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HSFによる千葉市花見川区こてはし台調整池の放射線量再測定と土壌測定結果(1)

前回の坂月川につづき2011年以降の測定で高線量ポイントだった千葉市花見川区のこてはし台調整池の放射線量をHSFで再測定し土壌、環境試料を採取して放射能濃度を測定しました。(2011年11月に流入口付近で1mで1μSv/h、土壌放射能濃度は1万6千Bq/kgの箇所あり)下図にこてはし台の位置を航空モニタリングマップ上に示します。
航空モニタリング
以下のマップの測定値は測定高さ地上50cmで連続歩行したデーターの3秒毎の平均値を表示したものです。なお調査当日は調整池を所管する千葉市下水道維持課の職員の方に同行していただきました。

HSFによるこてはし台調整池の放射線量マップ(画像をクリックすると拡大します)
kotehashi_20140624075329ace.jpg
GoogleEarthやGoogleMapで表示するためのKMZファイルを作成しましたので下のリンクから御利用下さい。
2014年06月23日_千葉市こてはし台調整池.kmz

HSFによるこてはし台調整池の放射線量マップ(GFT版)

大きい地図でHSFによるこてはし台調整池の放射線量マップを見る

こてはし台調整池については2011年、2013年と継続して調査してきましたが詳細については最下段の〈関連記事〉のリストをご参照下さい。
2953.jpg
現地には千葉市による「木道から降りないよう」指示した看板が設置されていますが、上写真の様に草が繁茂して木道の対岸どころか足下も見通せない状態です。そうした事情で過去の測定ポイントと完全に一致していませんが以下木道周辺の5cm、50cm、100cmの平均値を測定したポイントと結果を示します。(図の青線は水路をトレースしたものです)
こてはしAVGs  
単位(μSv/h)
  5cm  50cm 100cm  土壌採取
A 0.66 0.61 0.54
B - 0.38 0.37  
C - 0.40 0.37
D 0.66 0.45 0.37  
E - 0.32 0.32  
F 0.65 0.51 0.49  
G - 0.48 -  
H 0.29 0.27 0.24  
I 0.20 0.21 0.21  
J 0.65 0.42 0.37

下図は2011年11月に線量計はMr.Gammaを使用し高さ100cmで測定したマップで、水路に沿って放射性セシウムが拡散し0.4~0.6μSv/hの範囲が分布しているのが判ります。
こてはしAVG2011
今回と比較すると 同じ高さ100cmで木道上0.55→0.37μSv/h 水路前0.82→0.54μSv/hと下がってはいますが半減期による理論値(50%)からすると高めです。
2011年11月 管理通路入口側木道上 1m: 0.55μSv/h
2956.jpg
2014年6月 管理通路入口側木道上でのHSF画面キャプチャー 1m: 0.37μSv/h
141108.jpg

2011年11月 管理通路側水路前 1m: 0.82μSv/h
2956.jpg
2014年6月 水路前 100cmでのHSF画面キャプチャー 100cm:0.54Sv/h
142319.jpg

同様に木道脇(J点付近)の地表部については0.6μSv/h前後の範囲が連続し、さほど下がっていない様な印象です。
140336.jpg

調整池の外ですが2011年11月の調査で1.6μSv/hあった南東角地の街路樹下は0.8μSv/h程度に「低下」していました。
2011年11月 調整池周辺街路樹下 地表: 1.6μSv/h
2956.jpg
2014年6月 調整池周辺街路樹下でのHSF画面キャプチャー 5cm: 0.8μSv/h
144355.jpg

土壌と環境試料の測定を現在行っていますので結果は次回の記事でお知らせします。

千葉市HP 空間線量率の測定結果 花見川区 公園・調整池等(PDF)


〈関連記事〉
こてはし台調整池(土壌)のデーター比較
みはる野、こてはし台調整池の土壌調査結果
まもる会の土壌調査(みはる野、こてはし台)が読売新聞(千葉版)に掲載されました
調整池の水中、土中の放射能測定(こてはし台)
こてはし台調整池の再測定をおこないました(その1)
こてはし台調整池の再測定をおこないました(その2)
こてはし台調整池の再測定をおこないました。(その3)

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HSFによる福島市内最新放射線量マップ(2014年版)

HSF(ホットスポットファインダー)の開発者でもあるSWRの測定チームの皆さんがボランティアベースで福島市内の放射線量を測定していることは以前の記事でもお伝えしましたが、2014年の最新データーを公開していただきました。
測定期間は本年3月~5月、測定高さは1mです。これまでのデーターについては以下のリンクをご参照ください)
SWR(株)HP 放射線計測

SWR測定チームによる福島市内放射線量マップ(HSF 高さ1m歩行)画像をクリックすると拡大します
fukushima-city2014.jpg
GoogleEarthでの閲覧はデーターが膨大で描画速度が厳しいのでGoogleFusionTables版を作成しました。

SWR測定チームによるHSF福島市最新放射線量マップ(2014年版)

大きい地図でHSF福島市最新放射線量マップ(2014年版)を見る

下図はGoogleFusionTablesのフィルター機能を使用して0.4μSv/h以上のポイントを抽出、HeatMap形式で表示したものです。
2012年、2013年と比較して自然減や一部除染によって全体的には低下が認められますが、阿武隈川沿いと東部の山林では依然として高線量であることがわかります。(福島駅南側の線量が高いのは透水性舗装歩道の影響ではないかと思います)
fukushima_HM.jpg

〈関連記事〉
HSF(ホットスポットファインダー)による福島市内最新線量マップ
HotSpotFinderによる郡山市放射線量マップ
福島市内の放射線量Map
HSF(ホットスポットファインダー)測定結果まとめページ
福島市内散策(その1)

福島市内散策(その2)

千葉市新内陸最終処分場の放射性セシウム対策

千葉市は6月議会の一般会計補正予算で、新内陸最終処分場の放射性セシウム除去対策のための費用として1億9千万円を計上しました。
新内陸最終処分場では、昨年10月16日の記録的豪雨で、埋設されていた焼却灰等から放射性物質が溶け出し、処理水から放射性セシウムが検出されました。これまで滲出水からセシウムが検出されたことはあっても、これを処理した放流水からは検出されていませんでしたが、大雨で写真のように焼却灰などを埋めた所が冠水し、池のような状態になったため、10月31日の放流水から26Bq/kgのセシウムが検出、11月8日施設の稼働をストップしました。
2793.jpg

これまで浸出水の処理に使用していた活性炭吸着塔にセシウムを吸着させるためゼオライト(写真参考)を投入していましたが、今回処理後のゼオライト3.5トンから国基準8000 Bq/㎏を超えるセシウムが検出されたため5月に記者発表されました。
私たちはさっそく新内陸最終処分場を訪問し、担当である環境局職員の方たちからこれまでの経緯や現状についてお話をうかがいました。
関東圏のどこの自治体でも起こりえることであると思いますが、市の説明によると公開されている事例が極めて少なく、千葉市は群馬の伊勢崎市の事例と(独)国立環境研究所の資料を参考にして対策をしたとのことでした。
2791.jpg

国立環境研究所 処理の各工程ごとの放射性物質濃度や線量率についての考え方に関する資料

【汚染】群馬・伊勢崎市の最終処分場排水から基準越え放射性セシウム検出、市は利根川への放水を一時停止した

伊勢崎市では原発事故の年である2011年に、国基準を超えた放流水問題がおきています。(独)国立環境研究所の資料によれば、環境省は2011年9月に伊勢崎市のような事例が起きないよう注意喚起を自治体に文書で示していて同時に、8000 Bq/㎏以下の焼却灰などの廃棄物は管理型最終処分場で安全に埋め立て処分することが出来るという相矛盾する説明もしています。
放流水も国の管理基準以下のセシウム濃度でさえあれば量的制限は全くないのが現状だと思います。

現在、千葉市は焼却灰が雨で埋没しないよう低いところには埋設せず、飛散防止のためすぐに覆土しているとのことで写真はダンプで搬入された焼却灰を埋設しているところです。
2801.jpg
ゼオライトから指定廃棄物となる高濃度なセシウム検出されなければ、放流水自体は国基準以下であり、報道すらされなかったかもしれません。今指定廃棄物の県内最終処分場の検討がなされていますが、8000 Bq/㎏以下の廃棄物についても、今回の事例も含め今後も注視していきたいと思います。

千葉市HP 埋立最終処分場


HSFによる千葉市若葉区坂月川上流域の放射線量再測定と土壌測定結果

この間県外や東葛地区の測定が続きましたが、まもる会inちばが2011年から千葉市周辺の放射線量を測定してきた中で比較的線量の高かった地域(花見川区、稲毛区北部)を中心に線量の経時変化と新たなスポットの有無などを順次確認していく予定です。
今回は千葉市若葉区の坂月川上流域の再測定を行いました。

GoogleEarthでの画面キャプチャーですが表示の都合で南北を横(北が左)に表示してありますのでご了解下さい。また、マーカーが高架上に表示されていますが、当然高架下の河川敷を歩いて測定しています。
sakazuki00.jpg

坂月川上流:ビオトープ-タウンライナー高架
(画像をクリックすると拡大します)
sakazuki_01.jpg
坂月川上流:タウンライナー高架-桜林高校グランド前(画像をクリックすると拡大します)
sakazuki_02.jpg
坂月川上流:桜木園前-貝塚公園前(画像をクリックすると拡大します)
sakazuki_03.jpg
坂月川上流:貝塚公園前-加曽利貝塚(画像をクリックすると拡大します)
sakazuki_04.jpg
GoogleEarth用KMZファイルは以下のリンクからダウンロード可能です。
2014年06月02日_千葉市若葉区坂月川.kmz

GoogleEarthが未インストールか表示に問題がある場合は以下のGoogleFusionTables版マップでご参照下さい。(フレーム下のリンクをクリックすると全画面表示します)
HSFによる坂月川上流域の放射線マップ(GFT版)

大きな地図でHSFによる坂月川上流域の放射線マップを診る

下流域(左岸)、対岸は加曽利貝塚公園(草が生い茂って水辺は測定出来ませんでした)
2857.jpg
2012年1~4月の調査時と異なり河川敷は草が密生していて当日は千葉市河川課の手配による草刈り作業とバッティングしてしまったため欠測部分があります。
2849.jpg
2012年の測定結果については以下の記事をご参照下さい。
坂月川上流域の詳細調査結果(その1)
坂月川上流域の詳細調査結果(その2)
坂月川上流域(若葉区)の放射能汚染
土壌調査結果(2)みはる野公園、宮ノ谷公園、坂月川

2年前の測定箇所と逐一対応していませんが下図のポイントについて平均値データーを記録しました。2年前の高さ50cmのデーターが0.4~0.5μSv/hの範囲もさすがに0.2~0.3台へと低下していますが一度土壌に定着したセシウムはほとんど移動していない様です。
sakazuki-avg.jpg  
単位(μSv/h)
  5cm 50cm
1 0.22 0.19
2 - 0.28
3 0.27 0.24
4 - 0.26
5 0.43 0.39
6 0.40 0.31

また、流入口をはさんで上流側③と下流側⑤で河川敷の土壌を採取して放射能濃度を測定しました。

右岸上流側水辺③でのHSF画面キャプチャー 50cm:0.282μSv/h
110554.jpg
右岸上流側③採取土壌の放射能濃度:1137Bq/kg
Soil_7.jpg


右岸下流側水辺⑤でのHSF画面キャプチャー 5cm:0.428μSv/h
102937.jpg
 右岸下流側⑤採取土壌の放射能濃度:1376Bq/kg
Soil_5.jpg

上流側、下流側の土壌放射能濃度は線量ほどの大きな差異はありませんでした。下図の流入口(③、④間の注水路)経由の雨水に含まれていた放射性降下物が主たる汚染源と推定されますが、一部は上流に逆流、大部分は下流方向の河川敷の粘土質の土壌に沈着、濃縮を繰り返して周辺を汚染したと考えると、流量→汚染面積の差が原因かもしれません。
 sakazuki07.jpg 
 
 
なお土壌採取と数値の公開にあたって千葉市当局から「千葉市の推奨する専門家の見解を併せて掲載する事」が義務付けられています。以下にそのURLを示しますが、まもる会in千葉はその見解に同意も支持をしていませんのでお間違いない様にお願いします。
http://www.city.chiba.jp/kankyo/kankyohozen/somu/housyasenshitumon.html
千葉市(の推奨する専門家)の見解についてのご質問、ご意見は
千葉市環境局環境規制課TEL 043-245-5189 までお願いします。



HSFによるマイクロスポットの動画記録テスト(千葉市稲毛区)

雨天が続いてHSFによる調査が進みませんが、かねてから懸案のHSFの動画記録の簡単なテストを行いました。
測定場所は@Yusuke_tokumeiさんがツイートされていた千葉市稲毛区稲毛町5丁目付近のマイクロスポットで、地表直置きだと0.4μSv/h以上あるそうです。


ポーターブル線量計は数値だけが表示されるだけなのに対しHSF(ホットスポットファインダー)はスペクトルや時系列グラフなど画面情報が多いのですが、手持ちカメラでの動画記録やツイキャス配信ではタブレットPCの画面を移動しながら定点で撮影するのは難しそうです。
元々HSFのソフトにはエリアレコーダー、写真撮影などWebCamの映像を画面に埋め込み表示する機能があるので、今回は単純に全画面キャプチャー動画をとってみました。
ただし「動画」と呼ぶにはきびしいレベルだというのはご了解の上ご視聴下さい。




WebCamはLogicool920 キャプチャーソフトはHCHの「debut動画キャプチャー」を使用しています。
測定方法は往路は歩道上を高さ50cmで連続歩行、復路は検出器の高さを10cmに変更して地表付近を探索しています。
(ただしこの方法だと連続記録によるマッピングができないのでWebCamの映像を別のソフトで表示、オーバーラップするしかありません。)
キャプチャーソフト(コーデック)を変えても変化はなく出力解像度を落とすと多少滑らかになりますが、本質的にHSFが使用しているタブレットPCのCPU(intel Atom)の能力不足のような気がします。動画関連の知見がないので「そんなことはない、こうすればできる」などコメントいただけると助かります。

〈関連記事〉
HSF(ホットスポットファインダー)測定結果まとめページ

HSF(ホットスポットファインダー)Ver3.0がリリースされました

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