子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

いわき市民測定室「たらちね」鈴木薫さん講演会(9月9日)

ちば市民測定室「しらベル」の講演会のお知らせです。


福島県いわき市の市民放射能測定室たらちねの鈴木薫さんをお迎えして発足以来の活動、甲状腺検診や今後計画されているβ線の測定などについてお話を伺います。是非ご参加下さい。

しらベル講演会
市民測定室たらちねの取り組み   
NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね事務局長 鈴木薫さん

日時 2014年9月9日(火)14:00~16:00
場所 ちば市民測定室しらベル (千葉市中央区中央3-13-17 ちば科学館きぼーる前)
参加費 100円
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山の放射線をはかる 北八ヶ岳番外編 諏訪産乾しいたけ

前回のHSFによる北八ヶ岳周辺の歩行、車載測定以外に現地で購入した干ししいたけ(諏訪郡富士見町)の放射能濃度を測定しました。

1)富士見町(諏訪郡)原産の原木乾しいたけの放射能濃度
市販の干ししいたけは重油、電気を熱源とする機械乾燥ですが当該商品は天日干しで、触るとふにゃふにゃした「半生状態」です。
2015.jpg
フードプロセッサでは粉砕できず、キッチンハサミで細断して500mlをマリネリ容器に充填しました。
2017.jpg
結果は以下の通りです。(500ml 136g 3600秒)

Cs137:188±14 Cs134:23±11 Cs合計:211Bq/kg (存在比 0.12)
nagano_siitake.jpg
乾しいたけの重量変化率を5.7とした場合 211÷5.7≒37Bq/kgが推定される生しいたけの放射能濃度となり、基準値以下ですが諏訪周辺の原木しいたけでこれだけの数値が出たのは正直意外です。

Cs134が有意に検出されているので福一由来の放射性セシウムを含むのはほぼ確定ですが、134/137存在比は特異です。詳細は略しますが核種ごとの半減期から推定される現時点での存在比(理論値)は0.3前後(実測値は0.3~0.4の範囲に分散)で本試料の0.12と大きく異ります。(あくまでも計算値なのでゲルマニウム半導体検出器を用いた行政、研究機関のデーターでも全てが理論値通りの結果になっているわけではありません)

以下はあくまでも仮定に基づくものですが
・Cs134の23Bq/kgから存在比を0.35とした場合のCs137の放射能濃度は 23÷0.35≒66Bq/kg

となり実測値の1/3 (単純に言えば120Bq/kg分のCs137が「過剰」)
この理由として過去の核実験、チェルノブイリ原発事故の降下物の影響+3.11東電福島原発事故の合算と考えるのが合理的ですが、放射能濃度(存在比)について外部機関に依頼してGe半導体検出器でのクロスチェックを行う予定です。

さらに推定ですが原木→しいたけの移行係数を200%として前記の計算から生しいたけの放射能濃度(37Bq/kg)から原木の放射能濃度は18Bq/kg程度となり周辺線量を押し上げるレベルではありませんが、原材料である樹枝をストーブ等で燃焼させた場合、灰の放射能濃度は
18×80≒1400Bq/kg程度となり の樹木の汚染度は千葉市南部(若葉区)の山林と同等と考えられます。


2)長野県産コシアブラの放射能濃度について(長野県HP)
行政による長野県産原木(乾)しいたけの測定結果を調べましたがデーター数が少なく、ほとんど不検出か1桁台のようです。(野生キノコの最高値は佐久市のチャナメツムタケの1700Bq/kg)

長野県HP 原木栽培きのこ・野生きのこ等の放射性物質の測定結果

時期を過ぎてしまい入手出来ませんでしたが同じカテゴリにあった山菜(コシアブラ・タラノメ)の放射能濃度について調べてみました。
長野県HP 平成26年度県内産山菜の放射性物質測定結果

下図は長野県HPの一覧からコシアブラ・タラノメの結果の内有意に検出されたデーターを抜き出し採取場所、データー点数、放射能濃度をプロットしたものです。(数値はCs134,137合算、採取場所は市、町村名までしか公開されていないためバーの位置はそれぞれの行政単位の役場付近に表示してあり、実際の採取場所ではありません)
nagano_sansai_Map.jpg
上記マップのGoogleEarth用KMZファイルを用意しましたのでご利用下さい。

長野県2014年度山菜(コシアブラ・タラノメ)放射能マップ.kmz

山菜の様に流通時期間が限定されている検体のサンプリングについては偏り(恣意性)が免れませんが、群馬県境の軽井沢(出荷自粛)が点数、放射能濃度とも突出しています。また、長野市の340Bq/kgなど北部の新潟県境で2桁~3桁台、逆に佐久地方では1桁台検出という個人的には意外な結果です。(134/137存在比は0.25~0.5の範囲)

長野県は自然核種、過去の放射性降下物、福一由来の放射性降下物の影響が重畳し、地形が複雑なことからも、単純に線量計の数値だけで云々するのは非常に難しいというのが取り敢えずの結論です。

山の放射線をはかる HSFによる北八ヶ岳周辺の放射線量マップ(2)

4)車載測定
北八ヶ岳周辺3箇所の歩行測定の他にHSF検出器を路上1mとなるように車内にセットして路面線量を測定しました。(トンネルや機器の不調で一部欠測があります)データーを一括して閲覧する場合は以下のリンクからKMZファイルをGoogleEarthから開いて下さい。

2014年08月14日 _HSF車載八ヶ岳.kmz

八ヶ岳周辺のHSF車載線量マップ 画像をクリックすると拡大します。
nagano_rad_all.png
以下の拡大画像は北→南(南西)の順番で表示してあります。
HSF車載 立科-佐久
佐久
HSF車載 八千穂-横岳RW
八千穂-横岳
HSF車載 茅野-下諏訪
諏訪-茅野
路面>森林(山岳) かつ路面線量については 南西部(茅野、諏訪)>北東部(佐久)という関係だと見て取れます
北東部の佐久周辺より南西部の諏訪湖周辺の路面線量の方がわずかに高く0.1μSv/hのポイントが散見されますが、諏訪、茅野周辺には自然放射線の「スポット」が存在するようです。
日本地質学会 日本の自然放射線量

nagano_rad2.png nrad_legend.gif

HSFによる八ヶ岳周辺の車載サーベイマップ(GFT版)

大きな地図でHSFによる八ヶ岳周辺の車載サーベイマップを見る

山の放射線をはかる HSFによる北八ヶ岳周辺の放射線量マップ(1)

8月13-14日にかけてHSFで北八ヶ岳(長野県)周辺の放射線量を測定しマップを作成したので公開します。
昨年の夏の群馬県(赤城大沼、川場村)での測定は雨にたたられましたが、今年の北八ヶ岳も台風と秋雨で予定を大幅に割愛せざるを得ませんでした。
今回測定した3箇所の位置関係を下図に示します。(地図の東側から白駒池、縞枯山、横谷渓谷)
yatsugatake.jpg

1)北八ヶ岳ロープウェイ(坪庭、縞枯山周辺)
通常の歩行データーの測定条件は高さ1m、ロープウェイ乗車中のデーターは補正係数が求められないので車内の数値をそのまま記載しています。
HSFによる北八ヶ岳周辺の放射線量マップ 横岳ロープウェイ→坪庭→縞枯山荘
kitayatu2.jpg
HSFによる北八ヶ岳周辺の放射線量マップ 坪庭→縞枯山荘拡大図
kitayatu3.jpg
GoogleEarth表示用のKMZファイルは以下のリンクから御利用下さい。
2014年08月13日_北八ヶ岳周辺.kmz


北八ヶ岳ロープウエイを利用し稜線付近まで一気に上がると周辺は標高2200mの高山帯です。
1955.jpg
マップの作成と同時に動画記録(一部)も行いました。


坪庭草地(5cm)でのHSF画面キャプチャー
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同箇所で300秒間採取したγ線スペクトル(青線は10ch移動平均)
kitayatu_spectra.jpg
土壌試料を採取しスペクトロメーターで定量しないと空間線量率だけでは原発事故の影響(セシウムの有無)は判断できないレベルです。

縞枯山荘前草地(直置き)でのHSF画面キャプチャー
S125555.jpg


2)白駒池周辺

HSFによる北八ヶ岳周辺の放射線量マップ 白駒池(麦草峠)周辺
shirakoma2.jpg
白駒池-麦草峠周辺は樹林帯の苔が有名です。
1948.jpg
歩道からも多くの種類を観察出来ます。
1943.jpg
測定箇所の一部について動画記録を行いました。


3)横谷渓谷(乙女滝)
HSFによる北八ヶ岳周辺の放射線量マップ 横谷渓谷
yokotani_v.jpg
遊歩道は一部土砂崩れで通行止めで経路が変更されていますが乙女滝へのアクセスは平常通りです。
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乙女滝付近でのHSF画面キャプチャー
S143526.jpg

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HSFによる佐倉市染井野調整池広場の放射線量マップ

佐倉市七井戸公園でのHSF測定会についてはしらベルブログで紹介されていますが、以前から気になっていた近隣の染井野調整池広場の放射線量をHSFで測定しました。

しらベルブログ HSF佐倉市測定会(佐倉市七井戸公園)が開催されました。

染井野調整池位置(文科省航空機モニタリングマップ)
MelMap.jpg

HSFによる佐倉市染井野調整池広場の放射線量マップ 画像をクリックすると拡大します。
someino.jpg
測定条件は地表50cm高さでの連続歩行で3秒毎の平均値をマップ上に表示しています。
GoogleEarthでデーターを表示するためのKMZファイルに七井戸公園のデーターと一緒にまとめましたので以下のリンクから御利用下さい。
2014年07月28日_佐倉市染井野.kmz


またGoogleEarthをインストールしなくても以下のGFT版マップを拡大して見ることが出来ます。

HSFによる佐倉市染井野調整池広場の放射線量マップ(GFT版)

大きな地図でHSFによる佐倉市染井野調整池広場の放射線量マップを見る

調整池は大規模開発地などで降水時に下水本管のオーバーフローを防止するための緩衝(バッファ)として設置されますが、東葛や千葉市の例では周辺のセシウムを濃縮してホットスポットとなっている事はお伝えしてきた通りです。
染井野調整池は様子が異なるようで、佐倉市の除染対象にもなっておらず?水辺の方が草地より線量が低いという結果になっています。

染井野調整池広場全景
7151.jpg
ただし駐車場の一部で0.23μSv/hを超える箇所が連続していますが、東側の出入口斜路を介して周辺道路の雨水が流れ込んだ結果ではないかと思われます。
駐車場→公園入口の看板前
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同看板付近駐車場周辺の堆積土
7139.jpg
上写真箇所でのHSF画面キャプチャー 50cm:0.23μSv/h 5cm:0.37μSv/h
122116.jpg

ちなみに草地広場を利用してHSF検出器(無線ユニット)のテストを行いました。(下写真手前は検出器、画面奥の黄色丸が受信用のタブレットPC)目測ですが平坦で障害物がない条件なら50mくらいの距離でも充分受信(測定)可能なようです。これだけだと「へえー」で終わりなので無線システムのポテンシャルを活用した使い方を考えていきたいと思います。
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