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HSFによる松戸市矢切周辺の放射線量マップ(2)江戸川河川敷

今回は⑤の北総線矢切駅→坂川に至るルートと、前回の坂川流域から西側に進んで、矢切の渡し→柳原水門→里見公園→国府台の経路をHSFで歩行測定した結果です。
下図にルートの概要を示します。
yagiri_walk2.jpg
測定条件はHSFの検出器を高さ50cmに固定、連続歩行で得られたデーターの5秒毎の平均値をGPSの位置情報により地図のマーカー位置に表示しています。(移動平均5秒)
なお、④~⑦のすべてのデーターをまとめたKMZファイルを作成しましたので以下のリンクからご利用下さい。

なお数値を改変しない限りデーターのリンク、再配布、二次著作物の作成、配布にあたって一切制限はありませんが 
1.データーの利用により生じた損害には一切補償しません(無保証)
2.測定日、使用機器、測定条件などのメタ情報(具体的にはこのブログのURL)を必ず添付する
という条件に同意したものとみなします。

2014年12月15日_市川-松戸市矢切.kmz

ウェブブラウザでマップを閲覧するには以下のFusionTables版をご利用下さい。

大きな地図で HSFによる市川ー松戸市矢切周辺の放射線量マップ を見る


1)坂川→国府台(江戸川河川敷)
下図(全体)の表示は画像の右側が北、左側が南に時計回りで90度回転してあります。
edogawa_NN.jpg

①「矢切の渡し」→北総線橋梁下
edogawa_001.jpg
一般に河川敷は人工的な撹拌や降下物の移動が少なく初期状態が保存されているためか周辺の住宅地や圃場より線量が高めの傾向です。ただし(取手市の河川敷でもありましたが)コンクリートブロックによる人工護岸(法面)下では強い濃縮が生じる場合があります。
edogawa06.jpg
コンクリート法面下 5cm:0.72μSv/h 50cm:0.31μSv/h 100cm:0.22Sv/h
IMG_0847.jpg
人が長居をするような場所ではありませんが、条件が揃えばこの程度の濃縮は容易に生じるという点は留意しておく必要があります。
IMG_0849.jpg
逆に堰堤上の歩道や水辺の線量はそれほど高くありません。
下写真の矢切の渡し桟橋付近は0.06μSv/h程度(対岸は金町浄水場)
IMG_0842.jpg

 
②柳原水門(旧坂川)付近
edogawa_02.jpg
柳原水門を過ぎたあたりから堰堤上の歩道の線量が特異的に上昇していますが、濃縮のメカニズムが全く読めません。
sakagawa_end.jpg  
江戸川と平行しているのが旧坂川、現在は「濠」の様な形で上流側の周囲は民有地、下流側は柵があり水辺に近づけませんが、周辺の線量は0.14μSv/h(50cm)程度。
IMG_0865.jpg


③国府台京成線橋梁付近
edogawa07.jpg
「線」的に比較してみると舗装された居住圏と草地の河川敷では周辺線量のベースが異なる事が判ります。
また、北総線高架下と同じく法面下+舗装斜路からの雨水の流入による濃縮が確認されました。
keisei.jpg
斜路脇草地 5cm:0.34μSv/h 50cm:0.26μSv/h
IMG_0871.jpg
同箇所遠景、「いかにも」というロケーションです。
IMG_0873.jpg


2)北総線矢切→国道6号線→坂川ルート
こちらはごく簡単に
画像は 左=南 右=北 ですが中矢切―上矢切周辺に周辺線量の遷移点があるように見えます。(水色は0.1以下緑は0.1-0.2以下)
yagiri_R6-1.jpg  
上矢切神明神社付近の歩道植栽 5cm:0.29μSv/h 50cm:0.16μSv/h
IMG_0800.jpg

国道6号の側道に強い濃縮の堆積土がありましたが、道路管理用通路?の様で(フェンスの前で行き止まり)通常人が通行する場所ではありませんが、坂川方面に抜けられるかと間違って踏み入りました。(こういうものもあるということで)
yagiri_R6-2.jpg
 
 
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HSFによる松戸市矢切周辺の放射線量マップ(1)坂川流域

前回の国府台駅-矢切駅間の路上線量測定と同時に行った松戸市矢切周辺のHSFによる測定結果を順次公開していきます。

今回の坂川流域(⑥)とこれまでの調査地点や周辺の位置関係を下図に示します。
rute_20141214_01.jpg
国分川上流域(松戸市内)
国分川中流域(市川市内)
③国分川分水路(地下トンネル)
国府台-矢切駅間路上線量
⑤矢切駅-坂川間路上線量
⑥坂川流域

測定条件は高さ50cmの連続歩行など従来通りですが今回のデーターは以下のリンクから参照可能です。
2014年12月15日_松戸市坂川下流域.kmz


GoogleFusionTables版のマップは特別なソフトがなくてもウェブブラウザから閲覧できます。(フレーム下のリンクをクリックすると全画面表示します。

大きい地図で HSFによる坂川流域の放射線量マップ を見る

1)坂川橋-坂川親水広場
今回調査した坂川は国分川分水路の合流地点以北のわずかな範囲が立ち入れる自然護岸になっています。
坂川橋から見た下流側(右岸は人工護岸)
IMG_0808.jpg
松戸市坂川 坂川橋-親水広場 画像をクリックすると拡大します
saka-gawa01.jpg
写真のように川幅が狭く急傾斜で足下が悪く、幸か不幸か河川敷と呼べるフラットな河岸は、ほとんどないので水辺の測定は限定されます。(高さ50cm)
上矢切 坂川左岸 5cm:0.47μSv/h 50cm:0.36μSv/h 100cm:0.22μSv/h
122605.jpg

2)坂川親水広場前

上流川から見た坂川親水公園(右岸)付近、水辺に降りられる階段や通路があります。(写真奥左側が国分川水門)
IMG_0820.jpg
松戸市上矢切 坂川親水広場付近  画像をクリックすると拡大します
saka-gawa02.jpg
水辺の歩道上はそれほどではありませんが、アシをかき分け自然護岸に踏み込むと線量が上昇します。
坂川右岸 5cm:0.48μSv/h 50cm:0.40μSv/h 100cm:0.31μSv/h
20141215_125805.jpg  
なお坂川親水広場の草地に検出器を直置きして300秒間の平均値とスペクトルを測定しました。
(下図丸印が測定位置)
sakagawa_AVG.jpg
直置き:0.24μSv/h 50cm:0.17μSv/h
sakagawa_spectra.jpg
河川の周辺もかなりの降下量があったものと推定されます。

3)坂川-国分川合流点以南

国分川(和名ヶ谷水門)と坂川間は暗渠(地下トンネル)で結ばれていますが、下写真は下流側から見た国分川分水路水門で、水門より南の下流側は川幅も広く人工護岸になっています。
IMG_0825.jpg
松戸市中矢切~下矢切 国分川水門以南
saka-gawa03.jpg
下矢切左岸フェンス前 5cm:0.21μSv/h 50cm:0.15μSv/h 100cm:0.12μSv/h
134633.jpg
土手上から水辺に降りると2倍程度線量が上昇しますが、増水時の冠水による底質(泥土)による汚染が原因か判然としません。(土手の舗装道路からの流入-濃縮の可能性も皆無ではありません)

この辺から最下流(江戸川合流地点)までの護岸もほぼ同一傾向と考えて測定は打ち切り江戸川河川敷方向に向かいました。(つづく)

坂川最下流(柳原水門付近)
IMG_0860.jpg

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2011-2014年の市川市(国府台)-松戸市(矢切)間の線量比較

先日の市川市大町公園の記事についてSWR株式会社さんより2011年6月にRT-30(2インチNaIシンチレーター)を使用した移動線量測定データーを送っていただきました。
左 RT-30  中央 Mr.Gamma 右 HSF検出器
CIMG3782.jpg
今回はそのデーターに同梱されていた市川市(京成)国府台駅-松戸市(北総線)矢切駅間の「松戸街道」ルートをHSFでトレースし数値を比較してみました。

下図はルート全体図で北を画面右に90度回転してあります。(左-南側が起点の国府台駅)
yagiri_rute1.jpg
以下の画像(GoogleEarthのスクリーンショット)も同様に90度回転してあります。(画像をクリックすると拡大します)

①京成国府台付近 2011年6月
2011-01.jpg
①京成国府台付近 2014年12月
2014-01.jpg

②国立医療研究センター付近 2011年6月
2011-02.jpg
②国立医療研究センター付近 2014年12月
2014-02.jpg

③北総線矢切駅付近 2011年6月
2011-03.jpg
③北総線矢切駅付近 2014年12月
2014-03.jpg
キャプチャー画像のGoogleEarth用の元データー(KMZファイル)をアップロードしましたので以下のリンクからご利用下さい。

2011年-2014年_国府台駅-矢切駅_線量比較.kmz

大町公園と同様2011年はRT30 を使用、測定高さ100cmに対し2014年(今回)はHSF、高さ50cmと測定条件が異なります。今回測定範囲のうち何ポイントかについて50cmと100cmの平均値を測定し比較してみました。
国府台駅付近 50cm:0.09μSv/h 100cm:0.08μSv/h
104318.jpg
平均値測定箇所一覧
50cm  100cm 
0.16 0.13 0.81
0.09 0.08 0.89
0.08 0.07 0.88
0.13 0.11 0.85
  比の平均 0.86
以前より50-100cmの線量差は縮小していますが、厳密な意味でデーター(測定高さ)を比較するには50cmでの線量率×0.86(14%減)になります。(局所的な濃縮がある場合はこの関係は成り立ちません)
上記の関係を考慮してデーターを見ると周辺線量は概ね2011年の1/2以下となっている様です。
ただし大町公園の様な自然環境とは異なり一部には人工物特有の事後的な濃縮が確認されました。

1)国立医療研究センター付近歩道
ルート全域はほぼ0.06~0.1μSv/h(50cm)の範囲ですが特異的に線量が上昇しています。
2014-04.jpg
下は上記箇所のGoogleStreetView(南→北)ですが画像取得日が原発事故直前の2011年1月で道路の拡幅工事にともない歩道部分が透水性舗装に変更された可能性があります。
2011-04.jpg

2)北総線矢切駅北側ロータリー側溝の堆積土
IMG_0799.jpg
5cm:0.74μSv/h 50cm:0.53μSv/h 100cm:0.22μSv/h
IMG_0797_201412200649315f9.jpg

2011年とのデーター比較は北総線矢切駅までの範囲ですが、更に松戸街道を6号線に向かって北上し、路面線量を測定したので結果を別記事で紹介します。

〈関連記事〉
市川市大町公園の2011年-2014年線量データー比較

HSFによる船橋市長津川親水公園の放射線量マップ

「北総線シリーズ」を優先したため公開がずるずる延びてしまいましたが船橋市長津川親水公園の放射線量をHSFで測定しマップを作成ので結果を公開します。
「放射線量等分布マップ拡大サイト」の図版に、長津川親水公園とこれまで調査した船橋、習志野地域の都市公園との位置関係を表示しました
nakatsugawa_Loc.jpg
HSFによる船橋市長津川親水公園の放射線量マップ(画像をクリックすると拡大します)
nakatsugawa_Dr.jpg
測定条件はこれまで同様に高さ50cmでの連続歩行、5秒間の平均値表示です。
GoogleEarth用のKMZファイルは以下のリンクからDLしてご利用下さい。

2014年11月03日_船橋市長津川親水公園.kmz

HSFによる船橋市長津川親水公園の放射線量マップ(GFT版)

大きな地図で HSFによる船橋市長津川親水公園の放射線量マップ を見る

公園西側の水路
元々湧水が豊富な「谷地」で建築には適さない地盤なのかもしれません。
0433_201412141247244d5.jpg

公園南側からみた調整池(左)と長津川緑地(右)
遠景の高台に集合住宅や戸建てが密集しています。
0427.jpg
調整池に一応柵はありますが親子連れが水辺で釣りをしている様に立入りは自由(アバウト)で、コンクリブロックの法面を下って行くと内部にも入れてしまいます。(ただし長靴でも足を取られるくらいの泥濘)

法(のり)面の堆積土ではそれなりの濃縮が確認されましたが水辺自体はそれほど線量が高いわけではないようです。
IMG_0432.jpg
同箇所 5cm:0.35μSv/h
0431.jpg 

園内は概ね0.1μSv/h以下(50cm)ですが、東側緑地側斜面下や舗装広場(通路)の境界ではそれなりの濃縮が生じて周辺線量を押し上げている様に見えます。
舗装-草地境界の堆積土
0424_2014121412472273d.jpg
同箇所 5cm:0.32μSv/h 50cm:0.15Sv/h
IMG_0423.jpg

下図は草地に検出器を直置きして300秒間の平均値とスペクトル(無遮蔽)を採取したデーターです。(線量率は0.24μSv/h)
nagatugawa_spectra.jpg
Cs134のピークが明瞭に確認できますが、自然核種の周辺線量への影響は小さそうです。

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市川市大町公園の2011年-2014年線量データー比較

先日のHSFによる市川市大町公園の測定記事に関してHSFの開発者であるSWR株式会社さんより2011年6月に測定したデーターを送っていただきました。

下図は測定箇所ががラップしている範囲について2011年、2014年のデーターを比較したものです。(SWRさんのデーターはマーカーと色区分を変更した以外オリジナルのままです)
測定日:2011年6月
大町2011
測定日:2014年11月
大町2014
測定器(当然ですが)や測定条件は異なりますが、シンチレーター検出器による移動測定の比較という点では非常に貴重なものだと思います。
  2011年6月 2014年11月
測定器 RT-30  HSF
測定高さ 1m 50cm
※RT-30はスペクトロメーターとして使用できるチェコ製の2インチシンチレーターです。

2つのデーターをまとめたKMZを作成しました。
2011年6月-2014年11月_大町公園比較.kmz

こちらはGoogleMapに2データーを表示したものです(□マーカーが2011年)


前記のように測定条件が異なりますが、周辺線量は約3年半でおおむね1/2に低下しています。
0442.jpg
大町公園は市川市でも最北部で松戸市とも接する地域にありますが深刻な汚染はまぬがれたように見えます。都市部では雨水によって放射性降下物が移動し急激に線量が低下すると同時に強い濃縮が生じたことは良く知られていますが、大町公園の様な自然環境が保全されている箇所では降下物がほとんど移動せず(極端な濃縮が起きない)現在の線量は物理的半減による自然減が主な要因かもしれません。
DoseRate.jpg
上図はKEK、理研合同チームによる 「福島第一原発事故直後の福島県中通りにおける放射性物質の飛散状況はどのようなものだったか」より

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谷津公園で合同測定会を行いました(1)
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