子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

こてはし台調整池の再測定をおこないました。(その3)

(1)周辺への環境影響
こてはし台調整池は池、木道、池、排水路のある最低部、中段の回廊歩道(住民が通路として利用)、四阿やトイレのある最上部の3層構造になっており最上部は住宅地と近接しているため、調整池周囲の車道脇の1m空間線量を測定しました。
結果は0.13~0.20μSv/h(1m)で直近で測定したこてはし台の結果比較するとあきらかに有意な差があります。(影響は調整池直近の限定な範囲と考えていますが、公道とは言え住宅の近くのため民間の調査では限界があります)
特に調整池南東角地の桜の木付近で1m線量が0.4μSv/hという「ホットスポット」があり、調整池内の流入口付近と方向が重なるため周辺を測定しました。

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調整池周囲(敷地外)の街路樹(桜の大木)1m空間線量 0.4μSv/h

こういう場合は千葉市が採用しない地表部分の走査が線源を特定するのに非常に有効です。(β線を拾うガイガーカウンターならさらに有利)結果として根元に集積された桜の落葉(下層はすでに腐葉土化)が強い線源であることがわかりました。(不定形ですが最長辺2mくらい)

SCIMG1268.jpg   
桜の根元の落葉の集積 1.6μSv/h(1cm)

この測定中に近隣の住民の方から声をかけていただき、住民の方が周辺の落葉を清掃したものを積み上げているものらしいという事がわかりました。また、その方の指示で直近の下り階段(看板後ろ)の落葉の集積も測定しましたが、0.26μSv/h(1cm)程度でした。
その方から「ここも測ってくれ」とアルミ製すのこを外していただいた側溝について確認しました。

SCIMG1269.jpg
街路樹(桜)脇の側溝 0.4μSv/h(1cm)

「落葉で側溝が詰まるので時々清掃している」とのお話でしたので、桜の葉自体というよりアスファルトなどにあった放射性降下物が雨水とともに側溝に流れ込んで落葉が汚染されたのかもしれません。
やはり地域をよく知る住民の方に情報や助言をいただけるのは有効で大切な事だとあらためて感じました。


(2)当面の対処方法についての要望

リスクを定量化(数値化)するのは科学の仕事ですが、その評価は社会的要因を考慮した上決まります。私たちは「何マイクロまで安全か?」といった議論をしているわけではありません。「代替方法があるならあえてリスクはおかさない」「汚いものがあれば市民(特に子ども)の目や手に触れないように片付ければ良い」という市民的常識で考えている事を最初に表明します。

家がなければ生活出来ません、学校に行かなければ教育は受けられません。しかし調整池に立ち入れなくても大きな支障もないはずです。本来の目的外であるビオトープ(公園機能)はやめ、「調整池」に戻し、みはる野の様に一般市民の立ち入りを禁止しても社会的な影響は小さいはずです。
ただし意思決定に時間がかかるなら以下の応急措置をすみやかに行うよう千葉市担当部局に要請します。

1.乳幼児、小学生の立入りは制限すべき。

2.木道上に柵を作る、木道外の裸地に出ないように明示すること。

3.調査が完了するまで自生している植物(セリなど)、魚などの採取は禁止すること。

4.刈り取った葦(あし)などは場外に持ち出さないこと。剪定作業の業者の方にも状況を説明するか作業そのものを中止すること。

5.街路樹下の高線量の落葉はシートで覆う、覆土するなど応急措置を行うこと。


SCIMG1260.jpg








こてはし台調整池は行政、地域、学校が一体で都市部での自然環境の保全に取り組んできたモデルケースと伺っています。こうした貴重な環境が汚染されてしまったのはかえすがえすも無念ですが、現状は住民の管理できるレベルを超えており、行政の判断と管理が不可欠です。

長期的には汚染された土壌の回復は半減期による自然減以外ほぼ不可能に近いと思われますが、少なくとも裸地を冠水させる事で空間線量を低減化できる可能性はあると思います。(可能性は低いですが飛散防止にもなります)技術的な問題については担当部局でないと評価出来ませんがそのためには池、排水の放射能量測定が不可欠だというのは前述の通りです。
(by otto)

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