子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

柏のベクミルを訪問しました

放射能測定器レンタルスペース「ベクミル」は皆さんご存知だと思いますが、市民ネットちばの湯浅美和子市議からのお誘いがあり12月22日に訪問しました。
当日はベクミルの定休日で、代表の高松さんからお話をうかがうことが出来ましたので、ハードウエア(測定)がらみの話はほどほどにソフト面での話題を中心に紹介します。

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柏駅東口から徒歩10分程度のベクミル。内部は白を基調とした広くて明るい
スペースで、高松さんの意向で子連れのお母さんたちが入って来やすい
ように「実験室風」のイメージは避けたかったとの事です。

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隅には保育スペースとゲーム機が設置されていました。右上が作業スペース
で、容器が汚染されないようビニール袋に入れた「なめこ」を詰めて重さを測り
ます。(赤いテープがついた容器は土壌専用)

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左上が今回使用させていただいたLB2045の表示装置と手前の遮蔽体(銀色
のお茶筒のようなものがNaIチンチレーター)右上がベクミルでレンタル
しているもう一つの機種LB200で左の円筒形の遮蔽体に試料を入れます。

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マリネリ容器をセットして試料重量をタッチパネルから入力し測定スタート
ですが、20分ほどかかるのでその間代表の高松さん(右上写真の左端)から
お話をうかがいました。

利用者について
・開設にあたって苦労したのは近隣との関係。
・「放射能」という言葉は近隣商店にとってマイナスイメージだが大家さんの理解があって開設できた。
・今では積極的に商品を持ち込んで測定しているお店もある。

・当初近くのお店で買ってそのまま持ち込む人がいるかと心配したが、ほとんどなかった。
・スーパーで買った魚を測定して不検出でも次の日に同じものが買えるわけではない。
・家庭の主婦は買ったものを捨ててまで調べようとはしないようだ。

・柏の利用者の平均年令は60才台?(家庭菜園利用者)逆に上野ベクミルは若いお母さんが多い。
・上野は消費者中心だが柏は両方いる(地域によりニーズが異なる)

・夕方以降は非消費者(生産、流通)専用時間帯にしている
・放射能問題では消費者、非消費者(生産、流通)と180度立場が違う→同じ場所で測定は無理
・商店の人が品物を持ち込んでNDでなかった時、「あの店の品物が...」という噂だけが広がるのは避けたい
・ベクミルに来る生産者、商店の人は「出たら出荷しない、売らない」志の高い人たち、そういう人たちを守りたい

・幼稚園、保育園の利用(芋掘り遠足など)、レジャー施設の管理者などからの依頼もある
・家庭菜園の利用者からは土壌の持ち込みが多い
・土壌や匂い物(にんにく、ネギ)の前処理(充填)は外でやってもらう
・土は乾燥状態が基本、線量計でスクリーニングして1μSv/h以上は断る
・これまで高線量の土壌などを途中で捨てるようなトラブルはない

ベクレルのスタンス
・操作は全部お客さんにやってもらう(問題が起きた時の免責の問題)
・スタッフは説明はするが手を出さない 
・「分析機関」ではないので記録(専用プリンター)は出さない
・そのかわりデジカメ用photoプリンター(有料)をおいて、お客さんが写真を撮って帰る。
・測定結果写真を展示している「道の駅」などのお店もある
・写真用に「10ベクレル以下は意味が無いという表示」を入れた

・放射能は体重計のようにぴたりと出るものではない、ファジーなもの
・検査機関ではなくレンタルスペース、「大丈夫かどうか」は当人の判断

LB2045について
・LB2045は0.35Lで20分計測
・パソコンをつなげれば高度な解析が可能だがお客さんには操作不能
・精度を求めるとエンドユーザーから遠いもの(分析機関)になってしまう
・LB2045はエンドユーザーが操作可能なギリギリの機種

・ヨーロッパ製はCS137のみ対応、日本でソフトを改良(補正係数)
・バックグラウンド測定は週1回(1日) 
・メンテは年1回2,30万程度 今はドイツに送っているが、日本でも?
・コンタミ(汚染)についてはそれほど厳密ではないが1測定ごと拭き取りしている

運営形態など
・当初NPO法人を目指したが時間がかかるので株式会社→レンタルスペースへ
・こうした事業ははじめるタイミングが重要
・スタッフは説明と電話対応で4人以上、経営的には赤字
・当初は2人くらいで考えていたが、やはり説明、応対に時間がかかる
・今後は粉ミルクをロット買いして検査したものを売るなどを考えている。

高松さんのお話をうかがって自分のやりたいこと、目指すもののイメージやポリシーが鮮明で、機器の選定から運営まで一貫してよく考えられているのが判りました。
放射能は測定値の評価も難しいし「何が安全か」の判断はさらに難しいからこそ「自分で測る」「結果を自分で判断する」そのための「お手伝い」というのがベクミルのスタンスだと思います 。(特に近隣や生産、販売側の利用者に細心の配慮をしていることが印象に残りました。)

「赤字」というのは以外でしたが、高松さんはソフトウエア開発が本業なのでWeb予約システムを使えば簡単に人件費は削減できるはずですが、高齢者には敷居が高くなるし、なにより「思いを受け止める」という目的から外れてしまうのでしょう。(本来こうした公共的な事業は自治体がやるべきことなのですが)

ポリシーは鮮明ですが実現のためにはとても発想が柔軟で、適度にアバウトという高松さんには大いに共感しました。

で、測定した3検体の肝心の?測定結果ですが
デイスプレイの左側の数値がセシウム合計量、右側がK40(cps)です。
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千葉県南部の土壌 33Bq/kg    千葉市花見川区北部の土壌 2400Bq/kg

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スーパーで入手した長野産「なめこ」8.2BqですがN.Dと判断して持ち帰り
美味しくいただきました。

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