子どもを放射能からまもる会in千葉
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HSF(ホットスポットファインダー)による習志野市、八千代市2公園の放射線量測定結果

9月21、28日にかけて実籾本郷公園(習志野市)、高津小鳥の森の2公園をHSF(ホットスポットファインダー)で調査しました。結果は往路の車載測定データー(9月28日)と一緒にGoogleEarth用kmzファイルにまとめました。歩行測定は測定高さ50cm、車載測定は100cmです。

2013年09月21-28日_習志野市~八千代市.kmz

2公園と過去の調査箇所との位置関係はHSF測定箇所と測定予定箇所を参照して下さい。

1)実籾本郷公園

HSFによる実籾本郷公園(習志野市)の放射線マップ(画像をクリックすると拡大します)
実籾本郷公園


HSFによる実籾本郷公園(習志野市)の放射線量マップ(GFT版)

大きい地図でHSFによる実籾本郷公園の放射線量マップをみる

実籾本郷公園は習志野市と言っても千葉市花見川区と隣接した地域にあり、下写真の看板の様に南側は池、湿地を中心とした庭園、北側は児童公園と野球グランドという構成で駐車場も完備しています。(公園の中心にある蓮池は立ち入りが出来ません)
1003.jpg

公園内、外周道路を歩行して測定したほか公園内2ヶ所について100,50.5cmの測定高さで15秒間の平均を取りました。

場所 100cm 50cm 5cm
池の前草地 0.067 0.073 0.083
児童公園遊具前 0.053 0.053 0.056

下図は家の前の草地 5cmでのHSFの画面ダンプ 0.083μSv/h
S20130921_105306_2013092917445759d.jpg

外周道路の崖下でやや線量が上昇していますが園内はおおむね0.1μSv/h以下のようです。


2)高津小鳥の森(八千代市)
HSFによる高津小鳥の森(八千代市)周辺の放射線マップ(画像をクリックすると拡大します)
小鳥の森

HSFによる高津小鳥の森(八千代市)の放射線量マップ(GFT版)

大きい地図でHSFによる高津小鳥の森周辺(八千代市)の放射線量マップをみる

高須小鳥の森は実籾本郷公園から約7km北上(以前調査した八千代台北子供の森から北西に1.4km移)場所にあります。ベンチなどは置かれていますが子供の森と違って遊具等は一切ありません。公園内と外周道路、隣接した調整池周辺を歩きながら調査しました。
また以下の2点について地表100,50,5cmの3点の平均を取りました。
場所 100cm 50cm 5cm
中央部林床 0.129 0.151 0.206
入口石段付近 0.138 0.119 0.146

下写真林床 100cm 0.129μSv/h
1024.jpg

下図はHSFの画面ダンプ画像 地表5cm 0.206μSv/h(上写真の箇所)
s20130928_124422.jpg

下写真はもう一箇所の東側入口石段付近
石段と言ってもトリウム系列やカリウムを含む火成岩(花崗岩)ではなく、スペクトルではセシウムのピークが確認出来ました。推定ですが、雨水の流れによって隙間の土壌にセシウムが吸着したのかもしれません。
1032.jpg

上記箇所のHSFの画面ダンプ画像 100cm 0.138μSv/h
S20130928_132839_20130929221335e9b.jpg

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9月の勉強会の報告

 福島原発事故後の放射能問題への対応
 ゲスト なのはな生協専務理事 岩橋秀人さん


 なのはな生協は1973年、「人の命とくらしをまもる」を理念に市川で設立、当初は「市民クラブ生協」という名称でした。よつば牛乳をはじめこだわりの商品を扱い、放射能土壌調査を実施した常総生協などと「生協ネットワーク21」でグループ化。

原発事故直後、組合員さんから問い合わせが殺到し、農薬などは政府の規準を批判していたのに放射能は政府が示した「暫定基準値」で実施するのはおかしいとの批判があったそうです。(これは他の生協も同じだったのはないでしょうか。)供給高の減少、組合員をやめるなどの反応は免れなかったとのこと。

 20118月に放射能測定器(日立アロカ社製CAN-OSP-NAI)を導入、200Bq/Kgという独自基準を設定し、あわせて西日本の野菜セットや米の取り扱いをはじめています。20124月に放射性セシウム新基準値が 示された際、国の規制値の1/2以下に設定することとし、検査を継続し毎週公開しています。また商品番号311(3月11日にちなんで)を震災復興商品とし、5%の売上を寄付したり、福島の子どもたちに安全な野菜を届ける活動もしているそうです。
 

017.jpg


 お話の中の特に東電への賠償請求訴訟について以下報告します。
なのはな生協では東電に20118月から20126月まで、直接請求をし、東電は一部賠償したものの、その他を拒否してきた。そこで2012924日千葉
地裁に提訴したとのことです。

東電の賠償拒否理由

1,        国の出荷規準が設けられ、検査体制が取られていることから安全は担保されている。なのはな生協組合員の買い控えは一般的に見られる行動ではない。

2,        風評被害が生じているのなら、仕入先を変えればよい。

3,        なのはな生協の放射能測定結果を見ると、ほぼ検出限界未満となっており、検査は必要ない。貴組合の経営判断でやっているだけ。


1018.jpg

 なのはな生協の損害賠償請求に続いて、あちこちの生協で同じような賠償請求がだされるようになり、それ以降は、なのはな生協に認めたものも「過去の賠償支払いは間違っていた」との対応に変わったとのことです。

 訴訟(福武公子弁護士ら弁護団)はすでに第6回口頭弁論までが終了。次回、第7回口頭弁論では、生産者からの陳述も予定しているとのことです。興味のある方はぜひ傍聴に!

 1029日(火) 千葉地方裁判所603法定 
 ・午前1015分~12時  午後130分~430

市民発 千葉版「放射能汚染マップ」を公開しました

これまでまもる会in千葉が千葉市内公園、河川、学校などを中心に実施、公開してきた土壌調査結果と、ご自宅の土壌調査に応募された方の民有地の測定結果をマップにまとめ公開しました。

放射能汚染マップ 表(画像をクリックすると拡大します)
rad_map-1.png

またちば市民測定室しらベルで公開している「木の葉プロジェクト」(環境試料測定結果)を合わせて収録しました。

放射能汚染マップ裏(画像をクリックすると拡大します)
rad_map-2.png

印刷済みの紙版のマップはまもる会in千葉の会員、カンパしていただいた方に順次発送して行きますが、「ちば市民測定室しらベル」や「放射能が気になるママの集い」の会場などで無償で配布する予定です。
郵送を希望される方はメールフォームなどからご連絡下さい。(郵送にあたって切手代+αのカンパをお願いいたします。)

紙媒体のほかに電子版(PDF)ファイルを用意しましたのでご自分のPCに保存、印刷する事もできます。ファイルについては内容を改変しない限り再配布やリンクにあたって一切の制限はありません。

市民発 千葉版 放射能汚染マップ(表) PDF1.3MB
市民発 千葉版 放射能汚染マップ(裏) PDF1.1MB

(リンクをクリックするとGoogleDriveのページにジャンプするので左上メニューバーの↓をクリックしてダウンロードして下さい)

なお、オリジナルデーターについては当ブログの
土壌調査まとめページをご参照ください。

「しらベル」によるみなかみ町高原千葉村調査結果について

しらベルブログで「みなかみ町高原千葉村のデーターが公開されましたので、これまで公開してきた同時期の群馬県内のHSFデーターに追記、統合して行きます。(土壌などの詳細データーはしらベルHPで公開されている測定結果報告書を参照して下さい)

しらベルBlog みなかみ町「高原千葉村」の放射線量と土壌放射能濃度を測定しました

高原千葉村(みなかみ町)周辺のHSFによる放射線マップ(画像をクリックすると拡大します)
高原千葉村

前回公開した群馬県内HSF測定マップに「高原千葉村」のデーターを追加して1つのkmzにまとめました。(多少重くなっています。)
2013年08月15-16日群馬県HSF測定.kmz

下図はHSFによる千葉村周辺の測定データーと「文科省第5次航空モニタリング」(平成24年6月)によるCs沈着量(Bq/m2)をGoogleEarthにマッピングしたレイヤー(@tkimura6502さん作成)を重ねあわせて表示しています。

文科省 ①第 5 次航空機モニタリングの測定結果、及び②福島第一原子力発電所から 80km 圏外の航空機モニタリングの測定結果について

下図のウグイス色の範囲はセシウム134,137合計沈着量が3万~6万Bq/m2、青の範囲が6万~10万の範囲です。
航空モニタリングの精度もありますが高原千葉村が非常に微妙なロケーションである事が判ります。
chimamura.png

kmzファイルと同様にGoogleFusionTables版も追加更新しました。GoogleEarthが利用できない方はこちらで御覧下さい。
(他のマップと一意性を確保するためマーカーの色区分を変更(統一)しました。)

HSFによる群馬県内放射線マップ(GFT版)

大きな地図でHSFによる群馬県内放射線測定マップを見る

管理棟、宿泊棟前の広場は千葉市による昨年4月の調査で0.3μSv/hを超える地点が確認され同6月に天地返し+砕石の敷きこみなどの低減化措置が公費で実施されり大幅に線量が低下しています。(「除染」自体は評価しますが事故後1年間は放置されたということです。)
ただし未処理な広場周辺部は平均して0.1~0.15μSv/h程度の線量です。
S20130816_054222.jpg

下写真 管理棟裏地表5cm 0.75μSv/h 
建物周辺は特に低減化措置が実施されていないので、2年前に近い状態がそのまま保持されていました。(一部立ち入り制限措置あり)
0945.jpg  
上記箇所については、その後苔等を取り除く清掃作業が行われたと聞いています。

下写真はキャンプ場炊事場付近 キャンプ場は元々山の斜面の岩石を削りとって造成したようで、採土器では全く歯が立たず土壌が採取出来ませんでした。表土も粘土成分がほとんどない透水性のよい砂利で、降雨のたびに降下物が洗い流されて線量が自然減した可能性があります。
M0711_第4炊事場

針葉樹の落ち葉が堆積したキャンプ場の林床 5cm 0.31μSv/h
山側の樹木の汚染度が高い可能性があり、地表部で有意に線量が上昇しています。
M0729.jpg

上写真位置での林床5cm線量 0.314μSv/h
S20130816_072316.jpg

また伐採した剪定枝の束に検出器を近づけると同様に周辺線量より有意に上昇する事が確認されましたので、継続的なモニタリングが必要と思われます。

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クールスポットを探して(HSF篇)-大房岬~三芳村(南房総市)

前回の富津公園に続き南房総市の大房岬(たいぶさみさき)・三芳村周辺をHSFで測定しました。
大房岬公園は「放射能が気になるママの集い」のお母さんたちもよく利用していると聞いています。本来だと夏の海水浴シーズン前に調査したかったのですが遅ればせながら秋の行楽の参考になればと思います。

HSFによる大房岬の放射線量マップ 画像をクリックすると拡大します。
大房岬
今回は地上50cmでの歩行データーと自動車を使用した地上1mの車載測定のデーターを同一のマップに記録してあります。マーカーや色使いは分けていませんがマーカーのピッチ(移動速度)で判別はできると思います。(今後はマーカーの形を変えるなど試行してみたいと考えています)

全行程のGoogleEarth用kmzファイルは以下のリンクからダウンロードすることが出来ます。
2013年09月18日_南房総市.kmz


ウエブブラウザでデーターを閲覧する場合はGoogleFusionTables版を拡大して御覧下さい。

HSFによる南房総市(大房岬・三芳村)放射線マップ(GFT版)

大きな地図でHSFによる大房岬・三芳村(南房総市)の放射線量マップを見る

車載、歩行の連続測定のほか、ポイント毎に静止して5,50,100cmについて15秒間の平均値も測定しています。
  場所 100cm 50cm 5cm
鋸南富山IC出口付近 0.036 0.035 0.040
道の駅富楽里駐車場 0.049 0.064 0.061
大房岬公園南側砂浜 0.010 0.010 0.008
大房岬公園展望台前(草地) 0.026 0.025 0.029
道の駅三芳村(草地) 0.027 0.031 0.026

1)車載測定
車載測定はトヨタカローラの助手席に地表1mになるように検出器を吊り下げ連続して測定しています。遮蔽効果により車内線量は車外より低くなりますが、実 測で求めた補正値を用いて車内線量×1.3を車外線量として表示していますが、車外実測値でないのでご注意下さい。また補正値は停車時の車内、車外の線量 の比較データーから求めたもので走行時での比較ではありません。(トンネル内はGPS衛星を見失うためソフト的に欠測扱いとなっています)

下写真は走行測定時のHSF
CIMG0994.jpg

以下は停止ポイントごとのHSF測定画面のキャプチャー画像です。

①館山道鋸南富山IC出口付近 100cm 0.036μSv/h
S20130918_102922.jpg

同地区では採石場跡地での汚染土処分に反対する鋸南町の環境と子どもを守る会ののぼりがたなびいていました。
CIMG0988.jpg

②道の駅富楽里駐車場 5cm(アスファルト) 0.061μSv/h
S20130918_105830.jpg


2)大房岬公園

広大な敷地内に園地、キャンプ場、ビジターセンター、少青年自然の家などが点在していてとても全部は回りきれませんでした。

③大房岬公園南側砂浜 50cm 0.010μSv/h
S20130918_114255.jpg

③大房岬公園南側砂浜 波打ち際
CIMG0990.jpg

④大房岬公園展望台前(草地) 100cm 0.026μSv/h
S20130918_124232.jpg

④大房岬公園展望台前(草地)
CIMG0992.jpg

全体に非常に低線量ですが舗装部と土との境界や建物周辺などの人工物の近傍ではわずかですが有意に線量が上昇する傾向が確認されたので、上記5ポイントとは別にHSFの検出器を直置きして5分間スペクトルデータ-を採取しました。

下図はスペクトル採取箇所 大房岬公園草地
Spectra1.png

下図はHSFで記録したスペクトルデーター(CSVファイル)をExcelに読み込んで片対数表示に変更したものです。測定時間が5分(300秒)なので 10カウント=2cpmになります。(黒線は10ポイントの移動平均)
taihusamisaki.png
線量当量は0.02μSv/h程度と非常に低線量ですがCs134,137のピークが確認され全くの「無汚染」というわけではないことが判ります。


3)道の駅三芳村
HSFによる三芳村周辺の放射線量マップ 画像をクリックすると拡大します。
三芳村

⑤道の駅三芳村(芝地) 50cm 0.031μSv/h
S20130918_143447.jpg

大房岬公園と同様に上記箇所でスペクトルデーターを5分間採取しました。
CIMG0995.jpg

miyoshimura.png
線量当量は0.027μSv/hですがCs134、137のピークは大房岬公園と比較するとあまり明瞭ではありません。

駐車場(アスファルト)に堆積物があるので測定しましたが0.056μSv/h(5cm)とわずかですが周囲より上昇するのは確認しました。
CIMG0996.jpg

測定によって提示できるのは数値だけで、なにがしかの価値観を提供しようとするつもりもありません。この結果について「わずかでもあるのが判るなら...」「注意すれば子連れでも」と見る方によって受け止め方は異なると思います。あえて言うなら「違って当たり前」というのを個人的な意見として表明しておきます。

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