子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

線量計の簡易チェックについて

9月22日の報告会のフォロー記事(その4)です。

(1)線量計の簡易チェックについて
当日、HoribaのRadi PA-1000を入手して身近な場所の放射線量を測っている方が、線量計を持参して参加してくれました。「自分のはかっている数値が本当に正しいのか?」というご質問があり、味の素の「やさしお」で実験してみました。
会場である保健福祉センターの三階はバックグラウンドがA2700 では0.030~0.035μSv/h、PA-1000だと0.038μSv/hという羨ましい環境でした。(以下の内容は終了間際の慌ただしい状況で行ったテストの結果なので厳密なものではないことはご了解下さい。)


やさしお  3-07_main_img.jpg

左が味の素の「やさしお」(180g)右が大正製薬の「減塩習慣」(400g)で、ドラッグストアなどで入手可能だと思います。(写真は味の素、大正製薬のHPより)

これらの塩がなぜ放射線の「標準線源」なのかというと、「やさしお」の場合ナトリウムを50%カットしてカリウムを100g中27.6g添加してありますが、カリウムには一定量(0.0117% )のK-40という自然核種(放射性同位元素)が含まれているからです。(「やさしお」360gの中のカリウム40は約3100Bq )

詳しい話はガイガーカウンター製作ワークショップの宇都宮さんの作成されたマニュワル
ユーザーマニュアル8月2日版PDF 
の8ページやいつも参照している
A2700を用いた簡易食品検査に関する考察
などが参考になりますが、さらに知りたい方、理系の方は専門書を読んで教えていただけると助かります。

その他の「標準線源」についてはググると出てきますが、入手が難しいものやお子さんのいる家庭などで取り扱うには危険なものもありますのでお薦めしかねます。(「やさしお」も排尿障害などでカリウムの摂取制限をされている方が大量に摂取すると重篤な症状が出るようなのでご注意願います。)

当日PA-1000を「やさしお」を360g入れたタッパウエアの上に乗せ数分放置すると0.058μSv/hを表示したので
0.058-0.038=0.02 が「やさしお」のγ線による増分ということになります。

以下の表は自宅でのテストの結果です。「やさしお」と詰めたタッパウエアの上にA2700 を直置きし空のタッパウエア=「なし」(バックグラウンド)は30秒間隔150回、「あり」は30秒間隔で100回表示値を読取ました。

CIMG1008.jpg
やさしおなし
平均 0.05003
標準偏差 0.00514
標準誤差 0.00041
信頼区間(95.0%) 0.00081

やさしおあり
平均 0.07213
標準偏差 0.00661
標準誤差 0.00066
信頼区間(95.0%) 0.00131

0.07213-0.05003≒0.022μSv/h がこの条件で確認された「やさしお」由来のγ線量という事になります。
当日「誤差」について質問がありましたが0.022という差は統計的には有意ですが、正しい値である保証はありません。(その理由は別の記事で書きます)
それはともかく
  • そもそも「やさしお」のあり、なしを同じ条件で判別できるのか
  • 判別できる数値を得るまでに必要な測定時間
  • 再現性(時間を置いて何回か繰り返しても同じ結果が得られるか)

は線量計の動作の確認には使えると思います。まず「判別できない」様だと小数点以下2位はもちろん小数点以下1位の表示値も怪しいかもしれません。

小型のGM管を使ったガイガーカウンターだとそれなりの時間(5分~10分)がかかると思いますが、逆に言えば実際の測定はそれ以上の時間を掛ける必要があると言う事になります。(テストされた方は是非結果を教えて下さい。)

あと宇都宮さんのマニュワルにもありますが「やさしお」は0.7μSv/h程度のβ線を出していますので遮蔽の弱いガイガーカウンターだと高い値がでてビックリするかもしれません。その場合はアルミホイルや弁当箱で「やさしお」を覆ってみて[遮蔽あり、なし」の数値の違いを確認しておくと実際の測定にも役に立つかもしれません。
(by otto)
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