子どもを放射能からまもる会in千葉
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HSFによる流山市坂川流域の放射線量マップ(4) 冨士川河川敷

河川敷で採取した土壌の放射能濃度測定結果を末尾に追記しました。(12月23日)

今年の6月に流山市内の坂川流域と支流の冨士川周辺を調査し、河川敷(水辺)の一部の線量も測定し放射性セシウムの顕著な沈着を確認しました。
HSFによる流山市坂川流域の放射線量マップ(2)流山市富士川-松戸市北小金駅

当時は草の繁茂により調査範囲は限定されていましたが、今回冨士川の測定を行っている流山市の高橋様より「草刈りが完了して測定出来る状態」とご連絡いただきましたので、下流の冨士川3号橋から上流の仲田橋間の自然護岸の両岸についてHSFで測定しました。
富士川3号橋上から見た富士川(6ヶ月前)
IMG_3020.jpg
富士川3号橋上から見た富士川(現在)
IMG_3020.jpg
下図は今回測定範囲の全体図です。
NN_冨士川河川敷
測定条件は全て検出器高さ50cmの連続歩行、5秒毎の平均をマーカー位置に表示しています。
GoogleEarth表示用KMZファイルを作成しましたので以下のリンクからご利用下さい。

2015年12月19日_流山市富士川河川敷.kmz

また前回のデーターと統合したGoogleFusionTables版マップも作成しました。((フレーム下のリンクをクリックすると全画面表示します)
HSFによる流山市冨士川河川敷の放射線量マップ(GFT版)

大きな地図でHSFによる流山市冨士川河川敷の放射線量マップを見る

富士川は流山市(右岸側)、松戸市(左岸側)の行政境で基本的に流山市に属しますが、一部出入りがあります。河川自体は千葉県土木事務所の所管で「1μSv/h以下なら看板も立てない」という方針のようです。

①富士川3号橋-葉ノ木橋
fuji-gawa_01.jpg
上画像中央の右岸の親水公園跡?
IMG_3024.jpg
以前は親水公園?として植栽や水辺に降りる階段もあったようです。現在は放棄されていますが、今でも春、夏は子どもの遊び場になっているそうです。

②葉ノ木橋-羽中橋(1)

fuji-gawa_02.jpg
葉ノ木橋周辺 写真奥は黒川幼稚園
IMG_3026.jpg

③葉ノ木橋-羽中橋(2)
fuji-gawa_03.jpg
なお葉ノ木橋-羽中橋間の右岸については動画記録も行いました。


④羽中橋-仲田橋(1)
fuji-gawa_04.jpg
左岸側地表5cm:0.83μSv/h 50cm:0.57μSv/h  100cm:0.41μSv/h
IMG_3035.jpg
この辺りから上流側は地表5cmはおおむね0.8から1μSv/h近くあります。

⑤羽中橋-仲田橋(2)
fuji-gawa_05.jpg
可動堰付近からみた下流側
IMG_3037.jpg
地表50cm:0.78μSv/h 5cm:0.83μSv/h
20151219_105818.jpg

富士川自然護岸の河川敷のあらかたをトレースしましたが、右岸、左岸の線量も大差なく上流側がやや高めという以外明瞭な傾向は確認できませんでした。
IMG_3033.jpg
護岸には多くの流入口や樋管がありますが、周辺と異なる顕著な線量の上昇は認められず、沈着したセシウムの大部分が上流側(北小金市街地)から運ばれたものではないかと推定しています。

河川敷で採取した土壌の放射能濃度を測定しました。(12月23日追記)
fuji-gawa_AVG.jpg
採取深さは一応5cmです。
500ml 670g(生土) 900秒
Cs合計で3600Bq/kg(134/137存在比≒0.22)
Soil_fujigawa.jpg

〈関連記事〉
HSFによる流山市坂川流域の放射線量マップ(1)豊四季駅-野々下水辺公園
HSFによる流山市坂川流域の放射線量マップ(2)流山市富士川-松戸市北小金駅
HSFによる流山市坂川流域の放射線量マップ(3)松戸市上富士川

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HSFで船橋市行田公園、松戸市関さんの森の放射線量を測定しどんぐりを採取しました。

茨城県3公園につづき、しらベルのどんぐりマップに連動して千葉県内の船橋市行田公園と松戸市関さんの森をHSFで測定し、どんぐりも採取し放射能濃度を測定しました。
matsudo-funabashi.jpg
2ヶ所とも測定条件は従来通り高さ50cmでの放射線量を歩行しながら記録し、5秒毎の平均値をマップのマーカー位置に表示しています。
2015年11月30日_船橋市・松戸市2公園.kmz

1)船橋市行田公園
行田公園
GoogleFusionTables版のマップは以下のリンクからご覧になれます。
HSFによる船橋市行田公園の放射線量マップ(GFT版)

ほぼ全域が0.1μSv/h(50cm)以下で、起伏の少ない平坦な地形のためか顕著な濃縮も見受けられませんでした。
行田公園は旧海軍船橋送信所が戦後米軍に接収された後に跡地を公園として利用した県立公園で、都市公園としては規模の大きい部類で、県立公園は予算が付くのかそれなりに手が入れられています。
IMG_2887A.jpg
西側駐車場付近で採取したどんぐり(マテバシイ)
船橋市行田公園
どんぐりの放射能濃度は16Bq/kgでした。
「どんぐりの種類によって濃度が違うのか?」というご質問を頂きますが、落葉(クヌギ)、常緑(マテバシイ)の違いは滞留時間に影響しそうですが、現状で明確な差異は確認できていません。(どんぐりには1年成(シラカシ。コナラなど)と2年成(クヌギ、マテバシイ、スダジイ)があり、落果時期も異なるので、同じ場所で種類の異なるどんぐりを採取するのが難しいということもあります)
行田公園は多数のどんぐりの木がありましたが、多くは踏まれて割れているか虫食いがひどく、あと1ヶ月早ければと悔やまれます。

2)松戸市関さんの森

関さんの森
HSFによる松戸市関さんの森周辺の放射線量マップ(GFT版)

大きな地図で HSFによる松戸市関さんの森周辺の放射線量マップ を見る

森全域にわたって0.2μSv/h(50㎝)を超える箇所はありませんでしたが周辺市街地と比較すると高止まり、という印象です。
「関さんの森」は屋敷林を相続された方が(財)埼玉県生態系保護協会に寄付され、現在は松戸市特別保全樹林地区に指定されています。
森自体は立ち入り自由ですが、旧関家(ミュージアム)付近は限定公開の為、周辺のみ測定しています。
関さんの森エコミュージアム

関さんの森南入口付近
IMG_2949_20151209213617344.jpg
北東側斜面で採取したどんぐり(シラカシ)
松戸市関さんの森
採取時期が遅いため良い状態のものは少く、目視で選別した試料500mlを測定しました。
結果 Cs合算で122Bq/kg(134/137比≒0.23)
donguri_matsudo_20151210073628f7c.jpg

〈関連記事〉
HSFによる船橋市長津川親水公園の放射線量マップ
HSFによる松戸市坂川流域の放射線量マップ(7) 新松戸-小金城趾周辺

HSFによる茨城県南部の放射線量マップ(28)神栖、行方、鉾田3公園

しらベルの「どんぐりマッププロジェクト」と連動して茨城県南部で公園をHSFで測定しながらどんぐりを採取しました。測定(採取箇所)を下図に示します。
ibaragi_s.jpg
HSF測定条件はこれまでと同様、検出器高さ50cmで連続歩行したデーターの5秒毎の平均値をマップのマーカー位置に表示しています。
4公園(白浜少年自然の家は2014年測定)のデーターを1つのKMZファイルにまとめました。
2015年11月16日_茨城県南部4公園.kmz


1)神栖市港公園
minato_pk.jpg
GFT版の神栖公園マップは以下のリンクから参照できます。
HSFによる茨城県神栖市港公園の放射線量マップ
展望タワー周辺で一部0.1μSv/hを超えますが、全体に0.05前後と低線量です。

港公園の展望タワー、神栖市は鹿島臨海工業地帯からの税収が豊かなためか、公園内もスキなく整備されています
IMG_2601.jpg
マテバシイは常緑で大気汚染に強い?ためか防風、防火用に多数植樹されているようで足の踏み場もないほど大量に落果していました。
IMG_2599.jpg
どんぐりの測定結果は合算で12Bq/kgでした。どんぐりのセシウムの移行については定かではありませんが、根(土壌)から吸収したというより樹皮、枝葉に付着した2011年3月の放射性プルームが主たる原因ではないかと考えています。(現在0.1μSv/h前後の地域では周辺線量とどんぐりの放射能濃度の傾向は必ずしも一致するとは限りません)

2)行方市羽黒山公園
haguroyama.jpg
GFT版の羽黒山公園マップは以下のリンクから参照できます。
HSFによる茨城県行方市羽黒山公園の放射線量マップ
園内の線量は前記の港公園よりやや高めですが、ほぼ全域が0.1μSv/h(50cm)以下です。

霞ヶ浦東岸の丘陵(麻生城址)をそのまま公園として利用しているためか植生は自然林に近く、マテバシイなどは集めるほど見つかりませんでしたが下写真の西面斜面下で大量のスダジイを採取できました。
IMG_2944.jpg
採取したどんぐり
IMG_2962.jpg  
どんぐりの放射能濃度はCs137のみ検出で6Bq/kg、1桁台というのは正直意外な結果です。

3)行方市白浜少年自然の家
sirahama.jpg
GFT版の茨城県立白浜少年自然の家マップは以下のリンクから参照できます。
HSFによる茨城県県立白浜少年自然の家の放射線量マップ

白浜少年自然の家は2014年6月に「子どもの未来を守ろう@うしく」のお母さんたちがの依頼でお子さんたちが校外授業で宿泊する自然の家と霞ヶ浦湖畔のウォーキングラリーコースを測定しています。年度は違いますが、港公園、羽黒山公園と比較してベースは高めで、一部強い濃縮箇所も散見されました。
HSFによる茨城県白浜少年自然の家の放射線量測定

キャンプ場付近、採取時期のためかスダジイ以外のどんぐりは割れ、虫食いなど状態の良い物がありませんでした。
IMG_2937.jpg
採取したどんぐり(スダジイ)
茨城県少年自然の家
どんぐりの測定結果はCs合算で16Bq/kgでした。
donguri_sirahama.jpg


4)鉾田市鹿島灘海浜公園
kashimanada00.jpg
HSFによる鹿島灘海浜公園の放射線量マップ(GFT版)

大きい地図で HSFによる鹿島灘海浜公園の放射線量マップを見る

事前に@Yousuke-tokumeiさんから「松林はあるが、どんぐりは.....」と情報をいただきましたが、その通りどんぐりを見つける事は出来ませんでした。箱モノ感ただよう広大な公園で測定した範囲はさわり程度ですが、線量は芝生広場、松林周辺は0.1μSv/hを下回らず白浜少年自然の家と同様にベースは高めです。
GoogleMapで判りますが、海岸側の松林が何らかの理由で消失し現在も植樹-回復している最中で、おそらく地表が撹拌されたことにより該当箇所については有意に線量が低下しています。

売り物のボードウォーク 樹冠付近の線量は地上と大差ありませんでした。(北方向 大洗方面を見る)
IMG_2867_2015120218423184f.jpg
同じくボードウォーク上 51号線(芝生広場)側 西方向、奥に植林されている斜面が見えます。
IMG_2874.jpg
海を背に西側斜面を見る。斜面上が芝生広場、広範囲の松林が消失したことが判ります。
IMG_2870_20151202184228070.jpg
鹿島灘海浜公園は調査が遅きに失した感もありますが、隣接する大竹海岸については2013年に測定しています。
HSFによる鉾田市周辺の放射線量調査(2) 旧大洋村周辺

当時車載測定(高さ1m)のみですが松林周辺で0.13~0.17μSv/h程度の線量で、鹿島灘海浜公園の現在の数値から考えて、恐らく同等の数値だったろうと思われます。
IMG_2870_20151202184228070.jpg
松林の消失については一部火災説もありますが、以下のサイトでは全く記述がないなど、はっきりしません。
被災地は今 茨城県南部(神栖市、鹿嶋市、鉾田市)2012年6月14日(木)
被災地は今 茨城県南部 2013年2月9日(土) 線量測定②


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HSFによる鉾田市周辺の放射線量調査(2) 旧大洋村周辺
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