子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

花見川区の檜(ひのき)の葉は300Bq/kg

24年度(今年4月~5月)の調査結果は千葉市HPにありました。
千葉市HP 植物系ごみ(刈草等)の放射性物質測定結果について

ただし23年度分の測定結果については引き続き公開を求めていく予定です。

ご自宅の土壌調査に協力していただいた、緑区、花見川区の2軒から庭の植木の葉を提供していただき放射能濃度を測定しました。
木の葉の放射能濃度(Bq/kg)
品目 採取地 Cs137 Cs134 Cs合計
児の手柏(葉) 緑区おゆみ野南 71 54 125
なんてん(葉) 緑区おゆみ野南 N.D N.D N.D
ひのき(葉) 花見川区花園町 174 133 307

上記の数値は採取した木の葉を植木バサミで細断し1L マリネリ容器に詰めEMF211γ線スペクトロメーターで30分測定した結果によるもので、300Bq/kgのヒノキにシンチレーション線量計やガイガーカウンターを近づけてもバックグラウンド線量とまったく区別がつきません。

児手柏(コノテガシワ)はセンジュとも呼ばれる中国原産のヒノキ科の常緑針葉樹で、家庭の生垣や公園樹木として利用されているありふれた植木です。
今回葉採取した庭の土壌放射能濃度は73Bq/kg(緑区)、630Bq/kg(花見川区)と9倍の差がありますが、木の葉については3倍弱の差しかありません。
左が児手柏、右の葉ですが、形状は非常に似ています。松葉の様な樹脂はありませんが形状的に付着物が滞留しやすい=落ちにくいのではないかと思われます。
konotegasiwa25.jpg Chamaecyparis_obtusa2.jpg
    児手柏の葉          ひのきの葉

サンプルが2点しかないので推測の域をでませんが、
児手柏と同時に採取したなんてんの葉は同じ常緑樹でも「不検出」となっていることから、児手柏、ヒノキで検出された放射性セシウムは昨年3月の直接の降下物か、風による地表の降下物の再飛散によるもので、土壌から吸い上げた可能性は低いと考えています。
こうした木の葉、剪定枝は「燃えるゴミ」として焼却処分されているのは周知の通りですが、東葛地域のような高濃度でないにしても大量に集積したものを焼却すれば、焼却(飛)灰の放射能濃度は格段に高くなります。

実は千葉市都市局公園管理課では公園などの剪定枝の放射能濃度測定(ゲルマニウム半導体検出器)を行なったと聞いていますが、結果はHPなどで公開されていません。
まもる会では情報の公開(開示)を求めていますので、結果がわかればあらためてお知らせします。
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ドイツ公共テレビ第一放送ARDの取材を受けました

まもる会会員の方から「ドイツ公共テレビ第一放送の取材クルーが土壌測定を行なっている市民団体を探している」という連絡をいただき急遽取材を受けることになりました。

みはる野、こてはし台での取材を提案したのですが、時間の関係で「しらベル」近くの中央区本町公園で土壌を採取し、そのまましらベルに持ち込んで測定を行いました。

SIMG2642.jpgSIMG2641.jpg
  本町公園での取材クルー         彼らが持参した表面汚染計

本町公園は以前の土壌調査で469Bq/kg(草地)が確認されていますが、今回は砂場の砂と植栽付近で検出されたマイクロスポット(地表部 0.33μSv/h)の土砂まじり枯葉を採取しました。

SIMG2653.jpgSIMG2652.jpg

測定が完了するまでの間インタビューを受けましたが、狭いしらベルがごった返して大変な騒ぎになりました。
右上は取材に協力していただいたお母さんたちと取材クルー、しらべルのスタッフの記念撮影です。

20110520193020.jpg

昼食をはさんでの取材だったので(「おいしい日本そばが食べたい」というリクエストがありました)取材クルーの人たちとから逆にお話をうかがうことが出しました。
彼らがしらベルのPCを操作して見せてくれたのが上のチェルノブイリ原発事故によるドイツ国内の汚染状況です。
事故後25年を経過しても高汚染地域ではきのこ、鹿肉などの野生動物の肉は食べられないなど、深刻な被害を受けたドイツとフランスとの原発に対する温度差や、事故の影響をできるだけ小さく見せようとして情報操作するやり方は政治体制や歴史性に関係なくソビエトや当時のドイツ政府も同じだった、など貴重なお話もうかがうことが出来ました。

肝心の測定結果ですが、彼らが「シブヤにではもっと大きな数値がでた」と言っていた土砂混じりの枯葉が1800Bq/kg 砂場の砂が110Bq/kgでデーターシートは取材クルーに手渡しました。
明日27日は水元公園を取材し番組は現地の来週月曜日に放送されるそうですが、内容など判りましたらまたお知らせします。

CsIシンチレーターとGMCLogger(訂正記事)

前回の記事でGMCLoggerのテスト内容について大変なポカをやらかしたので、訂正記事を起こしました。GMCLoggerの作者の GpViolin さんにはお詫びいたします。またご指摘いただきた宇都宮泰様には感謝します。
今後GMCLoggerには時系列?グラフの作成機能を追加したバージョンアップが予定されているようで期待しています。

前回のテストで線源として使用したマントル(トリウム)の線量をMrGammaとエアカウンターSでの測定結果から、1μSv/h程度とした場合以下の例から

921(cpm)÷920(GM管換算係数)≒1.0011(μSv/h) 
となりcpm→μSv/hへの換算が可能です。「GM管換算係数を1以下にする必要がある」という前回記事の内容は完全に感違いというか間違いです。

CsIシンチレーター+GMCLoggerのマントルでの測定結果
Akizuki1x1Gmcl_thorium.jpg

上記の条件(設定)のままで室内のバックグラウンドを測定してみました。

CsIシンチレーター+GMCLoggerの室内バックグラウンドの測定結果
Akizuki1x1Gmcl_BG.jpg

上の定確度計測の結果から
43.5(cpm)÷920(GM管換算係数)≒0.0473(μSv/h)
となり前回記事のMrGammaでの測定結果0.045μSv/hとほぼ一致します。

cpm→μSv/hの換算係数は検出部や回路定数、あるいはGMCLoggerの「しきい値」を変更した場合は再度実測値から求めなくてはなりません。

放射性物質が壊変してγ線を放出するのは確率的現象でポアソン分布にならうので、任意の時間でのカウント数がNの場合、その標準偏差は√Nなので
N ±√N となります。
従って計測時間が同じならカウント数が多い方精度的に有利で
N=100 の場合 √100=10  100 ±10 (10%)
N=10000 の場合 √10000=100 1000 ±100 (1%)
とばらつきが小さくなります。

「しきい値」を下げたり、アンプのゲイン(感度)を高くするとカウント数は増えますがノイズを拾うようになると精度が低下するので自ずから限度があります。
ただし、宇都宮さんによると1cm角のCsIシンチレーターだと3000cpmくらいだそうなので、1/3程度の実力しか出ていない事になります。(しきい値を下げ2000cpmくらいまでリニアにカウントするのは確認しましたが、あとはきちんとしたノイズ対策が必須だと思います)

作ってまなぶ?放射線(ガンマ線検出器) その3 線量計の試作

(1)空間線量計測ソフト GMov(Windows用試用版)

前回の記事で自作した検出ヘッド(秋月シンチ+フォトダイオード)とプリアンプの空間線量計への流用という話をしましたが、要は検出器(シンチレーターならガンマ線が検知した時に発する蛍光)が出す電気信号(パルス)の数を数えて適当な係数を掛けて線量当量(μSv/h)に換算すれば良いわけです。

と言うのは簡単ですがプログラム(コード)を書くスキルがない、スマートフォンも持っていない身としてはPCで動作する既存のソフトを探すのが先決です。

そこでまず思いついたのが以前紹介した名前の通りガイガーカウンター(GM管)をターゲットして開発されたGMCLoggerです。パラメーターを(本当に)適当に選択すると下図の様にシンチレーターからのパルスを数えて1分おきに集計(cpm)してくれるので、それだけでも十分なのですが、欲を言うと線量当量が143μSv/hとか恐ろしい数字になっているのは「換算係数」が「1」以下に設定できないからです。(文字通りカウント数がGM管とは桁違いのため)訂正記事を書きました)

GMCLogger.jpg

話が前後しましたが、今回の測定は以下の機材を使用しています。
検出ヘッドCsI(Tl)シンチレーター(1cm角 秋月電子)+S6775(浜ホト)
プリアンプ自作
USB音源ENERMAX  AP001(48K  16bitサンプリング 96kサンプリングではGMovがカウントしませんでした)

Si PINフォトダイオードの検出部とスマートフォンのマイク(AUX)入力を利用したiPhone、Android対応の計測アプリはPocketGeiger用をはじめGeiger BotやGMovなど多数ありますが(しつこいですが)スマートフォンを持っていないのでは手も足も出ません。
ところが時々拝見しているチャッピーさんのブログでGMovのPCでのスクリーンショットらしきものを見かけたのでさっそく調べてみました。

GMov は(株)K&F Computing Researchが販売しているPINフォトダイオード検出器と一緒に配布されているソフトウエアです。(iPhone用は無償)
gamov_ipod.jpg

配布されているWindowsPC(intel x86)用GMovはあくまで「試用品」で正式にサポートされたものではありません。現状では簡単なドキュメントだけで「取扱説明書」もありません。iPone用GMovの取説はありますが、画面構成や操作はかなり異なっているので参考程度と考えてください。
というわけで利用される方は以下のK&F Computing Research社のHPで免責事項など確認の上Your Own Risk でお願いします。

K&F Computing Research Co. HP

したがってアプリの説明は、とんでもない勘違いをしているかもしれないので書いてある事はあまり信用しないでください。
設定値(パラメーター)の調整の為にMrGammaやエアカウンターSとの比較を行いましたが、あくまで「現物あわせ」です。(日立アロカのサーベイメーターと標準線源を使用した「鳴き合わせ」は「標準化」であって「校正」ではありません。)

最終的にfixした条件で実際にバックグランドや線源をを測定したのか以下の結果です。
GMov6.jpg
GMov+秋月シンチ(1cm) バックグラウンド 0.05μSv/h

アプリの画面は6画面のタイル構成になっていて左上の左側の数値がカウントレート(cpm)と線量当量(avg=移動平均?)ですが時定数などは不明です。(右側が積算カウント数 その下の線量当量は?)

SOUND LEVELはrms(実効値)とMax(尖頭値?)でMic Input を[m]キーでゲインをデクリメント(減少)[M]キーでインクリメント(増加)させると変化します。(アプリ付属のReadme-j ではrmsが1.5%以上になるようにするようにMic Input を調整するよう指示があります)

右上段が信号モニターで黄色の線が 「しきい値」で左下段のThresholdを[t]キーでデクリメント[T] キーでインクリメントすると増減しカーソルが上下に動きます。先ほどのMic Input とThresholdとの組み合わせでカウントレートが決まるのですが、この辺は試行錯誤です。(rmsの2倍をしきい値にしましたが特に根拠はありません)
た ぶ ん cpm→μSv/hの換算係数が「Slope」 ではないかと思いますが、設定値を変更したら「r」キー(Reset)を押して反映させ数値の変化をみます。

上の設定だと 828cpm/[μSv/h]  つまり828カウント/分で1μSv/hになるようです。
WINDOWS-PCとの接続完成、ネットワーク化

1cm角のシンチですがざっくりエアカウンターSの28倍の感度です。(7/25追記)

左中段のグラフは実カウント数(cpm)、カウント数の移動平均、カウント数の積算値の時間経緯(横軸)を示したもの(最小目盛60秒)で非常にわかりやすいもので、これだけでGMovは「買い」です。

なおエアカウンターSは0.05μSv/h以下の数値がでないのでバックグラウンド測定についてはMrGammaを使用しました。

SMG2618.jpg
MrGamma バックグラウンド  0.045μSv/h 

Cs137標準線源
GMov4.jpg
GMov+秋月シンチ Cs137標準線源 0.34μSv/h(0.30)

SIMG2625.jpg
エアカウンターS セシウム137標準線源 0.36μSv/h

左側のアルミテープを巻いたものが1cm角のCsIシンチレーターです。


トリウム線源(マントル)
GMov5.jpg
GMov+秋月シンチ マントル(トリウム線源)0.95μSv/h

SIMG2629.jpg
エアカウンターS マントル(トリウム線源)0.94μSv/h

結果をざっくりグラフにしてみました。
akizukivsEC-S.jpg
エネルギー校正補償など洒落たことはしていませんが、一応使えるレベルには達しているように見えます。
あとは検出ヘッド、アンプ、電池を一体化してケースに収めて持ち歩けるようにしてタブレットPC(スマートフォン)と接続すれば屋外使用も十分可能だと思います。
GMovの時間経過グラフを見ても線量変化を検知(立ち上がり)が非常に早いので、数値は多少いい加減でもマイクロスポットを手早く検出してポイントごとの正確に線量はMrGammaやエアカウンターで測定するといった使い方を想定しています。

現在の検出部はスペクトルが取れる様に分解能を重視してシンチレーターの発光強度と出力電圧が対応するように「比例計数モード」で試用していますが(パルス幅は100μSec程度)空間線量測定に特化してパルス数を数える「計数モード」ではそこまで必要ありません。

無理に帯域を延ばさず出力パルス幅を広く(整形)して安定して検出できるようにする、USB音源のAGC(AutoGainControl)を利用してノイズを圧縮するなどの処理が有効かもしれません。

<参考資料>
Horiba Technical Report 「ヨウ化セシウムを使った放射線サーベイメーター (PA-100)」


(2)1cm角CsIシンチレーターについて

1cmシンチレーターといっても前々回の記事で使用した5mm角と大きな差があるわけではありませんが、今回経時変化や信頼性からフォトダイオードとの接着はUV硬化型接着剤「ピタガラス」を使用しました。
CsI結晶はNaI結晶ほどではありませんが潮解性(空気中の水分を吸収して溶解する)があるので水分と反応する接着剤は好ましくありません。(特に瞬間接着剤を使って「白化」したら目も当てられません)

SMG2617.jpg
右上が1cm角のCsI結晶と接着するフォトダイオード、右下が日亜化学の紫外線LEDです。

SIMG2622.jpg
上記の様にCsI結晶は潮解性と若干ですが毒性があるので素手で触らず「ピタガラス」を塗布したらクリップで固定して紫外線をあて硬化させます。(念のため30分程度照射 幻想的で思わず見とれてしまいますが直視すると危険です。)

1cm角シンチレーターの実力は後日確認したいと思います。

高線量の焼却灰について(勉強会報告)

7月のまもる会勉強会の報告
高線量の焼却灰について

20101106_601638.jpg 武笠 紀子さん (元松戸市議)
 千葉市出身 県立千葉高校、千葉大教育学部卒
 元小学校教員 ・元小金北小学校PTA会長
 2002年11月から2006年10月まで松戸市市議会議員を務める
 関さんの森を育む会代表
 その他、まつど雨水の会、生ごみの資源化を考える会など
 多数の市民活動団体で、持続可能な社会を前提とした、
 住民本位の地域づくりを目指して精力的な活動を行っている


松戸市の元市議、また「関さんの森」をまもる活動など環境問題に長年に渡り取り組んできた武笠さんをゲストにお呼びして、松戸市など東葛地区の高線量焼却灰問題についてお話をうかがいました。
焼却灰問題は千葉市も人ごとではなく、ブログの読者の方から詳細なメモ(資料)を送っていただきましたので引き続きブログで紹介していきたいと思います。
(なお、8月の勉強会はお休みして9月から再開しますので是非ご参加ください)


千葉県北西部の自治体では焼却灰を処理出来ず、清掃工場などに保管しています。これらの行き場のない高線量の焼却灰の一時保管場所として我孫子市と印西市にまたがる手賀沼終末処理場に施設を作るということを県知事が表明しました。今回はこれらのことなどを中心に松戸市の状況を話していただきました。

汚染状況重点調査区域として

松戸市は汚染状況重点調査区域として指定されており、松戸市除染計画および放射能対策総合計画を策定しています。千葉市と比較しても数字的にかなり線量も高く、放置していれば若い方たちが市外に引っ越してしまうなど市としてもきちんと取り組まざるを得ない状況です。
除染計画の概要は次の通り。
・今年8月末を目処に子ども関係施設および小学校の空間放射線量を毎時0.23マイクロシーベルト未満にすることを目指す
・一般住宅は小学生以下の子供のいる住宅を優先する。
当初は秋に運動会が出来るよう8月末を目処に学校は除染をする計画だったものが、熱中症などの対策の為、ほとんど6月に運動会を実施したとのことです。

焼却灰の「仮り仮り置き場」
Scan10036.jpg

2ヶ所ある清掃工場のうち、操業40年のクリーンセンターは地元との約束でプラスチックは燃やさないことにしているため、昨年の7月には飛灰から47400ベクレル/Kgと基準の8000ベクレルを大きく上回るものが出ており、今年5月段階でも約2万Bq/Kgと報告されています。
松戸は市内に埋め立て処分場がないため、他市に排出していましたが、原発事故以後秋田県に出したものから国基準をうわ回る放射性セシウムが検出され返却されています。それ以降は基準を下回ったものも受け取り拒否をされているとのこと。
8000ベクレルを超えるものは,「指定廃棄物」として国の責任において処分されるわけですが、引き取りもいつになるか判らず、県の一時保管所も地元の反対があり未定の状態。現在市内に仮置き場のための仮置き場、「仮り仮り置き場」の候補地を検討中とのことです。

4台の食品放射能検査器 

農産物の検査2台(ドイツベルトールドテクノロジー社製ガンマ線スペクト李メータLB2045)、給食食材とまるごとミキシング調査2台(日本・テクノエービー社製TN300Bベクレルモニター)で計4台で検査。
また市内在住者、事業者の方対象に販売目的の市内産農産物、家庭菜園等の野菜果物等持ち寄ったものについては農政が無料で測定しているそうです。

〈関連記事〉
6月の勉強会(ごみ焼却問題)の報告
下水汚泥(焼却灰)の放射能濃度
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