として

(0.2-0.0178)x(24-(8+2))x365=0.931mSv/year 
自然放射能を考慮しかつ文科省計算方式(24時間から睡眠8時間屋内活動2時間を減ずる) 

(0.2-0.0178)x24x365=1.596mSv/year
自然放射能を考慮しかつ単純加算

従って0.2μSv/hが「一般公衆の被曝量年1ミリシーベルト」の「境界地」となるわけですが、これはあくまで目安で0.2μを0.01μ超えたから危険、下がったから安心という話ではありません。
ただし行政としては 「一般公衆の被曝量年1ミリシーベルト」という現行法を基準とすべきであって百歩以上譲っても「0.2μSv/hを超えていますがなんとかしますから我慢して下さい」というのが筋であろうと思います。

「あらためて20ミリシーベルト問題を整理する」でふれましたが文科省の暫定基準は緊急事態における超法規的措置であり、文科省が準拠しているICRP2007年勧告は現行国内諸法規と整合したものではありません。
ただし、今回千葉市が以下の様に暫定基準を引きながら「評価」を避けたのは賢明だと思います。

各地点の空間放射線量率は、全18地点で、文部科学省が示している校舎・校庭等の利用判断における暫定的な目安(1時間当たり3.8マイクロシーベルト)及び放射線量低減策を実施する場合の指標(1時間当たり1マイクロシーベルト)を下回っていました。


ただし行政というのは法に準拠するのが基本ですから「専門家」に評価を委ねたのは苦肉の策とも言えます。

測定方法について

2 測定方法
(1)場 所
   周囲1m以内に木、建築物等がない場所(木や建物の影響を排除するため)

以前の記事で書きましたが私たち市民は線量計を常に携帯して被曝量を自己管理できるわけではないので(内部被曝ならなおさらです)できるだけ「あびない、すわない、たべない」様にするしかありません。その為には(定量的)科学的精度も大切ですが、どの地域が、道路(アスファルト)より側溝や植え込み、公園なら樹木の下など雨水が滞留しやすい場所が線量が高いといった(定性的)情報はもっと重要なはずで科学的な精度を求めて樹木の下の避けるのは市民が求める趣旨から言えば本末転倒です。

特に幼稚園、保育所などでは幼児、園児が直接手に触れる砂場や砂場近隣の測定は不可欠です。事実、幼稚園などでは私費を投じて土や砂場の砂の入れ替えを行った園もあると聞いています。

市のホームページには今後継続して測定するなどの文言は見当たりません。文句ばかり言いましたが傾向が判ったのはひとつの前進で、測定を実施した千葉市の姿勢は評価します。さらそうした地域を中心に市民の手で測定を続けていくことが必要だと思います。

測定結果一覧
行政区
測定地点名称 ・ 所在地


(1m)


(0.5m)
中央区新宿保育所 (新宿2-25-2)0.130.126月6日
生実保育所 (生実町1940-1)0.090.106月6日
鶴沢小学校 (鶴沢町21-1)0.150.156月6日
花見川区花見川第三保育所 (花見川4-2)0.240.246月7日
長作保育所 (長作町739-3)0.210.216月7日
花園小学校 (花園4-1-2)0.190.206月7日
稲毛区宮野木保育所 (園生町238-56)0.220.236月7日
山王幼稚園 (山王町153-2)0.200.216月7日
轟町小学校 (轟町3-4-30)0.140.136月7日
若葉区多部田保育所 (多部田町754-39)0.130.136月6日
千城台南幼稚園 (千城台南2-8-14)0.120.136月6日
更科小学校 (更科町2073)0.140.146月6日
緑区明和輝保育園 (おゆみ野中央7-30)0.100.096月6日
ほまれ幼稚園 (誉田町1-1007)0.120.126月6日
大椎小学校 (あすみが丘6-38)0.110.116月6日
美浜区幕張海浜保育園 (幕張西2-7-2)0.160.176月7日
千葉さざなみ幼稚園 (高洲1-1-20)0.130.136月7日
打瀬小学校 (打瀬1-3-1)0.160.156月7日




関連記事

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://protectchildren311.blog.fc2.com/tb.php/31-0c2b728d
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。