子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

HSFによる松戸市国分川流域の放射線量マップ(2)

前回につづき松戸市国分川流域の放射線量の大まかな傾向と代表的な箇所についていくつか追記しました。

1)国分川河川敷
今回測定したのは比較的立ち入りが容易な箇所に限られますが、上流→下流側で線量(周辺土壌の放射能濃度)が低下していくように見えます。(下画像は河川敷の測定データーだけを抽出したマップです)
上流側 黎明橋―高杯橋間(左側)
kokubu_kasen1.jpg
下流側 子の神橋―大山橋(左側)
kokubu_kasen2.jpg

河川敷の放射線量については測ってガイガーに@sontag_Fさん、matsudo2さんの2013年2月のデーターが上がっています。下図はその中から河川敷高さ1mで1μSv/hを超えた箇所を抜き出したものですが、黎明橋-獅子舞橋の比較的狭い範囲でも上流域に集中していることがわかります。
hakaga03.jpg
比較の為、HSF連続歩行測定の他に静止して15秒間の平均を測定したポイントを下に示します。
HSFによる平均値測定箇所
kokubu_avg.jpg
①上流右岸河川敷でのHSF画面キャプチャ-
5㎝:0.97μSv/h 50㎝:0.75μSv/h 100㎝:0.61μSv/h
094632.jpg
②上流右岸河川敷  5㎝:0.59μSv/h 50㎝:0.52μSv/h
0540.jpg
あくまで推定ですが、河床、河川敷に沈着した放射性降下分の大部分が主に上流域から供給された可能性が高いと考えられます。
上記の2013年2月のデーターと比較すると周辺線量はそれなりに低下していますが、河川、調整池等は水面高さの影響が大きく、冬季の渇水期に河床が露出すると線量が上昇する傾向があるので、来年2月頃再調査する予定でいます。


2)国分川歩道と市街地周辺
国分川は 黎明橋← →獅子舞橋 の区間が自然護岸となっていますが、周辺歩道についても明瞭に線量の傾向が差が現れています。
kokubu_road2.jpg


ただし下流側(人工護岸)についても川沿い道路で一部堆積土による濃縮と周辺線量の上昇が見受けられました。
下写真は和名ヶ谷水門付近の路上堆積土
0535.jpg
同箇所でのHSF画面キャプチャー 5cm:0.46μSv/h 50㎝:0.21μSv/h
111050.jpg
下図左下の赤丸印の範囲で周辺より有意に線量が上昇しているのは、おそらく接している山林(民有地)の影響ではないかと考えられます。
kokubu_road3JPG.jpg

上流域の歩道でも同様な堆積土による濃縮は確認されています。
③川沿い歩道(左岸)の舗装-河川敷の境界
5cm:037μSv/h 50㎝:0.27μSv/h
0516.jpg

④川沿い歩道(左岸)の舗装-河川敷の境界(堆積土)
0522.jpg
同箇所HSF画面キャプチャー 5㎝:0.53μSv/h 50㎝:0.34μSv/h 
100328.jpg
HSF内蔵のデジタルマップルの画像表示ではなぜか道路が表示されませんが?GoogleMapでは概ね正確な位置を表示しています。
kokubu_road1.jpg

最後に国分川をめぐる行政の対応ですが

松戸市HP 一級河川国分川における放射線について

黎明橋側約300メートルにおいて、斜面下の水際、地上1メートルの高さで1μSv/hを超える箇所が3地点ありましたので、近寄らないよう立入禁止としました。
 また、平成26年9月5日に国分川の獅子舞橋~黎明橋区間の管理を千葉県に引継ぎました。今後は千葉県が測定することになりました

とあり今後松戸市としては対応しないようですが、不可解なのは(柏市大堀川では県土木事務所による看板や柵をみかけました)、国分川それらしい表示や工作物が見当たらないことです。千葉県のHPを見ても同様の表記で「立入禁止措置の解除について検討してまいります」とありますが、何を解除するのか今ひとつ腑に落ちません。

千葉県HP (平成26年11月<2>)県管理河川の空間放射線量の測定結果について

大堀川及び国分川の水面付近において、過去に毎時1マイクロシーベルトを超過した地点については、立入禁止措置を講じており、測定を行ったところ、全ての地点で、地上1メートルで毎時1マイクロシーベルトを下回りました。


線量低減化措置も「除草と覆土」で川の造作が変わるような剥ぎ取りは「しない、できない」(河川法の関係?)という方針のようです。
スポンサーサイト

HSFによる松戸市国分川流域の放射線量マップ(1)

HSFで松戸市国分川流域の放射線量を測定しマップを作成しました。
柏の大堀川ほどではありませんが、測定部位は広範囲なので各画像は下図の様に東(北)側から分割して表示しています。
国分川区分図
3番の中央付近の左岸は橋梁の拡幅工事中で立ち入る事ができませんでした。

国分川①の放射線量マップ 画像をクリックすると拡大します。
kokubu-1b.jpg
国分川②の放射線量マップ 画像をクリックすると拡大します。
kokubu-2b.jpg
国分川③の放射線量マップ 画像をクリックすると拡大します。kokubu-3b.jpg
国分川④の放射線量マップ 画像をクリックすると拡大します。
kokubu-4b.jpg
国分川⑤の放射線量マップ 画像をクリックすると拡大します。
kokubu-5.jpg
基本的には川沿いの歩道を検出器高さ50cmで歩行し記録した線量率の5秒間の平均値をマーカー位置(GPSの位置情報)に表示していますが、一部の区間については可能な範囲で水辺(河川敷)に降りて計測しました。
GoogleEarth用のKMZファイルは以下のリンクからダウンロードして下さい。

2014年11月19日_松戸市国分川流域.kmz


通常のウエブブラウザでマップを閲覧するために前回は新しいGoogleMapを使用しましたが、いくつか問題があり当面従来どおりGoogleFusionTables版マップを使用することにしました。(フレーム下のリンクをクリックすると全画面表示します)

HSFによる国分川流域の放射線量マップ(GFT版)

大きな地図で HSFによる松戸市国分川流域の放射線量マップ を見る

国分川流域のうち松戸市内では今回調査区域が自然護岸になっており雨水で流された放射性降下物が河川の泥土に捕捉された典型的な例だと思います。
下写真は黎明橋から見た国分川(春木川) 自然護岸
0515.jpg
和名ヶ谷水門付近 護岸、河床とも人工(コンクリート)
0531.jpg

子ノ神橋付近から国分川右岸を上流に向かって測定した状況を動画に記録しました。(といっても2~4フレーム/秒の画面キャプチャーですが、状況は把握できると思います。)


詳細については別記事とします。(つづく)

〈関連記事〉
HSFによる北柏ふるさと公園と大堀川下流域の放射線量調査
HSFによる柏市大堀川下流域の放射線量測定(その1)
HSFによる柏市大堀川下流域の放射線量測定(その2)
HSFによる柏市大堀川上流域の放射線量測定(その1)
HSFによる柏市大堀川上流域の放射線量測定(その2)
HSFによる千葉市花見川区こてはし台調整池の放射線量再測定と土壌測定結果(1)
HSFによる千葉市花見川区こてはし台調整池の放射線量再測定と土壌測定結果(2)
HSFによる千葉市若葉区坂月川上流域の放射線量再測定と土壌測定結果
ホットスポット・ファインダーによる放射線量の詳細調査-千葉市若葉区六方調整池

12月26日27日 甲状腺検診のお知らせ

 
 「甲状腺検診ちばの会」による甲状腺検診 が、12月26日.27日の2日間に渡り実施されますのでお知らせします。申込用紙など詳細は甲状腺検診ちばの会のブログをご覧ください。
  

*日 時:2014年12月26日(金)13時~16時
           12月27日(土)10時~16時

*検診対象年齢:4~21歳を目安とします。

*場所:「ちば市民放射能測定室・しらベル」 
    千葉市中央区中央3-13-17 

*受付期間:2014年11月30日(日)午前9時より(これ以前の申込は無効とさせていただきます)

*申込は12/26の午後、27日の午前・午後枠のそれぞれ約24名ずつでお受けいたします。
 申込は先着順でお受けいたします。受診枠が一杯になり次第締め切りとさせていただきます。
 検診該当者の方には受診時間枠の連絡を、遅くとも12月14日にいたします。
 申し訳ありませんが、受診に該当されなかった方へは連絡をいたしません。

*検診申込方法:検診を希望される方は、申込用紙に必要事項をご記入の上、メールもしくはFaxにて申し込みください。
 Faxの方は必ず連絡のとれる電話番号をご記入ください。

*なおこの検診活動は医師・市民のボランティアで行っております。
 受診にあたってはお一人あたり千円程度のカンパをお願いしております。検診活動経費の一部となります。

 甲状腺健診ちばの会のブログ
 http://thyroidcheckupchiba.blog.fc2.com/

                              
--

いま福島の子どもたちに何が起きているのか?-甲状腺検診結果をふまえて-

 これまで子どもの甲状腺がんは、極めてまれで100 万人に2人から3 人とされていました。
しかし福島県の甲状腺検査では、約30 万人が受診し、その8割の結果が発表され、甲状腺がん及びがん疑いと診断された子どもは103 人でした。(8 月24 日)。

住民への健康影響を検証する環境省が設けた専門家会議では、11月26日に中間報告書案を示しました。
その中では、チェルノブイリ原発事故の場合と比べて、推定される被ばく線量が低いことなどから、「原発事故によるものだと積極的に示唆する根拠は現時点では認められない」としています。

この問題は、専門家会議でもこの間激論が続いている問題です。
福島の子どもたちに今なにが起きているのか、私達の住む関東、千葉県はどうなのか等について、 今回放射線影響の医学的な情報を精査し、市民と社会に発信し続けている松崎医師のお話を伺うことにしました。


「いま福島の子どもたちに何が起きているのか?
 -甲状腺健診結果をふまえて-」

講師;松崎道幸医師  道北勤医協 旭川北医院院長
日時;2014年12月7日(日)午前10時から12時 
場所;千葉市文化センター5階 セミナー室
参加費;500円
保育;申し込み12月2日まで 一人300円
主催;甲状腺検診ちばの会
    子どもを放射能からまもる会in 千葉
問い合わせ・申し込み先:倉形 070-5439-7432
                 長谷川 090-7280-5186
20141207.jpg

                             

HSFによる印西市印旛日医大駅周辺の放射線量マップ(2)

前回に続き北総線「印旛日本医大駅」周辺の測定結果です。
4)松虫姫公園周辺
印西市松虫姫公園の放射線量マップ 画像をクリックすると拡大します
inihano_02.jpg
測定高さは50cm固定、連続歩行で記録した1秒毎のデーターの5秒間の平均値をマーカー位置(GPSの位置情報)に表示しています。
HSFによる印西市松虫姫公園の放射線量マップ(GFT版)

大きい地図で HSFによる印西市松虫姫公園の放射線量マップ を見る

松虫姫公園は北総線(成田スカイアクセス)を挟んでいには野地区の南側にある大規模公園ですが、中心にある牛むぐり池(調整池)周辺はフェンスで区切られ立入りは出来ません。
牛むぐり池 正面高台奥が駐車場
0502.jpg
前回の萩原公園より平均的な線量は低めですが特に牛むぐり池周辺は0.1μSv/h前後と(水辺直近で確認していませんが)雨水による濃縮の影響は確認できませんでした。

公園内外のいくつかのポイントについては静止して平均値を測定しました。(下図)
inihano_03A.jpg  

①駅前側溝の堆積土
0495.jpg
同箇所 HSF画面キャプチャー 5cm:0.31μSv/h 50cm:0.12μSv/h
112415.jpg

②公園内歩道脇歩道の堆積土
0504.jpg
同箇所 5cm:0.44μSv/h 50cm:0.16μSv/h
0503.jpg

③管理用通路ゲート前
GoogleMapでは水辺に降りられる様に見えましたが実際は管理用の通路?の様でゲートから先には立ち入りできませんでした。たぶん公園利用者が立ち入るところではないと思いますが、園内では最も線量の高い場所です。
HSF画面キャプチャー 5cm:0.44μSv/h 50cm:0.24μSv/h
123034.jpg

④牛むぐり池回遊歩道 5cm:0.14μSv/h 50cm:0.1μSv/h
121449.jpg
おそらく園内で最も周辺線量の低い場所ですが、多量のどんぐり(椎の実)が落ちていたので参考のため採取しました。
0499.jpg
どんぐりは水洗い後乾燥、1L(715g)の試料を3600秒放射能濃度を測定しました。

Cs137:22±2 Cs134:8±2 Cs合計:30Bq/kg
134/137存在比≒0.36

matsuhime_donguri.jpg
周辺線量から予想したより高めの値になりました。

〈関連記事〉
HSFによる印西市印旛日医大駅周辺の放射線量マップ(1)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。