子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

南房総測定マップ(クールスポットを探して)

2012.1.2追記
勝浦市以南の測定結果を追加しました。印象論ですが大網白里は海浜を除けば千葉市内(南部)と同等、南下するに従って単調に線量が低下と予想しています。(御宿町と浜金谷以南の内房が未計測)


9月以降にクールスポットを探して九十九里、鴨川、館山などの海岸線の測定を行って来ましたが、12月の大網白里、南房総市の結果を追加して別マップにまとめました。

いつもながらですが、「お子さんを遊ばせて良いかどうか?」は各個人の判断(価値観)によるので、このマップが「安全、危険」という判断を提供したり、保証するものでない事はご理解下さい。
このマップデーター(数値)を改変しない限り、どのように再利用する事も妨げませんが、運用した結果については利用者が負うものします。


より大きい地図で南房州放射線測定マップを見る

データーの一覧(html形式)

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勝浦市鵜原(鵜原理想郷 1m)       勝浦市守谷海水浴場(砂浜 1m)

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「道の駅南房パラダイス」植栽(1cm)   白浜町滝口(砂浜)屋外での最低値(1cm)

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野島埼灯台突端部(50cm)         千倉町南朝夷(公園滑り台下 1cm)

今回はこれまで測定してきたデーターに南房総市、館山市の測定結果を追加しました。
0.01~0.02μSv/hといった低線量の「自然放射能」レベルの測定には(できれば5分以上)時間をかけたいのですが日程の都合で通常の2分計測の結果だという点はご了解下さい。
これらの地域も公園の滑り台下、ブランコ下の地表部分では2~3倍の濃縮が起きている(と言っても0.07μSv/h程度)ことから原発事故と全く無関係ではないことが判ります。

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クールスポットを探して(2)大網白里、蓮沼
クールスポットを探して


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幕張西第2公園周辺の放射線測定を行いました

(1)幕張西公園の測定結果

美浜区の高層住宅にお住まいの方から、お子さんを連れて利用している幕張西第2公園について測定依頼がありました。(千葉市による美浜区内の公園の測定ポイントからは外れています)
あわせてご自宅内の放射線量が知りたいという要望もあり調査を行いました。


より大きな地図で9-12月放射線測定まとめMapを見る



テニスコートフェンス前の「吹き溜まり」や公園外の側溝で地表部を含め線量が上がる傾向が見られましたが1m線量は0.1μSv/h(平均) 程度で、周辺を以前に測定した結果とほぼ同じ数値が確認されました。

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幕張西第2公園グランド(左上)と公園外の側溝(右上)

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地表部でRADEX1503とMrGammaの指示値(左上)と歩道の資材置き場フェンス前1m(右上)

今回依頼された方もガイガーカウンターを購入しご自宅や周辺の放射線量を測定しておられますが、以前紹介したみつわ台や市川市の方と同じく「自宅内の線量が高い(0.1~0.14)、外と変わらない」という疑問があり、MrGammaとの比較をしたいというのが今回依頼された動機の一つだとうかがいました。

「まもる会」でも個人住宅については過去数十件の調査を行って来ましたが高層住宅については前例がないため、お言葉に甘えてご自宅にうかがいました。
例のごとく個人情報に関わらない概略の公開について許諾をいただきましたのでご了解下さい。

まずベランダ(屋外)は0.04~0.05μSv/h(1m)ベランダ床部は0.03μSv/hという数値で単純に地表から離れるほど線量が下がると考えて良いと思います。室内はベランダとほぼ同等で、このくらいの線量になるとコンクリート中のカリウム40(K40)の影響を考慮しなくてはならないのかもしれません。
RADEX1503ではやはり0.1以下の数値は表示されませんでしたが、左上の写真の様に地表部分などの0.2μSv/h以上についてはよく一致しているように見受けられます。

(2)低線量時のガイガーカウンターの表示値について

まずシンチレーション検出器とガイガーミュラー管の表示値の差異は検出原理によるものであって「優劣」とか「価格」で評価するものではない事は最初に書いておきます。

原発事故で放出された核種はセシウムだけではありませんし、セシウムはガンマ線だけを出すわけではありません。ただし、紙やプラスチックでも遮蔽されてしまうα線やβ線に比べ100mも飛ぶγ線は検出しやすく(貫通力が高い為に補足しにくい面もあるようですが)特に、シンチレーション検出器はある範囲のエネルギーのガンマ線だけに特異的に反応します。
したがって原発事故由来の放射性物質の拡散状態や放射線の強度分布を確認するには、シンチレーション検出器の線量計を用いてγ線の空間線量を測定するのが一番容易である、ということですが「それだけで良い」「他の方法は間違い」という話とはイコールではありません。

Q1.報告される核種が131I, 134Cs, 137Csばかりなのはなぜですか。

「ガイガーカウンター製作ワークショップ」の宇都宮さんの

ガイガーミュラー管の複数接続についての考察 

の「前説」の部分は(かなり難解ですが)非常に参考になります。

ガイガーカウンターのいわゆる「下駄」(シンチより0.04~0.07程度高く表示)については熱雑音や回路上の問題、あるいは「β線を拾うから」といった通り一遍の解説だけでは説明がつかない(少なくとも個人的には納得できない)のでデーターを取ってみたいと考えています。
もし可能なら1週間程度ガイガーカウンターを貸し出していただける方がいらっしゃったらご連絡いただきたいと思います。(送料は当方負担で、万が一テスト中に破損したら当方で弁済いたします)

以前国民生活センターでのガイガーカウンターの評価について触れましたが「宇宙線」の影響の有無を確認するなら(15mm程度の鉛板のへなちょこな遮蔽では問題外)大江戸線の飯田橋駅で鉛箱に入れた状態で表示値を見てみたい思います。

千葉市内土壌調査プロジェクトを立ち上げます

メーリングリストでは告知済みですが、「守る会in千葉」として千葉市内の土壌調査を行うことになりました。

原資としては市民ネットワーク千葉県が公募した市民活動支援の「元気ファンド」に応募し、公開プレゼンでの評価を経て選定されましたので、その助成金をあてます。

とりあえず40万で公園、緑地など20ヶ所程度の調査を行い、その後個人住宅、私有地、民間企業の所有、管理地などを対象に協力してくださる個人、団体(企業)を募りたいと思います。

調整池については千葉市下水道維持課の許諾を得て担当者立会のもと、12月13日にみはる野調整池、こてはし台調整池について土壌の採取を行ない、風乾後(財)千葉県環境財団にゲルマニウム半導体検出器による精密測定を依頼してあります。(結果は年明けに通知される予定です。)

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みはる野調整池と採取した土壌(右上)

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こてはし台調整池 市担当者立会で採取ヶ所の線量確認 1.17μSv/h(1m)

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採取した土壌(こてはし台調整池)と風乾後(右上)

また公園については千葉市公園管理課に申請書を提出し許諾を受けました。今後(1月)同様に市担当者立会のもとに土壌の採取を行う予定です。

以下は公園管理課宛提出した「土壌測定の趣旨説明」です。

土壌調査について
1.目的
福島原発事故による放射性物質の拡散状況については文科省航空機モニタリング等により調査が進んでおり、同調査によると千葉市北部は1万~3万ベクレル平方メートルとされています。
この間千葉市による調査をはじめ、空間線量については調査が進んでおりますが、降下物が最大だったとされる3月、4月の千葉市内の状況については日本分析センター以外のデーターが存在しないのが実情です。
土壌調査の主たる目的としては、3月時点以降の放射性物質の影響を推定し、今後の空間線量の低下の見通しや対策などの基礎資料を得るために行うものです。

2.調査内容
主には花見川区、稲毛区、美浜区など文科省航空機モニタリングにより、空間線量が「0.1~0.2μSv/h」とされた区域について行う予定です。他の区域については参考程度です。
①調査点数
 公園・緑地等20点程度、この他民有地についても希望を募り実施します。
②調査場所 
詳細は検討中ですが、裸地、草地などで土壌の人工的な攪拌が少ないと思われる平坦な箇所等。
③採取方法
いわゆる「文科省方式」で5m×5m程度の範囲から5点程度を地表0-5cmの深さから採取します。(地表を剥ぎ取るようにして行い極端な凹凸ができないよう採取後は周囲をならしておきます。)
④採取量
約1L(1kg)程度。測定後は採取場所に戻すことを原則としますが、検査機関によっては返却(輸送)費用が派生するため、処分を依頼する場合があります。
⑤分析方法と公開
分析機関に依頼しゲルマニウム半導体検出器、またはNaI(Tl)スペクトロメーターにより行います。結果は公開を原則とします。求めがあれば千葉市当局にも写しを提出します。

  子どもを放射能からまもる会in千葉
        代表 長谷川弘美

 
参考資料
福島県内モニタリング状況確認結果について(報告)原子力安全委員会事務局

土壌放射線測定簡易マニュアル(暫定版)福島県農業総合センター

各地の市民測定所一覧

すでに当会ブログのリンクに「市民測定室」のカテゴリを追加していくつかの測定所を紹介していますが、
放射能測定準備室@信州で公開しているデーターを基に使用装置、運営主体、料金などの情報を追加して各地の市民測定室の一覧を作りました。 未完成で間違いなどあると思いますが、情報やご指摘などあれば是非お願いします。


大きいシートで市民測定室一覧をみる

福島県を中心にこれだけの測定所(装置)がボランティアベースで運営されていますが、その多くが、企業、大学関係者、クラリッドの様な海外の団体の支援によって設立されたのも重要です。
特に「TEAM二本松」による粉ミルク汚染の検出は画期的な出来事で、すでに行政、政府も「素人測定」などと無視できない影響力を持っていると思います。

使用装置については以前作成した食品検査装置の一覧を参照して下さい。


より大きいシートで食品検査器比較を見る

柏のベクミルを訪問しました

放射能測定器レンタルスペース「ベクミル」は皆さんご存知だと思いますが、市民ネットちばの湯浅美和子市議からのお誘いがあり12月22日に訪問しました。
当日はベクミルの定休日で、代表の高松さんからお話をうかがうことが出来ましたので、ハードウエア(測定)がらみの話はほどほどにソフト面での話題を中心に紹介します。

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柏駅東口から徒歩10分程度のベクミル。内部は白を基調とした広くて明るい
スペースで、高松さんの意向で子連れのお母さんたちが入って来やすい
ように「実験室風」のイメージは避けたかったとの事です。

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隅には保育スペースとゲーム機が設置されていました。右上が作業スペース
で、容器が汚染されないようビニール袋に入れた「なめこ」を詰めて重さを測り
ます。(赤いテープがついた容器は土壌専用)

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左上が今回使用させていただいたLB2045の表示装置と手前の遮蔽体(銀色
のお茶筒のようなものがNaIチンチレーター)右上がベクミルでレンタル
しているもう一つの機種LB200で左の円筒形の遮蔽体に試料を入れます。

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マリネリ容器をセットして試料重量をタッチパネルから入力し測定スタート
ですが、20分ほどかかるのでその間代表の高松さん(右上写真の左端)から
お話をうかがいました。

利用者について
・開設にあたって苦労したのは近隣との関係。
・「放射能」という言葉は近隣商店にとってマイナスイメージだが大家さんの理解があって開設できた。
・今では積極的に商品を持ち込んで測定しているお店もある。

・当初近くのお店で買ってそのまま持ち込む人がいるかと心配したが、ほとんどなかった。
・スーパーで買った魚を測定して不検出でも次の日に同じものが買えるわけではない。
・家庭の主婦は買ったものを捨ててまで調べようとはしないようだ。

・柏の利用者の平均年令は60才台?(家庭菜園利用者)逆に上野ベクミルは若いお母さんが多い。
・上野は消費者中心だが柏は両方いる(地域によりニーズが異なる)

・夕方以降は非消費者(生産、流通)専用時間帯にしている
・放射能問題では消費者、非消費者(生産、流通)と180度立場が違う→同じ場所で測定は無理
・商店の人が品物を持ち込んでNDでなかった時、「あの店の品物が...」という噂だけが広がるのは避けたい
・ベクミルに来る生産者、商店の人は「出たら出荷しない、売らない」志の高い人たち、そういう人たちを守りたい

・幼稚園、保育園の利用(芋掘り遠足など)、レジャー施設の管理者などからの依頼もある
・家庭菜園の利用者からは土壌の持ち込みが多い
・土壌や匂い物(にんにく、ネギ)の前処理(充填)は外でやってもらう
・土は乾燥状態が基本、線量計でスクリーニングして1μSv/h以上は断る
・これまで高線量の土壌などを途中で捨てるようなトラブルはない

ベクレルのスタンス
・操作は全部お客さんにやってもらう(問題が起きた時の免責の問題)
・スタッフは説明はするが手を出さない 
・「分析機関」ではないので記録(専用プリンター)は出さない
・そのかわりデジカメ用photoプリンター(有料)をおいて、お客さんが写真を撮って帰る。
・測定結果写真を展示している「道の駅」などのお店もある
・写真用に「10ベクレル以下は意味が無いという表示」を入れた

・放射能は体重計のようにぴたりと出るものではない、ファジーなもの
・検査機関ではなくレンタルスペース、「大丈夫かどうか」は当人の判断

LB2045について
・LB2045は0.35Lで20分計測
・パソコンをつなげれば高度な解析が可能だがお客さんには操作不能
・精度を求めるとエンドユーザーから遠いもの(分析機関)になってしまう
・LB2045はエンドユーザーが操作可能なギリギリの機種

・ヨーロッパ製はCS137のみ対応、日本でソフトを改良(補正係数)
・バックグラウンド測定は週1回(1日) 
・メンテは年1回2,30万程度 今はドイツに送っているが、日本でも?
・コンタミ(汚染)についてはそれほど厳密ではないが1測定ごと拭き取りしている

運営形態など
・当初NPO法人を目指したが時間がかかるので株式会社→レンタルスペースへ
・こうした事業ははじめるタイミングが重要
・スタッフは説明と電話対応で4人以上、経営的には赤字
・当初は2人くらいで考えていたが、やはり説明、応対に時間がかかる
・今後は粉ミルクをロット買いして検査したものを売るなどを考えている。

高松さんのお話をうかがって自分のやりたいこと、目指すもののイメージやポリシーが鮮明で、機器の選定から運営まで一貫してよく考えられているのが判りました。
放射能は測定値の評価も難しいし「何が安全か」の判断はさらに難しいからこそ「自分で測る」「結果を自分で判断する」そのための「お手伝い」というのがベクミルのスタンスだと思います 。(特に近隣や生産、販売側の利用者に細心の配慮をしていることが印象に残りました。)

「赤字」というのは以外でしたが、高松さんはソフトウエア開発が本業なのでWeb予約システムを使えば簡単に人件費は削減できるはずですが、高齢者には敷居が高くなるし、なにより「思いを受け止める」という目的から外れてしまうのでしょう。(本来こうした公共的な事業は自治体がやるべきことなのですが)

ポリシーは鮮明ですが実現のためにはとても発想が柔軟で、適度にアバウトという高松さんには大いに共感しました。

で、測定した3検体の肝心の?測定結果ですが
デイスプレイの左側の数値がセシウム合計量、右側がK40(cps)です。
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千葉県南部の土壌 33Bq/kg    千葉市花見川区北部の土壌 2400Bq/kg

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スーパーで入手した長野産「なめこ」8.2BqですがN.Dと判断して持ち帰り
美味しくいただきました。

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