子どもを放射能からまもる会in千葉
終わりの見えない福島の原発事故。情報を集め、調べ、必要な声を上げて行こう

佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)のお話

「知ろう 語ろう つながろう 7・23ティーチ・インちば」に会のメンバーと一緒に参加して佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)のお話を聞いてきました。
この集いを主催した「原発なくせ ちばアクション」のブログで当日の様子や佐藤さんの講演内容が公開されていますが、私も当日の内容の簡単なまとめを作りました。

佐藤さん

佐藤さんのお話の後、3つのグループに別れての話し合いに。
私は「福島の子ども」のグループに参加してどのようにして支援をしていけるか意見交換をしました。
佐藤さんから
  • 疎開、保養については、外国からも夏休みプロジェクトの呼びかけがあった。
  • インターネットでの呼びかけ、20分くらいで一杯になる。小さな子どもの場合、大人も一緒にという希望が多い。
  • 疎開では家族全員で行った場合は良いが、個々で行った場合は孤独になる。
  • 新潟、山形、東京など多く行っているが、新たなところでコミュニティをつくれるとよい。沖縄で受け入れてもらったが、映画にもなった。

などのお話を伺いました。
千葉においても本日の会をきっかけに「福島の子どもを放射能から守るプロジェクト@ちば」を立ち上げ、避難疎開のサポートをする活動に取り組んで行くことになりました。
(長谷川弘美)
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個人向け線量計

いきなり追記です。fc2blogが緊急メンテナンスで尻切れになってしまいました。
線量計の感度についてはβ(ベータ)線ははかる?はからない?という記事で書きましたが、より詳しく説明しているサイトがあります。線量計の感度シミュレーションツールがありますので個人で線量計をお持ちの方は是非試してみてください。


以前の記事で案内しましたが7月28日、29日にかけて花見川区内(みはる野、こてはし、畑、瑞穂、宮野木、柏井など)の放射線測定を行いました。現在結果を取りまとめていますので数日後に公開できると思います。
Twitterなどで御存知の方も入ると思いますが29日前後に空間線量が増加し、一部では「あらたな放出か?」と疑われたようです。
【各地の放射線量】(7月29日)関東で上昇目立つ
調べている最中なので明確な事は言えませんが今回は降雨によるものらしいという感触は得ています。
神奈川県放射線モニター久里浜
神奈川県放射線モニタリングシステム

大日町の日本分析センターや千葉県、つくばの産総研のデーターでは大きな差異は見受けられませんが、今回の測定結果が多少なりとも「かさ上げ」されたのは間違いないと思います。本当は系列の違う過去のデーターと比較するには継続的な測定が必要なのですが現状では定点観測どころか測定ポイントが全然足りません。
今回の測定にも地元の住民の方が参加し協力していただきましたが、「行政がやってくれないなら自分で測りたい」という声を沢山聞きました。

個人ベースの安価な線量計を

radiation-watch.org が非営利事業としてスマートフォンに接続できる個人用の安価な線量計の開発を目指しているそうです。検出部はフォトダイオードなので感度はそれなりですが、三重大学の奥村先生が構想していたように多数の人が位置情報とともに「0.17μなう」とつぶやけばリアルタイムの広域マップやグラフが出来てしまうという事です。
ソーシャル資金調達サイト「Kickstarter」のプロジェクトページで開発資金を募っています。
radiation-watch.orgのサイトを見ると量産試作品やフィールド実証試験、iPhone用のアプリの開発など大いに期待がもてます。是非実用化していただきたいとと思います。

もう一つ消臭剤や殺虫剤のメーカであるはエステー化学が個人向けの線量計を発売するそうです。
プレスリリースによると希望小売価格は、税込み15,750円でドラッグストアやホームセンターで販売するほかネット通販も受け付けるようです。(10月20日発売予定)
この発表の後エステー化学の株がストップ高になったそうです。
エステー化学 「御用学者や企業が原発事故を食い物にしている」と怒る人もいるかもしれませんが、機械ですから要は中身です。
検出部はradiation-watch.org と同じフォトダイオードのようです。10万近くで販売されている外国製の線量計の中にもかなり問題のあるものも含まれているというのは周知のことですし、量産すれば単価が下がるのは単純な経済原理です。(ウクライナ製の線量計も現地ではホームセンターで売っているそうです。)

現物を見ていないうちからあれこれ評論するのはなんですが、「情報」というコンセプトについてはradiation-watch.orgが圧倒的に優れていると思います。エステー化学も冊子を一冊で解決とは思っていないでしょうが、ユーザーグループが出来てノウハウを交換し合うコミニィティが出来ないと企業だけだとサポートは難しいと思います。


地域マップ情報など

こどもとおでかけ ちば
「こどもとおでかけ ちば」は当ブログでも地域情報にリンクさせていただいていますが、稲毛区にお住まいのパパであることおでさんが主として稲毛区内を一人で放射線測定をした結果おでかけMapとして公開されています。
当ブログの内容も理が先に立ったり、だんだん肩がいかってくるので反省することが多いのですが、「こどもとおでかけちば」はお子さんに対する愛情が素直に伝わってくるサイトだと思います。
いろいろな意味でスキルの高い方だとお見受けします。

みんなでつくる放射線マップ
「みんなでつくる放射線マップ」は首都圏を網羅する広域マップですが、千葉市の情報も満載で、行政の手が届いていない範囲の情報が得られる貴重なサイトです。幹線道路を走行しながらスポット測定する方法は短時間で広域情報が得られるので、私たちもトライしてみたいと思います。
GPSで位置情報を取れればGoogle Fusion Table で(半)自動処理できるですが当面ローテクな手入力で行く予定です。
そういう意味で言うと散々けなした千葉市のデーターは測定位置の住所番地が書いてあるので入力は楽ですがGoogoleの検索で引っ掛けられない「○○公園」とか書いていないデーターには使えません。
みんなのマップ
上図は埋め込みではなく画像ですが、ブラウザにfirefoxをお使いの方限定で注意事項があります。
リンクをクリックすると「minnnade-map.netがあなたの位置情報をもとめています」というバルーン(吹き出し)がでます。これはfirefoxの機能を利用したもので、例えば「千葉市 病院」と検索バーに入力しなくても「病院」と入力するだけで近くの病院が表示されます。決してウイルスやフィッシングではありませんが気に入らなければ、放っておくかバルーンを閉じれば何も起きません。(位置情報はIPアドレスからプロバイダの接続情報や無線LANのAPから得ているのでそれなりです)

文科省の栃木県汚染マップと早川先生の等高線マップ
中日新聞 栃木北部に「ホットスポット」 文科省などがヘリで土壌調査

下の図は左側が文科省の公表したデーター、右側はいつも紹介している群馬大学の早川先生(火山学)によるマップです。文科省は土壌(Bq/kg)、早川先生は空間線量(μSv/h)の等高線で表示しているものも、縮尺も違います。
しかし決定的に違うのは文科省は事故後4ヶ月してから公表、早川先生の第1版は事故後1ヶ月の4月上旬に公開されています。(※) 情報(マップ)には賞味期限というものがあるのです。
要は後出しで「どうだ、こんな立派なものを作ったぞ」と言っても誰でも感心すると思ったら大間違いという事です、文科省に限りませんが。

栃木県マップ 早川3版

※早川先生のマップの原型は2時間で作ったという話も

β(ベータ)線ははかる?はからない?

携帯型簡易装置を使った放射線測定についてまとめているサイトは沢山ありまありますが、マンガ「放射線の正しい測り方」はご覧になった方もいるのではないでしょうか。作者の鈴木みそ氏が無料で公開していてPDF(2.9MB)を一括してダウンロードも可能です。

マンガ放射能たぶん著作権は放棄されていないので、内容の改変はダメですが個人で利用することや勉強会などで読み合わせは自由(無料)だと思います。
山岸涼子の「パエトーン」については以前お知らせしましたが
マンガではありませんが岩波書店 丸善書店 など各出版社が原子力関係の書籍を無償で公開しているようです。
高エネ研や菊池誠氏が関係しているので「なんだ、御用マンガか」と思われる方もいるかもしれませんが内容、特に最後の部分(左図)には強く同意というか共感します。

ただし、素人が怖いもの知らずでコメントすると「科学(法則)というのは必ず成立する条件がある、つまり一般的な真理がどんな場合でも適合するとは限らない」と思います。

このマンガ(野尻先生)と意見が分かれるのは、私は1mでγ(ガンマ)線を測るのはα(アルファ)線やβ(ベータ線)と比べると測りやすいからで、原子力災害特別措置法の考え方では広域の線量分布をある程度定量的に比較、把握するのに適しているからだと思います。(※1)
本当は京大の小出先生や木村真三さんが言っているようにガンマ線の空間線量を科学的な意味で正確に測るのはプロでも難しいのです。このマンガでは外部被ばくについて少し触れていますが
ヨウ素131やセシウム134,137はベータ核種(ベータ崩壊)で
内部被ばくで問題になるとはひと言も書いてありませんので、「ベータ線を測定するのはいけないこと」だと勘違いしないようくれぐれも御注意ください。

木村真三さんの講演のまとめでも書きましたが
Cs-137(セシウム137)--ベータ崩壊→Ba-137m(ガンマ崩壊) 
I-131(ヨウ素131)--ベータ崩壊→I-131m(ガンマ崩壊)  

で半減期の短いガンマ核種になった時比較的強いガンマ線を発します。

問題はベータ線、中性子線測定を明示していな線量計はCs-137(γ線)で校正(チューニング)されているのでベータ線を検出すると高い値が出ることです。
ただし箕輪さんや木村さんのお話にもありましたが、個人測定では絶対値ではなく「「アスファルト上では0.1だが1m離れた草の上だと0.3」という差(倍率)にほうが重要で、他の場所と比較することで初めて意味があるのだと思います。
逆に言えば「マイガイガーで0.13μSv/hだから年間1mSvを下回る」といった計算に使うのは止めた方が良いという事だと思います。

福島県の実施している学校校庭での測定も1mと1cmです。千葉市の担当者は「1cmは農作物への土壌の影響を調べるため」とかトンチンカンな事を言っていますが、いつから文科省は校庭を畑にして農作物の管理をするようになったのでしょうか?聞いてみたいものです。(※2)

このマンガでも「β線は皮膚で止まる」とあるように線量計のプラスチックケースでも遮蔽されます。計算した結果では厚さ3mm強のアルミ板を線量計の下に置くとほぼ遮蔽(ガンマ線は通過)できるので、次回測定を行うときに地表部分での影響を確認してみようと思います。

原子の崩壊
あと、このマンガのすすめられるところ
放射性物質が崩壊して放射線を出すのはランダムな確率的現象です。こうしたランダムな現象を平滑化するのに移動平均(積分)という考え方をします。(経済学でも良く使うのでググって調べてみてください)カタログに「時定数」と書いてあったらその事だと思って間違いないと思います。「はかるくんは表示が出るまで時間がかかる、感度が悪い」と思っている方は是非読んでください。(60秒間の移動平均をとり、その後10秒ごとに更新)
ガイガーを持っているママさんから「5分くらい放置してから最小と最大の間を取る」と聞きましたが正しい使い方だと思います。

最後に「精度がどうのこうの」というより測定条件を書いて公開すれば検証してくれる人がいるかもしれないし、もしかしたら人の役にたつかもしれないという事でみんなで市民科学者になりましょう。

※1 高エネ研、理研合同チームによる現地調査 の結果を見るとI-131とCs-134,137の分布に相関がないという事は放出時期、放出源が違う可能性があります。だとすると「1mでガンマ線を測れば全体がわかる」という考え方の根拠が怪しくなります。

※2 チェルノブイリ原発事故ではCs-137とCs-134の比率は2:1で過去のデーターはほとんどCs-137で考えられています。福島原発の場合の比率はほぼ1:1なので空間線量への寄与の仕方、土壌中での振舞いも時間を経過すると変化してくると思われます。こういう事態には中村尚志先生の様な「安楽椅子科学者」より木村真三さんのように現場を見ている科学者に期待したいと思います。

参考資料:
できるだけ正確な放射線計測のために 福島大学放射線測定チーム
線量計のカタログにある 「感度 0.01μSv/hに対して毎分10カウント以上」という値の意味が判ります。

「大地を守る会」での食品の放射線検査装置の運用を紹介しますが、装置の値段や実際の測定方法が書かれているサイトはほとんどないので、「大地を守る会」の宣伝をしているわけではありません、御理解ください。
線量計といってもそれなりのものは100万、核種の判別ができるゲルマニュウム半導体検出器だと1500万ですか.....。
やはり検出限界はかけた時間によるようで、本当に「調べもしないで適当な事を言う人が多すぎ」ます。

「土中の放射性セシウムと空間線量」について 可愛いお弁当の記事ではなく6月10日の記事を見てください。



放射線測定器を購入します。

以前の記事でお知らせしましたが7月2日の崎山比早子氏講演会の共催団体の「瑞穂の杜まちづくり懇談会」様より、子どもを放射能からまもる会in千葉に 放射能測定器購入の為の寄付金をいただきました。あらためてお礼いたします。

その後、会の中で放射線や測定原理の学習、調査して放射線計測の専門家の方のアドバイスを戴きました。具体的な選定も含めてアドバイスをいただいた、たんぽぽ舎の原田裕史さん(筑波大核物理専攻)、また講演会でぶしつけな質問にお答えいただいた慈恵医大助教の箕輪はるかさんに感謝いたします。

またメールでご助言をいただいた方、情報をいただいたガイガーカウンターをお持ちのママさんたちにもにもこの場を借りてお礼を申し上げます。前置きが長くなりましたが 機種としてはClearPulse社のA2700 (MrGamma)を選択し購入することになりました。
A2700
 装置の仕様はこちらをご覧ください。
 大まかな特徴は
 国産であること(ClearPulse社のHP)
 検出器がCsI(Tl)ヨウ化セシウム (シンチレーション式)
 エネルギー補償型(放射線の数だけでなくエネルギーにより線量率を算出)


この装置は皮肉?なことに文科省が公立学校向けに行っている委託事業「原子力・エネルギーに関する学習用機器(簡易放射線測定器)の貸出」に使用されている堀場製作所の「はかるくん」CP-100(非売品)と同じものです。(県内の学校で授業で使用中に校内で高い線量の場所が検出されたという話も聞いています。税金を使って原子力の洗脳宣伝をしていたわけですが来年以降この事業が継続されるかは不明です)
装置は予定では8月中~下旬に納品予定です。

「瑞穂の杜まちづくり懇談会」様のご厚意を生かすためにも「市民の公共財」として活用するため会としても運用方法について検討していきますが、皆さんのご意見、御要望も是非お寄せください。


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