HSFによる流山市坂川流域の放射線量マップ(4) 冨士川河川敷
今年の6月に流山市内の坂川流域と支流の冨士川周辺を調査し、河川敷(水辺)の一部の線量も測定し放射性セシウムの顕著な沈着を確認しました。
HSFによる流山市坂川流域の放射線量マップ(2)流山市富士川-松戸市北小金駅
当時は草の繁茂により調査範囲は限定されていましたが、今回冨士川の測定を行っている流山市の高橋様より「草刈りが完了して測定出来る状態」とご連絡いただきましたので、下流の冨士川3号橋から上流の仲田橋間の自然護岸の両岸についてHSFで測定しました。
富士川3号橋上から見た富士川(6ヶ月前)

富士川3号橋上から見た富士川(現在)

下図は今回測定範囲の全体図です。

測定条件は全て検出器高さ50cmの連続歩行、5秒毎の平均をマーカー位置に表示しています。
GoogleEarth表示用KMZファイルを作成しましたので以下のリンクからご利用下さい。
2015年12月19日_流山市富士川河川敷.kmz
また前回のデーターと統合したGoogleFusionTables版マップも作成しました。((フレーム下のリンクをクリックすると全画面表示します)
HSFによる流山市冨士川河川敷の放射線量マップ(GFT版)
大きな地図でHSFによる流山市冨士川河川敷の放射線量マップを見る
富士川は流山市(右岸側)、松戸市(左岸側)の行政境で基本的に流山市に属しますが、一部出入りがあります。河川自体は千葉県土木事務所の所管で「1μSv/h以下なら看板も立てない」という方針のようです。
①富士川3号橋-葉ノ木橋

上画像中央の右岸の親水公園跡?

以前は親水公園?として植栽や水辺に降りる階段もあったようです。現在は放棄されていますが、今でも春、夏は子どもの遊び場になっているそうです。
②葉ノ木橋-羽中橋(1)

葉ノ木橋周辺 写真奥は黒川幼稚園

③葉ノ木橋-羽中橋(2)

なお葉ノ木橋-羽中橋間の右岸については動画記録も行いました。
④羽中橋-仲田橋(1)

左岸側地表5cm:0.83μSv/h 50cm:0.57μSv/h 100cm:0.41μSv/h

この辺りから上流側は地表5cmはおおむね0.8から1μSv/h近くあります。
⑤羽中橋-仲田橋(2)

可動堰付近からみた下流側

地表50cm:0.78μSv/h 5cm:0.83μSv/h

富士川自然護岸の河川敷のあらかたをトレースしましたが、右岸、左岸の線量も大差なく上流側がやや高めという以外明瞭な傾向は確認できませんでした。

護岸には多くの流入口や樋管がありますが、周辺と異なる顕著な線量の上昇は認められず、沈着したセシウムの大部分が上流側(北小金市街地)から運ばれたものではないかと推定しています。
河川敷で採取した土壌の放射能濃度を測定しました。(12月23日追記)

採取深さは一応5cmです。
500ml 670g(生土) 900秒
Cs合計で3600Bq/kg(134/137存在比≒0.22)

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