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HSFによる北柏ふるさと公園と大堀川下流域の放射線量調査

大堀川下流域については以前に柏の方からリクエストがありましたが今回漸く調査する機会を得て4月26日に柏市北柏ふるさと公園と大堀川下流域周辺の放射線量をHSF(ホットスポットファインダー)で調査しました。

HSFによる北柏ふるさと公園周辺の放射線量マップ(画像をクリックすると拡大します)
kitakashiwa-hurusato_park.jpg

HSFによる大堀川下流域周辺の放射線量マップ(画像をクリックすると拡大します)
ohhorigawa.jpg
マップの数値は検出器の高さを地表50cmで連続歩行したデーターの3秒毎の平均値をGPSの位置情報に基づきマーカーに表示したものです。
GoogleEarthで表示するためにデーターをまとめたkmzファイルを用意しましたので以下のリンクから御利用下さい。
2014年04月26日_北柏ふるさと公園周辺.kmz

ウエブブラウザからマップを閲覧する場合はフレームの下にあるリンクをクリックするとマップを全画面表示に拡大して見ることが出来ます。
HSFによる北柏ふるさと公園周辺の放射線量マップ(GFT版)

大きい地図でHSFによる北柏ふるさと公園周辺の放射線量マップを見る

北柏ふるさと公園については@tkimura6502さんの2012年12月の歩行測定データーがあります。(数値は計数率ベースで線量率自体は直接比較できませんが線量率勾配の推移について比較可能です。)
@tkimura6502さんによる2012年12月時点の線量分布(画像をクリックするとオリジナル画像を表示します)
20121213-KitaKashiwa-NaI-2.jpg
測定当時公園内は除染中だったそうですが「芝の上は低い状態が保たれて」いるようです。対岸の柏ふるさと公園の一部を測定しましたが園内はほぼ0.1μSv/h以下(50cm)のでした。
下写真は公園側から見た右岸。当日は連休初日で家族連れや釣り人が多数来園していました。
2541.jpg
徹底した除染工事が実施された大堀川中流域に比較すると、下流域は自然護岸の植生が保存されており土手にも柵などはなく階段から水辺まで降りれるほか釣人?による踏跡が多数ありますが河川敷を連続して歩行できる通路はありません。

河川敷の樹木も伐採されるなど徹底した除染が行われた大堀川中流域
S1866.jpg
立入り制限の柵(大堀川中流域)
1878.jpg
千葉県土木事務所による看板(大堀川中流域)
1875.jpg

今回調査した下流域左岸(東側)の土手道はほぼ0.2μSv/h以下(50cm)ですが、水辺まで降りると0.2~0.3μSv/hに上昇します。
ohhorigawa3.jpg
対照的に右岸(西側)では土手上でも0.2~0.3μSv/hの範囲が連続し最高値は0.59μSv/hのポイントが検出されたほか、水辺の線量も左岸より高めです。(下画像の上が左岸、下が右岸)
ohhorigawa4.jpg
右岸側の水辺に降りる階段(多くは草に埋もれてあまり利用されていないように見えます)
2542.jpg
0.5μSv/h(50cm)オーバーの草付きの土手道
2543.jpg
上写真箇所でのHSF画面キャプチャー 5cm:2.27μSv/h 50cm:0.59μSv/h
S20140426_113114.jpg
当該箇所については水辺より土手上の線量が高いなど、「下から吹き上がった」とは考えにくく、左岸(住宅地)に対して右岸は体育館、病院、大型商業施設に隣接しておりアスファルト面を通じた雨水による濃縮の可能性の方が高いように思います。
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HSFによる茨城県南部の放射線量マップ(13 ) ひたちなか市平磯海浜公園

前回の大洗町周辺に続いてHSFでひたちなか市平磯海浜公園の放射線量を測定しマップを作成しました。調査箇所の位置を下図(青丸)に表示しました。(画像をクリックすると「まとめページ」の「HSF測定箇所及び予定箇所」マップにジャンプします)
hiraiso_locate.jpg
HSFによるひたちなか市平磯海浜公園の放射線量マップ-全体(画像をクリックすると拡大します)
hiraiso_park_20140422204003a91.jpg
マップ上の数値は地表50cm位置での連続歩行データーの3秒毎の平均値をGPSの位置情報に基づきマーカーに表示したものです。
GoogleEarthでデーターを表示するためにマップのkmzファイルを用意しましたので以下のリンクから御利用下さい。
2014年04月14日_ひたちなか市平磯海浜公園.kmz

車載走行サーベイによる周辺の路面線量については以下のリンクをご参照ください。
HSF車載測定マップ(暫定版) 千葉・茨城南部

ウエブブラウザでマップを閲覧する場合は以下のGoogleFusionTables版を拡大して御覧下さい。

HFSによるひたちなか市平磯海浜公園の放射線量マップ(GFT版)


大きい地図でHSFによるひたちなか市平磯海浜公園の放射線量マップを見る

ひたちなか市平磯海浜公園は大洗町水辺プラザから6号線を北東に5km進んだ海岸線にある小規模な都市公園です。
2483.jpg
ひたちなか市は汚染状況重点調査地域ではありませんが、学校、公園等公共施設の放射線量を継続的に測定し除染も行っています。
ひたちなか市内の公園の空間放射線量測定調査結果
ひたちなか市除染実施計画について
公園の除染実施状況

ひたちなか市による調査でも平磯海浜公園は市内でも線量が高い部類に属しますが、以下は公開されている市当局による測定結果を時系列で表示したものです。

2012年7月に除染による低減措置が実施され、以降0.16μSv/h前後で推移し横ばい状態ですが、今回の調査で生活域に接した北側の公園周辺部で非常に強い濃縮が生じている事が確認できました。

公園周辺道路(トイレ裏)でのHSF画面キャプチャー  5cm:1.337μSvh 50cm:0.59μSv/h
S20140414_082438.jpg

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HSFによる鉾田市周辺の放射線量調査(1) 杉林のホットスポット

大洗町で採取した松葉と山菜(こごみ、つくし)の放射能濃度を測定しました

これまで紹介したHSFによる放射線量測定と同時に松葉、こごみ、つくし等の環境試料を持ち帰って、しらベルのEMF211γ線スペクトロメーターで放射能濃度を測定しました。

1)松葉
樹木から直接採取できなので観光情報センター付近の歩道に堆積した枯葉を採取しました。
2410.jpg
採取箇所(上写真)でのHSF画面キャプチャー 5cm:1.75μSv/h
S20140413_145140.jpg
採取した松葉は水洗いせず植木鋏で細断し1L マリネリ容器に充填して測定しました。
2514.jpg
結果は以下の通りです。
Cs137:1404±56 Cs134:541±33 Cs合計:1945Bq/kg 
1L 163g 1200秒測定 (存在比 0.39)
pine_ooarai.jpg
かなり乾燥が進んでいるため0.16程度と低密度で有効数字は1桁程度(2000Bq/kg前後)と考えたほうが良いかもしれません。

2)こごみ
こごみ(クサソテツの幼葉)は希少な山菜で地元の方は籠いっぱい収穫されていましたが、土地鑑が無いため少量しか採取できませんでした。採取場所の放射線量(5cm)は0.37μSv/h程度です。
2511.jpg
水洗いせず包丁でミジン切りにして350mlマリネリ容器に充填しました。
結果は以下の通りです。
Cs137:156±16 Cs134:61±14 Cs合計:217Bq/kg 
350mL 154g 1800秒測定 (存在比 0.39)
kogomi.jpg

3)つくし
つくしはそれほど珍しい山菜?ではありませんが首都圏ではこれだけ群生しているのを見かけるのは少なくなりました。
2491.jpg
採取場所でのHSF画面キャプチャー 5cm:0.127μSv/h
S20140414_102219.jpg
すでに傘が開いていたので胞子が飛び散らないよう袋の中で植木鋏で細断し1lマリネリ容器に充填しました。
2508.jpg
結果は以下の通りです。
Cs137:5.0±1.1 Cs134:2.3±1.2 Cs合計:7.3Bq/kg 
1L 435g 28800秒測定 (存在比 0.46)
tukushi.jpg
存在比から見るとCs134がやや過大ですがもともと低濃度試料なので誤差の範囲かもしれません。

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松葉(枯葉)の放射能濃度を測定しました(千葉市美浜区)
埼玉県三郷市のヒノキ?の葉は287ベクレル
千葉市若葉区のモミジの落葉は40ベクレル
千葉市の剪定枝、刈草等(植物性ゴミ)の放射能濃度について
花見川区の檜(ひのき)の葉は300Bq/kg
しらベルの「木の葉プロジェクト」について

伐採した桑の木の樹皮の放射能濃度を測定しました(千葉市花見川区)
HSFによる習志野市2公園の放射線量測定とどんぐりの放射能濃度
HSFによる鉾田市周辺の放射線量調査(1) 杉林のホットスポット
鉾田市旧大洋村で採取したクリのイガを測定しました

HSFによる茨城県南部の放射線量マップ(12) 大洗町「県立こどもの城」・水辺プラザ周辺

前回記事に引き続き大洗町の茨城県立児童センター「こどもの城」と那珂川河口の「水辺プラザ」周辺をHSFで調査した結果です。(測定条件は前回と同様に歩行:高さ50cm 車載走行:100cmです)

1)県立児童センター「こどもの城」周辺

HSFによる大洗町茨城県立児童センター「こどもの城」周辺の放射線量マップ-全体(画像をクリックすると拡大します)
kodomonoshiro.jpg
GoogleEarth用kmzファイルは前回の記事をご参照下さい。

HSFによる大洗町「こどもの城」周辺の放射線量マップ(GFT版)

大きな地図でHSFによる大洗町「こどもの城」周辺の放射線量マップを見る

下図は車載走行サーベイによる周辺路面線量(高さ1m)ですが「こどもの城」周辺は特異的に線量が上昇しています。
Csv1.jpg
「こどもの城」は茨城県が管理する施設で不特定多数に開放されているわけではないため、周辺の公道、植栽を測定しています。
歩行測定の他に西側正門付近(下写真)で5、50、100cmでの15秒間の平均値を静止して測定しました。
単位(μSv/h)
    5cm 50cm 100cm
こどもの城正門付近 0.87 0.39 0.31
2461.jpg
上写真箇所でのHSF画面キャプチャー 5cm
S20140413_152036.jpg

2)水辺プラザ周辺
HSFによる大洗町水辺プラザ周辺の放射線量マップ-全体(画像をクリックすると拡大します)
mizube-plaza.jpg
画像の数値は高さ50cmでの連続歩行データーを3秒毎に平均化してGPSの位置情報とともにマーカーに表示しています。(直置きではありません)前回と同様にGoogleEarthでデーターを表示するためにマップのkmzファイルを用意しましたので以下のリンクから御利用下さい。(本記事のURLを明示し内容を改変しない限り再配布自由です)

2014年04月13日_大洗町水辺プラザ周辺.kmz


GoogleEarthではなくfirefox等のウエブブラウザでマップを閲覧する場合は以下のGoogleFusionTables版を拡大して御覧下さい。
HSFによる大洗町水辺プラザ周辺の放射線量マップ(GFT版)

大きな地図でHSFによる大洗町水辺プラザ周辺の放射線量マップを見る

西側 木道階段、遊歩道付近拡大図
kawabe-plaza-3.jpg
階段を降り川べりの山林に入ると0.5μSv/h(50cm)と急激に線量が上昇します。(下写真)
2470.jpg

中央 遊歩道(弟橘比賣神社裏)付近拡大図
kawabe-plaza-2.jpg

東側 川辺プラザ(河川敷)松林付近
kawabe-plaza-1.jpg
上図松林付近(写真奥が海門橋)
2479.jpg
松林直近でのHSF画面キャプチャー 50cm:0.569μSv/h 
S20140414_053742.jpg
上図の時間グラフ(左上)と右の埋め込みマップの軌跡を見ると川辺から松林に接近すると急激に線量が上昇しているのが判ります。

1.前回記事(海洋博物館周辺)と同様に、川辺プラザ周辺も居住域や水辺、路面線量は0.1μSv/h前後(低いとは言えませんが)であるのに対し山林(松林)の近傍での局所的に上昇しています。
2.高汚染部位は著しく偏在しており方位、地形、植生などとの関連は薄く明確な傾向は掴めません。
3.道路など人工物に近い所もあり事後的な濃縮の可能性は否定できませんが、何らかの形で初期状態(原発事故直後)の痕跡を保持しているのではないかと考えています。

ちなみに大洗町HPによると大洗町の測定で「生活圏外と考えられる8ポイントで毎時0.23マイクロシーベルトを超...最大値は毎時0.286マイクロシ ーベルト」との事で、0.23μSv/hを超えた箇所については「定期的に空間線量率測定を実施」しますが、除染等の低減措置を実施する予定はない様です。

大洗町HP 大洗町300メートルメッシュマップの空間線量率測定結果
大洗町HP 大洗町の原子力施設
なぜかリンクが外れてしまったので「記念」に画像を貼っておきます。
ooarai.jpg

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 HSFによる茨城県南部の放射線量マップ(11) 大洗町海洋博物館周辺

HSFによる茨城県南部の放射線量マップ(11) 大洗町海洋博物館周辺

茨城県大洗町の海洋博物館(磯前神社)周辺の放射線量をHSFで測定しマップを作成しました。数値は全てHSF-1 による地表50cm位置でのデーターの3秒毎の平均値とGPSの位置情報をマップ上のマーカーに表示しています。
HSFによる大洗町海洋博物館周辺の放射線量マップ-全体(画像をクリックすると拡大します)
大洗磯前
①博物館周辺拡大図(画像をクリックすると拡大します)
ooarai-1.jpg
②北側山林内拡大図-東側が海岸線(画像をクリックすると拡大します)
ooarai-2.jpg
③東側海岸周辺拡大図(画像をクリックすると拡大します)
ooarai-3.jpg
画像ではなくGoogleEarthでデーターを表示するためにマップのkmzファイルを用意しましたので以下のリンクから御利用下さい。(本記事のURLを明示し内容を改変しない限り再配布自由です)
2014年04月13日_大洗町海洋博物館周辺.kmz


GoogleEarthではなくfirefox等のウエブブラウザでマップを閲覧する場合は以下のGoogleFusionTables版を拡大して御覧下さい。
HSFによる大洗町海洋博物館(磯前神社)周辺の放射線量マップ(GFT版)

大きな地図でHSFによる大洗町海洋博物館(磯前神社)周辺の放射線量マップを見る

(上のマップで海上を歩行しているように見えますが、フレーム内の「航空写真」をクリックするとGPS測位のずれではなくGoogleMapでは画像の取得時期の違いにより「地図」と「航空写真」の表示が大幅に異なるのが判ります。)

観光情報センター付 近の松林(歩道)
2459.jpg

歩行測定と平行して車載走行による周辺市街地の路面線量の測定も行いましたので参考に御覧下さい。(車内に設置した検出器を路上1mに調整、車内線量に車体による遮蔽効果補正係数1.3を掛けた数値を車外線量としています)

大きな地図でHSF車載測定マップ(暫定版) 千葉・茨城南部を見る

また下図の8ポイントについて静止して5cm、50cm、100cmの15秒間の平均値を測定しました。
平均値マップ
単位(μSv/h)
    5cm 50cm 100cm
博物館植栽 0.50 0.31 -
博物館植栽 0.77 0.52 -
駐車場わき林床 0.93 - -
通路脇林床 0.37 0.35 -
観光センター脇歩道 1.75 0.71 0.53
海岸松林 1.31 1.01 0.87
海岸松林 0.35 0.34 0.35
海岸波打ち際 0.07 0.07 0.06
以下に測定ポイントでのHSF画面キャプチャー例をいくつか紹介します。

HSFの画面キャプチャー  ③駐車場脇林床 5cm
S20140413_130617.jpg
HSFの画面キャプチャー ⑤観光センター脇歩道 100cm
S20140413_145214.jpg
HSFの画面キャプチャー ⑥海岸松林 5cm
S20140413_144315.jpg
HSFの画面キャプチャー ⑦海岸松林 50cm
S20140413_144048.jpg

これまでの結果を概観すると
1.都市型濃縮によるマイクロスポットはおおむね線源との距離による「逆自乗法則」で検出器の高さが増せば線量は大幅に減少しますが、今回の例では5、50、100cmの差が小さく側面、上面からの影響が大きいことを示唆しているように見えます。
2.海岸や生活域、路面での線量は茨城県南部、千葉県と比較するとベースラインは高いものの0.1μSv/hを下回る箇所もあり、同じ山林内でも高線量部位は著しく偏在している事がわかります。
 (つづく)

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