子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

自宅で食品の放射能検査をしているご家族を訪問しました。

ベラルーシ製の食品放射能検査装置を個人で購入されご家族が食べる食品を検査しているお家が千葉市内にあると聞き、守る会やママの集いの皆さんで訪問し、検査機や測定の実際を見学させていただきました。

使用されている放射能検査装置 ATOMTEX AT1320の仕様


休日ということでご主人もご在宅で、まず自己紹介などのあと放射能検査器を購入(輸入)されたきっかけについて伺いました。
3月の原発事故の直後にお子さんの健康や将来の心配と仕事や家などの千葉市での生活について考えた上で、お二人が出した結論が放射能検査装置だったそうです。ATOMEX社にオーダーし成田の通関手続きもご自分たちで済ましたそうですが、一人では運べない重さなので友人の方にお手伝いをお願いしたとのことです。(ちなみに当時の価格は140万)
導入後の食品やご自宅の庭の土壌の測定をした結果など貴重なお話を沢山うかがいましたが、まずはやってみようということで、持ち込んだ試料(食品)の測定を見学させていただきました。


AT1320
ふつうの台所に置かれていますが違和感なく周囲となじんでいます。

SCIMG1142.jpg
中に見えるのがφ65mm×65mmのNaIシンチレーション検出器で、遮蔽の厚さが良くわかります。(コンパクトですが重量は130kgあり、上記のように大人一人では動かせないそうです。)

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標準で使用する1Lマリネリ容器(これ以外に500mL以下の小さい容器も使用できるそうです)

CIMG1150.jpg

「集い」のママが測定をお願いしたプリンです。

SCIMG1154.jpg

守る会in千葉の代表長谷川弘美宅の庭で自生している柿の測定もお願いしました。

SCIMG1157.jpg
測定中は接続されたパソコンのMCA(マルチチャンネルアナライザー)に核種ごとのスペクトルが表示されます。(あり、なしなら10分程度、数ベクレルの精度を求めるなら1時間測定するそうです。)

SCIMG1153.jpg

画面の右には核種(I131,Cs137,134とK40)がソフトにより自動判別され検出量が表示されます。

今回お願いした試料の結果ですが
プリン    不検出
ビール    不検出
柿      検出 セシウム合計15Bq/kg(誤差20%で統計的に有意)

これまでご自宅で野菜、肉、牛乳などを検査されてセシウムが検出されたものは普通に販売されているブレンド緑茶(120Bq/kg )だったそうですが、自宅の庭の花見川産の柿が第2号になり長谷川弘美にはショックだったようです。

感想など
はじめは個人でお使いになっているとのお話で正直もっと簡易的なものかと想像していたのですが、短時間で精度の高い結果が得られる本格的な測定器だとわかり良い意味で驚きました。
この装置はベラルーシで地域の学校に設置され物理の先生が運用しているとの事ですが、当地での検査のレベルも相当なものだと認識をあらためました。
初期設定や校正などには当然専門的な知識が必要だと思いますが、前処理や操作は手順さえ守れば誰にでも出来るものだと思います。ソフトによる核種の自動判別が出来るので基礎的な知識のある人ならカリウムの誤検出のような問題は起きにくいと思います。(校正比較用のKClのパッケージも見せて頂きました)

測定前にベラルーシの食品基準値やベルラド研究所の資料も見せていただきましたが検査機を使うにあたってご夫妻が詳しく調査されたことが良くわかりました。それを踏まえた上で「15ベクレルでも検出されたものは食べない」とはっきりおっしゃったのが印象に残りました。

ご夫妻は「せっかくの装置なのでなにか社会への貢献を」という事で今回の見学についても快諾していただきましたが、ごく普通のご家庭なので不特定多数の方の依頼を受入るという環境ではない事はご理解下さい。
検査機を購入して運用するのは確かに「誰にでも出来ることではありません」。ただ「出来ない」「難しい」だけでは前へは進めません。「個人でもここまで出来る」という情報や知識以上の勇気をお二人からいただいた事に感謝したいと思います。(帰り道で「市民測定所をやりたい」「出来そう」と話が盛り上がりました)

SCIMG1149.jpg
校正用のKCl(カリウム塩)の上に載せたMrGammaとATOMTEXの線量計(左側)。精度も使い勝手も良いのですが残念ならが日本では販売されていないようです。上に写っている柿は食べる直前に廃棄処分になりました。



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Comment

素晴らしい。
個人でここまで動く行動力すばらしいです。報告をblog掲載下さりありがとうございます。勇気を頂いた。
消費者が調べるデータが一番信用できる
[お茶]
やっぱり市販のペットボトル茶は怪しいと思い子供達にも飲んではいけないと言ってはあるが、時々買ってきたり頂いてきたりするのでこのブログを読ませて注意喚起させます。
[柿]
落葉樹の柿にどうしてCSが移行してるのか考えると、首都圏にも3/11以降2ケ月は雨の中に放射能降下物質が含まれていて、それが柿の新芽が取り込んだんですね。
落葉で無くなればいいですが、福島大の研究ではCS落葉が土になり風とともに拡散され除染しても再汚染されるという絶望的な研究が発表されてるので油断できませんね。
2011.11.13 11:35 | URL | 桐坪 #- [edit]

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