子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

「正しい測り方」マンガよりためになる「放射線の正しい測り方」ビデオ

「放射線の正しい測り方」というマンガについては過去の記事で内容を吟味しましたが、危惧したように無批判に「拡散希望!」している人がいるので困ったものだと思います。

ところで、フランスの環境保護団体(NGO)であるCRIIRAD(Commission de recherche et d'information indépendantes sur la radioactivité)が福島原発事故にあたって日本の市民向けのメッセージを公開しています。
日本:多数の人々が放射能にさらされたままになっている!

そのCRIIRADが日本向に「放射線の正しい測り方ビデオ」を公開しています。
OurPlanet-TVのサイトに解説とビデオの一覧がありますが一部を以下に埋め込んでおきます。



このビデオは日本向というより福島の高線量地域に向けたものだということをご理解を上、参照して下さい。
後半ではGM管を使用したガイガーカウンター、シンチレーション検出器を使用したサーベイメーター、半導体検出器を使用した個人(積算)線量計について詳しく説明しています。(やや詳しすぎるきらいはありますが、屋根の上の放射性物質の影響で2階の方が線量が高いという話は納得です。)

過去の記事でも触れましたがエステー化学やセーラー万年筆が発売する安価な装置にガイガーカウンターと同様な空間線量の測定機能を求めると必ず失望するか最悪の場合、誤った認識をする可能性が高いと思います。

自分の使用している線量計がどの位の計測時間で、どの位誤差が収束するのかを知るのは装置の高い、安いに関係なく重要なことです。
PocketGeigerについては以前の記事で触れましたが(GAMovなども同様)、松戸パパさんの様に線量計の原理や特性を理解している方なら安価な装置でも十分使いこなせて有用なデーターを得ることができます。

松戸パパの放射線対策日記 iPhone線量計GAMoV使ってみた

逆に言えば、そうでない人は「アロカ」ブランド信仰やyoutubeの比較映像に一喜一憂して「数字の悪魔」に振り回され測定器を次々買い換える事になるわけですが。

「正しい測り方」マンガに登場する高エネルギー加速器研究機構 野尻さんのブログ「油断するなここは戦場だ」から引用
走りだす人(ガイガーカウンター製作ワークショップat円盤) 

宇都宮さんの勧めるガイガーカウンターの使い方はこうだ。ストップウオッチを稼働させる時の積算カウント数を記録しておき、それ以後のカウント数がある値 を越えたときにストップウオッチを止める。そしてcpm を出すために割り算をする。例えば 30分はかって 1000 カウント増えたとすると、期待されるふらつきは32 くらい、つまり誤差は 3% になる。一分あたりのカウント数は1000/30=33.3 誤差は 1.1 だ。このくらいカウント数があれば、誤差は気にならないレベルといってもいいだろう。

測定の2桁め数字も気にするのであれば最低でも100カウントに対応する時間 、つまり 100 cpm ÷(平均のμSv) 分程度、2桁めの数字の変動が気になるのであれば、さらにその3倍程度の総カウントをだす測定時間が必要だろう。

こ れだけのことをいうためだけであれば、ガイガーカウンターの自作は必要ないと思う人もいるかもしれない。実際、規程時間内に製作を終えるための材料の吟 味、よく整備された製作マニュアルをみると、ここ数ヶ月の宇都宮さんの時間がほとんどこのワークショップのために注がれているのが分かる。自作にこだわる 背景に、「自作のプロセスから『放射線そのもの』に向かう気持ちが養なえる」というお気持ちがあるのだと思う。
与えられた装置のボタンを押してその数字を 信じるだけでは、気持ちは「数字の悪魔」に振り回される。しかし、測ることは始まりであって、本当に大事なことはその数字から何を判断してどうするか、と いう動線にあるのだと思う。


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