子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

「ママの集い」とリンクして地域の測定をしています

10月28日に開催された「ママの集い」で「まもる会in千葉」への測定依頼が沢山あり、今後予定を調整しながら順次進めていく予定です。

(1)えごだ南公園、はざま公園(稲毛区小仲台)


第1弾ととして「ママの集い」終了後に集いに参加したお母さんと稲毛区の公園の調査を行いました。
1箇所ごとに時間をかけ「ママ目線」で気になる所をピックアップして測定しながら、お子さんの外遊びの事、食べ物の事など話しながら測定していきました。普段お母さんたちが心配している事がよくわかますし、思わぬ発見などもあり、私達の会にとっても有意義な活動だと思います。
お母さんたちも大変よく勉強されていて、針葉樹と広葉樹の落葉の放射線量を比較して後者のほうが高いことが判り私たちもとても参考になりました。
データーの詳細は10月分まとめの10月28日分をご覧下さい。

(2)宮ノ谷公園、穴川中央公園(稲毛区穴川町、宮野木町)


同じく稲毛区のお母さんからご自宅とお子さんを遊ばせている公園の測定について依頼があり、宮の谷公園と穴川中央公園(稲毛区役所隣り)の測定を行いました。

穴川中央公園は以前検見川町の山口さんがアスレチックの測定をされていますが、今回は児童公園について砂場、遊具の下、ブランコ下、滑り台下、落葉の上などを細かく測定しました。

穴川中央公園(児童公園)測定結果 (μSv/h)
1cm100cm
公園中央 0.120.13
その他0.11~0.21-


宮ノ谷公園に隣接している宮野木保育所は6月の千葉市による測定で0.2μSv/h以上が検出された場所であり「まもる会」でも以前測定を行なっています。
今回すべり台下などに使われている人工芝(マリンスタジアムの張替えの時のものをリサイクルしたものだそうです)で比較的高い数値の部分がありました。
宮ノ谷 宮ノ谷測定値

測定中に近隣の住民の方にも熱心にご覧になっていただき測定人工芝が設置されたのが3.11以降ではないかなど情報も頂きました。また「ここも見てみたら」と的確な指示もあり以下の結果をまとめる事ができました。

宮ノ谷公園人工芝測定結果(μSv/h)
測定位置地表の状態1cm100cm
石滑り台下人工芝(1)0.440.14
人工芝(2)0.33-
中央下り坂人工芝0.48-
0.07-
ブランコ下人工芝0.29-
0.07-

程度の差はあれ周囲の土より人工芝の方が放射線量が高いことが判ります。原因としては放射性物質が地下に浸透しない、土壌に比べて水がたまりやすく動きにくなどの理由があるかもしれません。
結果については住民の方にもお知らせしましたので、自治会等でも検討していただけたらと思います。

(3)感想など
私たちの測定は行政の不備をおぎなう形でできるだけ多くの地域の測定を行い、結果をマップで公表する事を主眼にしてきましたが、いつも「測定するだけ」にならないかという心配はあります。そのため陳情、請願などを通じて行政への働きかけを行なってきましたし、今後も継続していきます。
ただ、やはり私たちの立場はあくまで「住民参加」の調査だということもあらためて確認しました。
お子さんも参加したり、住民の方と話し合いながらで、1日で沢山測定するという「効率」とは無縁ですが、むしろそのほうが大切だと痛感します。

また、今回の調査で高い数値がでても皆さんが冷静に受け止めておられるのが印象的でした。特に若い子育て中のお母さんたちが知りたいのは身近な子どもたちが暮らし、遊ぶ地域の情報です。行政も公園等計測が進められていますが、線量の高いところへの明確な姿勢を打ち出すべきです。また市民が測定して高い値がでた所は再調査するなどきちんと対処し協力すれば協力してもらえるパートナーとして考えていただきたいと思います。


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天台スポーツセンターの測定結果とプチ・スポット

園生市民の森の調査にひき続き大規模平面について空間線量と地表部の傾向を確認するために30点ほど測定を行いました。


測定結果の詳細については以下のリンクをクリックして参照して下さい。
10月の測定結果一覧

測定中も草刈り、落葉あつめなどの清掃作業が行われていましたが、その為かはわかりませんが結果一覧の通りバラつきの少ないもので明確な傾向は見つけられませんでした。(1m空間線量の平均は0.12μSv/h程度)
ただし予想外の問題がありましたので、簡単にまとめました。


flashplayerでの再生が上手くいかない場合は以下のリンクからご覧下さい。

Webアルバム 天台スポーツセンター駐車場

センター北東部端の駐車場のL字側溝で最高1.7μSv/h(地表1cm)のプチスポットがありました。写真を見ていただくと判りますが植込み(嵩上げ部分)のコーナー部の最大1mくらいの範囲にある非常に細かい乾燥した泥が放射線源だと推定されます。比重も小さく性状としてはみはる野調整池の乾燥汚泥と似ている様に見えます。その中に枯れた植物の葉、根などの有機物が混ざったもので堆積物の厚みは1cmを超えていないと思います。

従って50cmでの空間線量は0.2μSv/h 100cmでは0.15~016μSv/h程度で、空間線量への寄与は小さく今回は歩数を数えながら一定のピッチになるように測定点を選んだのでたまたま当たりましたが、よほど丹念に地表を測定しないと見つからないものだと思います。(おそらく植込みやアスファルト上の放射性降下物が雨水で流動して集まったもので、周囲の傾斜と排水口の位置関係などの条件が重なって出来たものだと思います。)

逆に言えば1m空間線量が0.12μSv/h程度の地域でも条件によってはこうしたプチ・スポットが存在する可能性はあるということだと思います。


千葉市による幼稚園、保育園の放射線量測定結果(10月26日更新)

前回の記事
千葉市による「空間放射線量率の測定結果」が公開
にひきつづき千葉市が行っている市内の幼稚園、保育園、公園などの空間放射線量率の測定結果が更新されていますのでデーターをマップに落としました。

千葉市のオリジナルのデーターはこちらです。

千葉市HP 空間放射線量率の測定結果について(保育所(園)、幼稚園、小学校、公園等)

公園については場所の特定できない箇所については記載してありません。また間違いなどもあるかもしれませんので必ずオリジナルを参照して下さい。
(間違いや公園の場所などについては教えていただければ幸いです。)


より大きな地図で 千葉市による空間線量測定結果 を表示

私たちは別に千葉市と張り合おうとか、データーが信用出来ないというわけではありません。学校など第3者が立ち入れない場所に対して公園は市の測定結果と直接比較ができ、参考になるので大いに歓迎しています。

参考にこれまでの測定結果で場所が重なった部分の1m線量について抜き出して比較してみました。(千葉公園など2箇所以上測定した箇所については平均を求めました)
ただし、日時も異なり厳密に同じ場所を測定しているとは限りません。(大きな公園など場合、芝(草地)上と土の上で1m空間線量が0.02~0.03程度、またはそれ以上は異なる事はしばしば見受けられます。)
大まかには私たちの測定結果から「千葉市中央部以南については1m空間線量が0.1μSv/hを上回る箇所は少ない」という予想と大きく異なってはいないと考えています。
まもる会in千葉による9-10月測定まとめMap

比較的小さな居住区の公園も調査されているようなので今後後追いで数値を比較してみたいと思っています。

測定結果の比較(単位はμSv/h)
  千葉市 (測定日) まもる会in千葉 (測定日)
山王ふれあい公園(芝生広場) 0.15 2011/10/11 0.13 2011/10/18
花島公園(芝部広場)
0.14
2011/10/17 0.13 2011/10/17
千葉公園 0.10 2011/10/20 0.09 2011/10/8
あやめ台調整池 0.16 2011/10/12 0.21 2011/10/26
みはる野調整池 0.24 2011/10/12 0.30 2011/9/9
こてはし台調整池 0.26 2011/10/12 0.30 2011/7/28

以前の記事でも取り上げましたが花島公園は「まもる会」で6月に調査し、芝生上で0.14μSv/hを確認しています。今回の結果を見ても数値がほとんど変動していないと考えても良いようです。

あと、この間の「まもる会」の調査結果についても(まとめが遅れていますが)順次公開していきます。


千葉市の流通食品の放射性物質検査について(その3)

(1)横浜市の取り組みについて

① 流通食品の調査
遮蔽体についての説明の中で、千葉市が使用しているNAIシンチレーションサーベイメータを横浜市でも使っているとのことでしたので、横浜が実施している食品の放射性物質検査についてホームページで確認してみました。

横浜市健康福祉局 横浜市で実施した食品の放射性物質検査結果について

この中で横浜市が千葉市と同じ検査機で行なっているのは食品検査の一部で、中央卸売市場(本場・南部)で流通している農産物を対象に市場の検査所でスクリーニング検査しています。

市の衛生研究所では、市内産の農畜水産物や流通食品でも気になる水産物、畜産物やその他水道水や海水に関しては核種別測定検査が実施されていました。これはどのような機器を使用しているのかはわかりませんでしたが、検出限界値は1ベクレル未満から5ベクレル未満でした。※
この他牛肉のモニタリング検査の実施など、横浜の場合は使い分けて多くの検体を調査しているようです。

※核種別の検出限界が表記されていることからNaIスペクトロメーターかゲルマニウム半導体検出器を使用していると思われます。

10/11 TVK NEWS545 横浜市給食食材の全検査始まる



②小学校の給食食材の測定

 給食食材の調査でいち早く実施した横浜。6月16日から野菜を中心に1検体の調査を実施してきた所ですが、保護者に安心してもらうため、10月11日から毎日1校で使用する10数種類の食材すべてについて前日調査を複数の検査機関に依頼を開始しています。
全てホームページに産地と、検出結果が公表されています。ちなみに検出下限値は3ベクレル/㎏でこれまで不検出が続いています。かなりの予算が必要ですが、これなら給食への信頼はかなり高まると思います。本来出荷段階での全品調査対象を増やすなどきちんとされていれば、いいのですがそうではない現状では、自治体格差が広がっています。
横浜の小学校給食における一日分食材の放射性物質の測定については以下のリンクを見て下さい。

横浜市教育委員会 小学校給食における一日分食材の放射性物質の測定について


(2)暫定基準値の見直しと今後の食品検査

産経 食品の新基準値 年間1ミリシーベルトに引き下げへ 4月から適用
毎日 放射性物質:食品内部被ばく、年1ミリシーベルトに厳格化--厚労省

暫定基準の見直しについては当初「内部被ばく、外部被曝含めて生涯100mSv 」として検討されていたものが「内部被ばくだけで100mSv 」と大きく後退したこと、依然として子どもの放射線影響についての配慮がない事など、非常に問題のあるものです。以前からブログの記事などで主張しているように暫定基準値は「これ以下の値なら流通させてもよい」という取り決めであって必ずしも「安全」とイコールではありません。

暫定基準値はどうきめたの?

しかし数値は公開されていませんが、「生涯100ミリシーベルト」から逆算した基準値は現在の500ベクレルの4分の1程度になるとされています。
私たちの要望書に対する市の回答(説明会)でも「推移を見守る」とありましたが現実の動きのほうが加速しているのです。
具体的には現状の装置は検査機でも測定器でもなく「500Bq/kg以上か、以下か」の判定器で暫定基準が引き下げられれば全く使えません。(本来の用途である空間線量の測定に活用できますが)

私たちの会で核種判別が可能なNaIスペクトロメータ-食品検査機の比較表を作成して公開してきましたが、どの装置を選んでもそれなりの精度で、検査をおこなえるものです。以前ブログで柏市の民間放射能検査スペース「ベクミル」を紹介しましたが、LB2045は東大早野先生のフォローがあり「やさしお」によるK40(カリウム40)の補正ができるようになり、精度も使い勝手も格段に良くなっているようです。
もともと鉛遮蔽は50mm(千葉市の使用している判定器の25倍)なので「人が歩くだけで針が振れる」ことはありません。試料やまな板と庖丁をよく洗ってから前処理する必要がありますが、野菜などを刻むのはお母さんたちの方が「プロ」ですし、必用な試料も350mLですみます。



ただし、これらの機器については現在でも各自治体からの引き合いが殺到していて記載してある納期についてはあくまで調査時点のもので、さらに日数を要する事は十分予想されます。
また、こうした装置は高感度で核種の同定と定量化を行いますので、維持、管理するには専門知識の取得や専任職員の養成などの課題もあります。(名前はあげませんが、民間機関で装置を正しく使用せず誤検出により世間を騒がした事例が幾つかありました。)
千葉市当局にはよりスピード感のある対応を要望します。



園生市民の森などの調査を行いました。

稲毛区北部の園生市民の森と園生町(六方調整池緑地-動物公園)について放射線量を調査しました。
両者とも居住地域とは隣接していますが、土地利用としては住宅でも公園でもなく比較的人の手が入らない区域であり環境影響の調査を目的に行いました。

(1)園生市民の森
市民の森は公園と異なり私有地を市が借り上げて環境の保全をはかっているもので、維持、管理については周辺住民の方のボランティアによって行われている点が公園とは異なります。従って厳密に言えば私有地ですが、公共の場所として市民に開放されているので調査自体は問題ないと考えています。(ただし想定していない支障があればデーターは削除する場合があります)

下図は園生市民の森と測定ポイント(クリックすると地図を表示します。)
園生市民の森

地表部分は全体に線量が周囲より高めの印象を持ちますが、図の上(北側)の調整池木道付近で1m空間線量が0.2μSv/h以上、木道1cmで0.4μSv/hの部位がありました。
(左下写真の手前が調整池に設置された木道で、奥が北になります。)
木道0.4μ
 
下は木道断面図です。上の写真の0.4μSv/hは木道の床部から外部に向かって腕を伸ばして測定したもので木道上の1cm=地表(水面)からの高さは1m程度あります。柵があり下は泥土で、明示はされていませんが立ち入りは禁止されているようなので泥土表面の線量は確認できませんでした。
木道S ただし左図で言えば木道上の山側で1cmを測定した結果では0.12~0.18程度です。

以下は全くの推測ですが
①「市民の森」自体が北(図の上側)に向かって傾斜しており、調整池は「谷地」に当たる部分で地表や樹木に付いた放射性降下物が雨水で集まり滞留しやすい場所であると思われます。
ただし団地側からの雨水の流入等の影響は全く不明です。

②木道は山側斜面に沿って設置されているので、地表と平行ではなく斜面の影響を多く受けている可能性があります。他の部位についても地表より1m線量の方が高い傾向がありますが、残念ながら私たちの知見では原因について明快に説明することができていません。

最初に書いたように市民の森は人工的に造成、管理されている公園とは異なり自然林の面影を残す貴重な場所です。線量が高いのは木道の一部の足元付近で、常時人が通行する場所ではありませんが。そうした残された貴重な自然環境が少なからず汚染されたことは非常に残念です。


(2)六方調整池多目的施設(緑地)

千葉市の測定した親水公園より南部の、地形的には谷地で緑地や動物公園の臨時駐車場として利用されている地域です。空間線量(1m)の平均は0.12μSv/h程度ですが、近隣の公園(中央部)はいずれも線量が低く(それ自体は喜ばしいのですが)その結果だけで地域の線量を代表させるのは早計ではないかと思います。


測定結果一覧


9-10月測定まとめMAP

より大きい地図で9-10月測定まとめMAPを見る


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