子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

「放射線測定装置について」へのコメント

先日の記事に関連して花見川区在住のOさんからデーターとコメントをいただきました。この場を借りてお礼いたします。コメントの内容を「そのまま」の形で掲載いたします。「また、測定オタク記事か」と怒られるかもしれませんが、
  • まず自分達が測定しているものの「正体」を知り、出来るだけ正確に測定すること。
  • 今後私たちが食品の放射能基準値(測定方法)を考えるとき、取り扱う数値は空間線量よりさらに小さいものだという事、また現実にN.D(不検出)をめぐって混乱が起きている
ことから避けて通れない問題だと思っていますので、御理解ください。(末尾に再コメントしました)

花見川での計測および解析結果例を示します。エクセルは2010を使用してますが2007でも見れるように2つ用意しました。分析ツールとか統計関数を使ってます。正規分布は基本統計量の平均値と標準偏差の値を式に代入してます。平均値の信頼性はstudentのt関数を使ってます。
ヒストグラムから必ずしも軸対象にはなってません.正規分布の母集団からサンプリングしてシミュレーションをやってます。サンプル数2000でどうやら正規分布が得られました。
また会う機会に。

表1 基本統計量
平均 0.20775
標準誤差 0.002978
中央値 (メジアン) 0.21
最頻値 (モード) 0.16
標準偏差 0.04613
分散 0.002128
尖度 0.285913
歪度 0.573454
範囲 0.25
最小 0.12
最大 0.37
合計 49.86
標本数 240
信頼区間(95.0%) 0.005866


図1 5秒毎、全120データーの放射線量(y:μSv/h x:時間 秒

fig.01


図2 表1中の平均、標準偏差値より正規分布の式に当てはめ確率分布を求める。線量の分布を正規分布と仮定、同図から0.4μSv/h以上の(出現する)確率はかなり低い(決して0とは言えないが...)


fig.02

図3:ヒストグラム(頻度分布)
得られたデーターの最小、最大間を9つの区間に分け、区間内に入る数を数えたもの。理想的には0.2μSv/hを中心に軸対象でありたいが、現実には非対称である。(このことは基本統計量で歪度で示される)

図4 図3のデーターを累積したもので、当然ながら全体では1になるこの種の曲線はS字形を呈する。

fig03
fig.04


図5 μS/hの時々刻々の平均値を計算し、その値の95%信頼性巾(上限赤、下限緑)を併せて示す。
一般にデーター数が増せば上下限の巾は狭くなる。
偏差値が小さければ    〃
%信頼性を高く取れば   〃

図から100点以上とらねば平均が出そうもないが0.20~0.21の間なら誤差ないし、無視しうる範囲と言えそう。

fig.05


  • 線量計の表示は「μSv/h」ですが、実際に計測しているのは時間あたりの放射線の検出個数(cpm)です。(アナログ量ではない)
  • 線量計の感度はcpm/(μSv/h)で表され一般的なガイガーカウンターは100~300程度、HORIBA PA-1000、ClearPulse社 A2700などハンディタイプのシンチレーション型で2000程度、日立アロカのTS-171Bなど60万以上の業務用だと40000cpm/(μSv/h)超 富士電機製は?
  • 富士電機ハンディサーベイメーターの取扱説明書によると時定数は30秒固定で「30秒間の平均、その後10秒毎の移動平均を表示」とあります。従って「5秒おき」のデーターは検出個数の移動平均を見ていることになります。
  • 線量が正規分布すると仮定した場合、誤差は測定回数をαとした場合 1/√α となるので、10000回計測すれば誤差は1/00になります。空間線量の測定としては現実的ではありませんが、「はかるくんの手引き」では自然放射能の計測について1000回程度の平均を推奨しています。

(by otto)
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