子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

食品検査機について(2)

日本環境モニタリング株式会社殿よりご指摘がありGDM-20の記載採用について訂正しました。当ブログの様な小さなサイトがお目にとまったとすれば、ある意味大変ありがたいことだと感謝いたします。
また検出限界と定量下限についてはNaI(Tl)シンチレーション検出器 放射能測定装置にまとめられていますので参照して下さい。

(1)給食検査への他自治体の取り組みについて

千葉市への要望書のなかでも「何が何でもゲルマニウム半導体検出器」とは言っていませんが、現状の千葉市の測定器では精度も時間(検体数)もとても父兄の不安に答えるものとは思えません。
食品検査機の比較も「品定め」をしているわけではなく、どの装置を選んでも千葉市の現用の簡易装置より精度がよく短時間で測定でき検体数を増やせる信頼性のあるものばかりです。

陰膳法については当日参加した父兄の方からも市の見解を質す意見がありましたが早野先生のツイート情報によると横須賀市が実施に踏み切ったようです。

ryugo hayano
給食まるごと検査.横須賀市は給食で出した食事1週間分をまとめて1検体として検査機関に出すので,費用はわずか月に14万円.

給食ミキサー検査による学校分の被ばく線量の見積もり方


当 日千葉市の担当者の方から伺いましたが簡易装置とゲルマニウム半導体検査機の比較をするなど、放射線防護のノウハウを蓄積するのも大切ですが、より合理的な方法を 考えるのなら十分検討する価値があると思います。

(2)食品検査が可能なシンチレーション測定器についての続き

13日の千葉市の説明会でも給食の問題については参加者から多数の質問や意見が寄せられましたが、引き続き検見川町の山口さんから食品検査機のメーカー、取扱商社に問い合わせた結果の情報をいただいています。
前回公開した比較表はを追加、修正したものを13日の千葉市の説明会の際に千葉市の担当局に手渡しました。



大きな変更点は日本環境モニタリング社扱いのGDM-20(フィンランド製スウェーデン製 )を追加したこと、検出器のサイズをφ3×3インチとそれ以下とで分けたことです。

メーカーの技術資料などを見ると(素子が同一の場合)電子回路やソフトウェアの出来に極端な差がない限り精度や測定時間は検出器のサイズで決まると言っても間違いではないと思います。

ただしテクノエーピーが使用しているLaBr3(ランタンブロマイド)はNaI(ヨウ化ナトリウム)と同列で評価できないのですがメーカー公開の仕様からNaIφ3×3と同等と判断しています。

下図は同一線源(試料)に対するゲルマニウム半導体検出器(青)、LaBr3(赤)、NaI(緑)のエネルギー(核種)分解能を図式化したものです。(縦軸は計数率(感度)の絶対値ではありません)

LB

同じ資料(一部日本語訳がおかしな所がありますが)によればさすがにゲルマニウム半導体検出器の比ではありませんが分解能はNaIの約2倍、計数率(感度)は1.3倍となっています。662Kevのピークがセシウム137、1460Kevのピークがカリウム40です。
以前学習院大の田崎先生の資料を紹介しましたがCs134はβ崩壊すると5つの娘核種(エネルギーの大きいものは2つ)が生じますがCs134を精度よく検出するには一定の分解能が必要です。

試料容器については「市民測定室」的に消費者が食品を持ち寄るなら簡易的に350ml容器を用いるのが利便性が高いのですが精度と測定時間(検体数)を満足させるには1L程度のマリネリ容器による測定が必要だと思います。

<参考>
同位体研究所 ゲルマニウム半導体検出器による定量限界と効率的な測定
標題とおりゲルマニウム半導体検出器についての内容ですが、放射能量測定の一般的なガイダンスとして平易で「郊外で夜空の星を観測する場合と、都心部の光にあふれた場所で観測するのでは、同じ時間・場所でも、郊外で観測する方が、わずかな星の光も観測する事ができるという事に似ています」という例えは素人にも理解しやすいものです。
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