子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

広域除染は可能?

メーリングリストでひまわりやなたねなどの除染作物の話題が上りましたが、その効果についてはチェルノブイリと土壌や気象条件、作物の異なる日本では予断を排して実証していかなければならないと思います。

ガンマ線スペクトロメータ、稲田で始動


そのことの議論はさておき、最大の問題は刈り取った作物の処分です。
一昨日のETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図3」をご覧になった方も多いと思いますが、ある意味衝撃だったのは二本松の民家の除染で実際ににかかる工数(時間、人数)と5トンにも及ぶ廃土です。(番組では休耕地にシートを敷いて仮置き)

幼稚園などの除染の様子は「松戸の未来を取り戻す会」の記事が参考になりますが、目見当でも10トン近い廃土が出ているようです。ブルーシートや土嚢袋は曝露されればいずれは劣化し中身が漏れ出ること、文科省推奨の「埋め戻し」方式は30年、40年というスパンで考えても後世に問題を先送りするだけで再汚染の原因になるのは明白です。

以前も書きましたが自治体が除染を渋るのは、最終(中間)処分地をめぐってゴミ処理場や一般産廃施設以上の住民による反対運動が起きるのを予測しているのかもしれません。

前回の記事で紹介した
除染に関する緊急実施基本方針(原子力災害対策本部)(PDF形式:249KB)
はさっと読んでも仰天する内容で、要は「放っておいても2年後に40%減る(Cs-134,137比と半減期)が10%くらい除染して50%にしよう」というものです。つまり「その間の被曝は我慢してください」という事です。また「コミュニティで中間貯蔵場所を確保しろ」とは書いてありますが最終処分については一言もありません。

現在田中俊一氏ら原子力学会関係者が福島県内の除染に取り組んでいる事について、その善意は疑いたくありませんが
第16回原子力委員会 資料 土壌汚染問題とその対応

それ以上に大事なのは、「社会的修復」であり、日本の原子力の復権は、福島地方の土壌・環境汚染問題を住民との間で民主的な方法によって解決できるかどうかにかかっている。
~中略~
(注)チェルノブイリ事故で設定された汚染のレベル区分とそれにもとずく対策は,放射線防護上はより安全側設定であったが,その便益に比べ,住民の生活への過大な負荷を強いる結果になり,今日では,「最適化」や「正当化」の視点から問題があったとの評価がなされている。

「原子力の復権」という転倒した目的のための除染は必ず現状の過小評価と成果の過大評価につながります。「チェルノブイリが安全側」と言いますが、「移住区分」などは事故後5年たってから策定されたのは別記事で指摘したとおりです。少なくともこの文書の作者である河田氏がチェルノブイリ区分より「危険側」で住民帰住を判断しようとしている事について重大な危惧を持っています。


最終処分の問題は除染廃土だけでなく上の記事の様な下水汚泥やがれきの焼却灰など多岐に渡りますが、長くなったのでリンクだけ示して別の記事で扱います。

WSJ 【肥田美佐子のNYリポート】米原発専門家に聞く「文科省の学校土壌処理は汚染拡大招く時代錯誤」

柳津での埋め立て見送り 仮置き汚泥で県が方針

原発震災廃棄物・広域処理問題@ まとめ
焼却施設でのバグフィルターによるセシウム捕捉は数値的な根拠がないという重要な指摘があります。

以前紹介した記事ですが

どうなる放射能汚染物の処理【4】“原発並み”の放射能抱える東京の下水道施設

基準超え放射性セシウム…7都県42焼却施設で
行政の一部には焼却汚泥を再度汚泥に戻して単位重量当たりの放射線量を下げ「8千ベクレル以下にして捨ててしまおう」というとんでもない事を考えている人がいるようです。

高濃度汚染焼却灰も埋め立て処理認可へ

放射性物質が検出された上下水処理等副次産物の当面の取り扱いに関する考え方
について



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