子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

マーチン・トンデル氏講演会に参加しました

以前の記事で紹介した高木学校主催のマーチン・トンデル氏(スウェーデン ヨーテボリ大学 労働環境医学)とロバート・ウェリンダー氏(スウェーデン ウプサラ大学 労働環境医学)の講演会に参加してきました。
会場は大盛況で30分前に入場して座席をゲットしました。
当日はトンデル氏の盟友でもある京都大学原子炉実験所の今中哲二さんによる通訳(意訳?)により、プロの同時通訳より中身の凝縮したお話をうかがうことが出来たと思います。

この講演会のあとトンデル氏は月曜日(1月30日)に福島におもむき、ご本人の希望で山下俊一氏と対談、その後福島市での講演が予定されているそうです。

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講演中のトンデルさん        今中先生も加わっての質疑応答

当日の講演の元になったトンデル氏の2004年論文(低線量被ばくによるスウェーデン北部における発癌率の上昇)の要訳をstudy2007氏が作成して下さいました。
togetterのまとめと合わせてご参照下さい。

北スウェーデン地域でのガン発生率増加はチェルノブイリ事故が原因か?


当日のトンデル氏の講演内容 音声ファイル(MP3形式 147MB) を取り敢えずUPしましたが、正規のものではありません。講演内容は近日中にUstreamで放送されるそうなので(その以前にも支障があれば)適時消去しますのでご了解下さい。

トンデル氏の論文はチェルノブイリ原発事故の影響による発がん率への影響を100万人規模の疫学調査によって解明しようとした点で非常に画期的なものであることは言うまでもありません。
当時のスェーデンの汚染状況は最大12万Bq/m2(※ただしCs137のみ評価)で、そうした「低線量域」で比較的早い時点で影響が見られるという点で注目されたわけですが、データーの有意性については議論があるところです。(トンデル氏も甲状腺がん、白血病の有意な上昇傾向が見られないことから「もしかしたら間違いかもしれない」とおっしゃっていました)

質疑の時にもありましたが、この調査はあくまで外部被ばくに限った内容で内部被ばくや年齢別の影響度を切り分けるというものではありません。そういう意味では非常に古典的なアプローチだと思いますが、スェーデンで上記の様な大規模健康調査が可能であった理由はtogetterのまとめにある以外の要因として「国民総背番号制」があります。

当日の講演のスライドにもありましたが国民一人一人が固有のI.DをもちI.Dを入力するとマップ上に本人の居住地が表示されるという、私などはドン引きしてしまうお国柄でこそ実現できたものであること、それでも個々人の消費生活まで踏み込む調査が困難な事は疫学が政治的、社会的な強いバイアスの下にある事をあらためて感じさせました。

あと、質疑の時にECCRのバズビー氏がトンデル論文を援用して福島での今後の発ガン率の上昇リスクについて語っている事について質問がありましたが、「その件はバズビー氏に聞いて欲しい」と答えた後、「スェーデンでの知見で福島を予想するのは無理があると思う」と付け加えられました。

土壌汚染地図とCs-134  をご参照下さい。

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